BALDR HEART(バルドハート)とは、2016年8月26日に戯画から発売された18禁サイバーパンクアクションアドベンチャーである。
概要
戯画・バルドチームが贈るアクションADV「バルドシリーズ」の完全新作。
システム・設定の基盤としては「バルドフォース」を継承しており、現実世界や仮想世界(VR空間)で進行する通常ギャルゲー形式のADVパート、仮想世界で「戦闘用電子体(シュミクラム)」を操作して戦う見下ろし型のアクションパートを交互に進めていく。
なお、前作「バルドスカイ」シリーズの外伝にあたる「バルドスカイゼロ(ゼロ2)」に限れば見下ろし型の3D戦闘だが、本作は単純にバルドスカイを拡張した2D戦闘へ回帰している。
武装・技のレベルシステムや換装システムも健在。豊富な武装を組み合わせてコンボを構築する事が出来る。
今作では「兵装少女(FEI)」という少女の姿をした謎の存在が、戦闘能力を失った主人公のシュミクラムと融合して力を貸してくれる。表面上は兵装少女=兵装・技そのものと考えても差し支えない。
兵装少女には各種武装レベルとは別に信頼度が設けられ、使い続けて仲良くなると別の兵装少女を勧誘してくる。コンボを繋ぐとコンボに使用した技を持つ兵装少女の絆が深まり、「戦友」となってボーナスパラメータが得られる。
また、他作品とのスペシャルコラボで
1.川神百代/無双正拳突き - みなとそふと『真剣で私に恋しなさい!』
2.関羽(愛紗)/青竜逆鱗陣 - BaseSon『恋姫†無双シリーズ』
3.桐島レイン/スタンフレア - 戯画『バルドスカイ』
4.宮国朱璃/呪装刀 - オーガスト『千の刃濤、桃花染の皇姫』
上記の4名が兵装少女として参戦する。
あらすじ
電脳化が一般化し、仮想世界(ネット)はもう一つの現実となった。
仮想世界に没入(ダイブ)して活動する電子体が怪我を負えば現実の肉体にフィードバックされ、リミッターがかかってない場所での死は脳死(フラットライン)に至ってしまうほどリアルな手触りを得ていた。
とある事情で戦闘能力と職を失った瀧沢蒼は、養父を頼り故郷である『海神』という島に帰ってきたが、傭兵時代の相棒である三納岸ユーリがなぜか島にまでついて来た上に、ついて早々、記憶喪失の少女月詠を助けたことで自宅に居候させることになってしまう。
過疎化が進みろくな仕事も無い島だったが、謎の人物から仕事の依頼が舞い込む。
その内容は、海神唯一の学園である『甲華学園』に編入し、学園生が島で発生しているテロに関わっていないか調査することだった。
登場キャラクター
→詳細は「バルドハート公式サイト♯キャラクター」を参照。
基本用語
→詳細は「バルドハート公式サイト♯ワールド」を参照。
- 仮想世界/電子世界(ネット)
- 人知を超えて公正無比なAIが管理する、大昔のネットを基盤に構築された仮想現実(VR)空間。
- 技術の進歩により人類は仮想世界へ意識を没入させ、活動できるようになった。
仮想世界へ潜ることを没入(ダイブ)、逆に現実世界に戻ることを離脱(ログアウト)という。 - 戦闘用電子体(シュミクラム)
- 万単位のオブジェクトで構成される戦闘用の電子甲冑。
脳内チップへ設定(インストール)したシュミクラムに電子体を移行(シフト)させることで、全身が鋼鉄の装甲で覆われた電子体に置き換わる。 - 兵装少女(FEI)/妖精
- 仮想世界における都市伝説の一つ。少女の姿をしている。
心が清い者にしか見えない(妖精さん談)らしく、実際にそれらしき力もあるが蒼と月詠には何故か見える。
広義には「アンノウン・オブジェクト」に分類される存在。 - 神経挿入口(ニューロジャック)
- 脳とネットを繋ぐ端末。脳内チップに成長するナノマシンを人体に注入後、外部接続用の端子を形成する。
- 府嶽(ふがく)
- 仮想工学の最大手企業。
- 海神(わだつみ)
- 海神インダストリーが所有する洋上工業都市国家。 かつては重工業が盛んだったがナノ・アセンブラの台頭により生物(バイオ)部門に切り替えている。しかし府海戦争(企業間戦争)の敗北で多額の賠償金を抱えて没落し、現在は過疎化の一途を辿る。
- 甲華学装隊
- 30年前の府海戦争で活躍した学生たちによる義勇軍。
終戦直前に府嶽との講和を拒絶し、海神頭首の子を人質にとり、反抗・徹底抗戦の姿勢を貫く。最期は頭首の子供の救助に向かった味方軍を全滅させ、自害したという。
一部学生間では「罪を押し付けられた」と信じられ、茉緒の組織した学生自警団は甲華学装隊に肖っている。また、甲華学装隊を名乗る者達が府嶽及びアウトサイダーに向けたテロの実行を表明している。
30年前のリーダーは陵 絢夜歌(みささぎ あやか)。蒼が保護した少女、月詠と瓜二つであるようだが…。 - 離脱者(アウトサイダー)
- 電子体とリアルの実体のリンクを切り、実体を捨てて仮想世界で生きる者達の総称。メリットは実体の死後も生きられることにある。少子化問題解決の決定打となった。前々世紀にとある先端企業によって確立された技術だが、府嶽がコストダウンに成功し急速に普及した。
スタッフ
シナリオ | 卑影ムラサキ with 企画屋 |
原画 | 緋ノ丘シュウジ |
主題歌 | I've sound/KOTOKO |
BGM | 新井健史 TGZ SOUNDs(SHIM) MANYO |
製作 | TEAM BALDRHEAD |
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関連項目
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