概要
1920年にドイツのバイエルン州ヘルツォーゲンアウラハでダスラー兄弟の手によって創業。創業当時の社名は「adidas」ではなく、「ダスラー兄弟商会」で、靴製造を専門としたメーカーであった。
1948年、兄弟の意見の相違により「ダスラー兄弟商会」を解散。その1年後の1949年、弟のアドルフ・ダスラーがadidas社を新たに創業。ここに現在のadidasが誕生した。社名の由来は、自身の名前である「アドルフ」と名字の「ダスラー」を組み合わせた造語から来ている。
ちなみに、兄のルドルフ・ダスラーも時を同じくしてRUDA社を創業。これがのちにadidasと並んで世界的スポーツメーカーまでのし上がるあのPUMA社である。
両社は互いにライバル会社として競合し、これが会社のある地域を巻き込んだ競争にまで発展。最終的にはどちらも世界で人気を獲得するほどのスポーツメーカーまで成長したのである。
1951年、フィンランドのスポーツ用品メーカーのKARHUから、スリーストライプの登録商標の権利譲渡を受ける。これがのちのadidasのイメージロゴの1つとなった。このほか、adidasのイメージロゴには5種類のロゴが使用されている。その中でメジャーなロゴとしては、月桂冠をモチーフに三つ葉とスリーストライプを描いたトレフォイルロゴ、スリーストライプで三角形をかたどったパフォーマンスロゴがある。
1970年頃からアドルフの息子であるホルスト・ダスラーが会社を掌握し経営に乗り出すが、1987年に51歳の若さで病死。その後、残された娘と息子らで経営権を争うお家騒動に発展してしまう。
1990年、お家騒動の最中にフランス人実業家のベルナール・タピがadidas社の株式を過半数まで取得。経営権を獲得したのであった。その後、フランス人実業家のロベール・ルイ・ドレフュスに経営権が渡り、会社の立て直しを図った。その後、adidas社は黒字化を果たし、1995年にフランクフルト証券取引所に上場した。
2005年にはイギリスのスポーツ用品メーカーのReebok社を傘下に収める。
関連項目
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