CRAZEとは、1995年から2006年まで活躍した日本のロックバンドである。
概要
元D'ERLANGER(デランジェ)の瀧川一郎、菊地 哲が中心となり、BODYというバンドを結成。武道館での華々しいデビューを飾るも、2ヵ月後には1枚のシングルとアルバムをリリースし解散してしまう。原因はレコード会社、事務所と瀧川、菊地の二人との軋轢と言われている。(結成直後からそれはあったようで、抗議の意味も込めてなのかシングル、アルバム共にギターとドラムの音が異様に大きく収録されている。なお、この一件で二人の事務所への不満は限界に達し、CRAZEの1stアルバムに事務所への不満をぶつけた曲「Dear Cool Dead」を収録した)。
その後、瀧川、菊地の二人はベースに菊地がかつて在籍していたバンドZI:KILLのメンバーである飯田成一、ボーカルにBODY結成前に組んでいたセッションバンドSPYのボーカルで、元JUSTY-NASTYの藤崎賢一を迎え、CRAZEを始動。
各々が著名なバンドに在籍していた事もあり、スーパーバンド的な扱いを受け、95年9月にキングレコードからシングル「NAKED BLUE」で鳴り物入りでデビュー。
タイトなリズム隊に、瀧川の疾走感のあるギターサウンド、藤崎の甘いボーカルで人気を博すも、97年に突如、藤崎が脱退してしまう。
藤崎脱退後は、元MAJESTYの緒方豊和が加入。しかし、彼も方向性の違いから2年後に脱退してしまう。
後任に俳優経験のある若い鈴木慎一郎が加入。レコード会社もキングレコードから徳間ジャパンに移籍するが、ベテラン揃いのメンバーについて行けず、1年もしないうちに脱退。
そして、2000年7月に元ZI:KILLのボーカリスト板谷祐(TUSK)が加入。七色の声を持つ男として、大人気だった彼の加入でやっと落ち着いたと思われたが、2005年8月に突然板谷が脱退を表明。これにより、発売予定だったアルバム等の計画が全て白紙になってしまう。
その後、ボーカリスト不在のまま2006年1月9日に楽器隊のみで解散ライブを決行。波乱に満ちた歴史を終える。
解散後、飯田はThe Heavenly Curve、瀧川と菊地はD'ERLANGERを再始動。板谷は音楽業界からの引退を示唆していたが、ソロ活動を開始。
ボーカルの変遷が激しいバンドだった事もあり、在籍していたボーカルによって音楽の変化も激しい。
- 藤崎期=藤崎のスタイリッシュなビジュアルと氷室京介に代表されるしゃくり上げるような歌唱スタイルで、王道ビートロック路線のバンドとして活躍。
- 緒方期=伸びのある歌声、熱い歌唱スタイルを売りにした情熱的な路線になる。(一部では緒方が歌うとアニソンっぽくなるとの声も)
- 鈴木期=ボーカリストとしては過去の二人と比べると未熟とも言われていたが、若く感性のあった彼の加入で楽曲が激しい路線になる。
- 板谷期=変幻自在のボーカルスタイルを得意とし、様々なタイプの曲を歌ってきたが、後半はミクスチャー、パンク路線へと傾倒していく。また、全盛期の彼の声と比べると、歌い方や声が相当変わってしまった事で落胆するファンもいた。(ビジュアルに関しても、ZI:KILL時代の痩せこけた長髪の彼からは想像出来ない変貌を遂げる事により驚くファンも居たとか居なかったとか)
それぞれが伝説とまで称される著名なバンドに居た事、実力の高さから現在活躍するミュージシャンの中にもファンだった人は多い。ニコニコ動画の視聴者で、実力派のヴィジュアル系バンドを好んで聴いていた人や、実際にバンドを結成していた人なら、恐らく一度は彼らの名前を聞いているのでは無いかと思われる。
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