Dトラッカーとは、川崎重工が製造・販売しているスーパーモタードタイプのバイクである。
概要
ヨーロッパでスーパーモタードが一大ブームとなり、日本国内でも愛好家がオフロードバイクにオンロードタイヤを装備するカスタムが流行し始めた1998年、カワサキは自社モデルのKLX250に前後17インチのオンロードタイヤを装備したモデルを発売する。
このモデル、Dトラッカーは日本発の市販モタードとして人気を博し、これに追随して他メーカーもモタードモデルをラインナップに並べる契機となった。
Dトラッカーは文字通り「KLX250にオンロードタイヤを履かせた」以上のことはしておらず、本格的に走行性能を追求するのであれば(或いはそうでなくとも)足回りのカスタムは必須とまで言われている。
この事は普通に考えれば大きなマイナスだが、そこは我らがカワサキである。
といきり立つ漢たちに呼応するかのように続々と市場にカスタムパーツが充実し、レース用途のみならずストリートファッションバイクとしてもキャラクターを確立するに至った。国内モタード市場の偉大なる先駆者である。
2008年、排ガス規制に対応するためKLX250と共にフルモデルチェンジ。
主な変更点はエンジンをキャブレーター式からインジェクション式に、サスペンションをオンロード向けにセッティング、ヘッドライトやフェンダーを始めとするエクステリアなど。
同時にモデル名は「DトラッカーX」となった。
エンジンのFI化によるパワー(感)の喪失や好みの別れる外観、モデルチェンジに伴うカスタムパーツの減少などが取り沙汰されることもあるが、公式のカタログ(09年版)で
「コンセプトや細かいスペックなんて気にしない」(原文ママ)
とか言っちゃってるのであまり気にしない方が幸せかもしれない。
Q.「X」ってなんですか?
A.そもそも「Dトラッカー」の由来がわかりません
余談
某ペディアさんでは「ディートラッカー”カイ”」という読み方が振られているが、恐らく「ゼファーχ」との混同と思われる。
気になってメーカーに電凸したが、普通に「エックス」と答えられたことを追記しておく。情報求む。
また、カワサキのモデルを語る際に250ccクラスに絞っても結構忘れられたり端折られたりする。
「Ninja250Rだろ、KLX250だろ、あと……エストレヤだな」
250TRとは仲良くしたい。
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関連項目
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