CR-Z(シーアールズィー)とは、ホンダが製造・販売する2ドアハイブリッドカーである。
概要
1.5L i-VTECエンジンとHondaのIMAハイブリッドシステムを組み合わせ、先進的で躍動感のあるデザインに、俊敏で爽快な走りと優れた燃費性能を融合した、新しい価値を持つハイブリッドカーである。2010年2月26日に発売開始となった。
エクステリア・インテリアに少しの変更が加えられただけでコンセプトカーに近いデザインのまま発売となっている。ハイブリッドカーとして世界初となる6MTが用意されており、ドライビングスタイルに合わせて「SPORT」「NORMAL」「ECON」の3つの走行モードを選択できる3モードドライブシステムを搭載している。
燃費は10・15モード走行燃料消費率で25.0km/L(CVT車)、22.5km/L(6MT車)、JC08モード走行燃料消費率で22.8km/L(CVT車)、20.6km/L(6MT車)。
価格はベーシックグレードの「β」が2,268,000円、上級グレードの「α」が2,498,000円となっていた。6MT、CVT共に同一価格である。
2012年9月にマイナーチェンジ。リチウムイオンバッテリーを搭載し、バッテリー電圧を高めたことでモーター出力を向上させ、同時にエンジンを高回転化するとともに内部の抵抗を軽減し、出力を向上。足回りでは専用サスペンションチューニングを施すとともに、17インチアルミホイールを採用した。このマイナーチェンジに伴い、車両型式がZF2型となった。
また同日、M-TECが「Honda CR-Z MUGEN RZ」を発表し、300台限定で11月26日から販売された。エンジンは遠心式スーパーチャージャーを追加するなどのチューニングが施され、最高出力は30%アップの156PSとなっている。
2015年8月に再びマイナーチェンジ。タイプ構成を「α」と「α・Master label」の2タイプに集約するとともに、フロントバンパーとグリル、リアバンパー、サイドシルガーニッシュ、アルミホイールのデザインを変更し、ヘッドライトとターンランプにもLEDを採用し外観デザインを刷新。走行性能ではリアトレッドを10mm拡大するとともにサスペンションのダンパー減衰力やバネレートの見直しによりハンドリングを改善し、ブレーキディスクのサイズを15インチにすると共にキャリパーピストン径やマスターパワーシリンダー径も拡大したことでブレーキ性能を向上させた。
2016年5月に同年内をもって生産終了、2017年初頭をもって販売終了することを発表すると同時に、特別仕様車「α・Final label(ファイナル レーベル)」を発表。ロゴ刺しゅう入りの専用シートやロゴ入りアルミ製コンソールプレートなどの専用装備とともに、専用色のブリリアントスポーティブルー・メタリックを用意されていた。
そして2017年1月、惜しまれながらも販売を終了した。
SUPER GTでは2012年シーズン第4戦(SUGO)より、レーシングハイブリッドシステムを搭載した「CR-Z GT」がGT300クラスに投入され、TEAM 無限より参戦。デビュー2戦目の第5戦鈴鹿にはポールポジションを獲得するなど活躍。
2013年にはTEAM 無限に加え、前年までASL・ガライヤを使用していたARTAもCR-Z GTで参戦することとなり、ARTAは第3戦(セパン)でCR-Z GT初勝利したのち第4戦(SUGO)も連勝。TEAM 無限はアジアン・ル・マン・シリーズ第5戦(富士)で優勝したほか全戦で入賞し、シリーズチャンピオンを獲得した。
そのCR-Z GTも2015年シーズンはARTA一台のみの参戦となり、同年で参戦を終了。累計で6回のポールポジションと4度の優勝、一度のシリーズチャンピオンという成績を残した。
余談ではあるが、大のエコカー嫌いで知られるTopGearの司会ジェレミー・クラークソンがハイブリッドの欠点は指摘し、「あれはステーキのふりをした豆腐ステーキだ!」などと言いつつも高評価を付けた。(関連動画参照)
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