アルバム『The Stench Of Redenption』内、『Homage For Satan』より
DEICIDEとは、アメリカフロリダ州、タンパ出身のデスメタルバンドである。
概要
音楽性自体はデスメタル(厳密にはオールドスクールデスメタル)なのだが、バンド名の由来(ラテン語で『神殺し』という意味になる言葉で、もともとはDeus(主なる神デウス)とCide(殺害)という二つの単語を合わせた合成語であり、広義では親殺し、父親殺しという意味でも使われる)や3rdアルバムのジャケットデザイン(目を潰され、手足は杭によって打ち付けられ、更に臓物を抉り出されたキリストの姿)、リーダーたるグレン・ベントンのアティテュード(筋金入りのアンチクライスト。詳しくは本人の項目にて)等から、アンチクライストデスメタルと形容される事もある。
また、バンドの性質上キリスト教会や慈善団体との激しい戦いはやはり避けられず、「総ての憎むべきキリスト狂信者共よ、お前達は俺の復讐を受ける事となるであろう」とメッセージの書かれた2ndアルバムはとある聖職者から「かつてないほどにキリスト教を冒涜した作品だ」と批判を浴びたがこれはまだ序の口、「イギリス国内に一歩でも入ったら貴様を殺す」という声明文を送りつけられたり(当然無視。警備員を予定より増やして難なく敢行)、スウェーデンではライヴ会場を爆破されたりもしたが彼等は一切怯える事も怯むことさえもなかった。因みに、ブラックメタル界隈のミュージシャンからも嫌われているようで(彼ら曰く「DEICIDEは本当のアンチクライストではない」らしい)先述のライヴ会場爆破事件もインナーサークルが絡んでいたものであった、とも言われている。
余談だが、デスメタルバンドであるにも関わらずアンチクライストを大々的に標榜していたり、一度見聴きすると忘れられなくなる程強烈で過激な『Homage for Satan』のPV等が原因かは分からないが、日本では何故かデトロイト・メタル・シティと比較される事がある。
現在のメンバー
このバンドの象徴的存在にして、このバンドのリーダーを務める『キリストの対極』。
キリスト教会の十字ネックレスを改造した『悪魔のペンダント』を常に着用、
額には逆十字が刻まれているなど、
まさに神の申し子たるイエスに対して『魔王の申し子』と呼ぶに相応しい容姿の男である。
幼き頃より邪悪に惹かれ、正義というものに感銘は受けないらしい。
また、90年代初頭から中頃まではキリスト教会のラジオ番組に積極的に出演していたという。
彼の事だからもしかすると、敵陣に乗り込んで悪魔の教えを説いていたのかもしれない。
使用機材はB.C.リッチのビーストベースやIbanezのデストロイヤーベースなど。
因みに多趣味な御人でもあり(その趣味の殆どは世間一般でいう“悪趣味”であるが)、
バイクも嗜みハーレーが大好きであるとか。
余談だが、現在の彼の容貌こそキリストを意識したかのような姿だが、
DEICIDE活動初期の頃の彼は超がつく程のイケメンだった(それでも若干目がイってる感は否めないが)
1987年のバンド創設時から、グレンと共にDEICIDEを守り続けてきたドラマー。
技術はデスメタルドラマーとしては一般的な程度であるが、『他ジャンルと比べて異常なまでに高速且つパワフルに叩くことが必須であるデスメタルというジャンルとしては』であるため一般的なドラマーとは比べ物にならないスピードとパワーでブラストビートを叩くことができる。
ギターの腕も達者で、9thアルバム「Till Death Do Us Part」の録音では
全曲のリズムギター及び一部リードギターを担当した。
また、ガンコレクターであるらしい。
フロリダデスメタル界では知らぬ者のいないプログレッシヴデスメタルバンドであり
『デスメタル・ゴッドファーザー』といわれた男、チャック・シュルディナーがリーダーを務めていたDEATHでライヴサポート経験のある、折り紙つきの実力を持ったギタリスト。
2007年のバンド休養時にはObituaryのツアーにサポートとして参加したものの、2010年帰還。
メロディアスなソロに定評があるが、その響きはメロデスのそれとは違い『邪悪』である。
DEICIDE以外には元SKID ROWのセバスチャン・バックのサポート、
自ら率いるMILLENIUMも活動していたが、こちらは対照的にメロディック・メタル系統である。
2011年に再脱退、2013年にはスラッシュメタルバンドToxikに加入するなど精力的に活動していたが、
2018年5月31日、心臓発作を起こして昏睡状態に陥り、
翌月6日に家族の同意により生命維持装置が外され死去。51歳没。
- ジャック・オーウェン
元Cannibal Corpseのギタリスト。
『Homage for Satan』でラストのタッピングフレーズを弾いているのは彼である。2016年脱退。
かつてCannibal Corpseでの同僚だったボーカルのクリス・バーンズ率いるSix Feet Underへ加入した。
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追加願います・・・。
関連項目
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