DEPTH(PS)単語

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もしかして：
・サメの出るDEPTH→ それはSteam配信のPCゲーム「DEPTH」
・潜水艦の出るDEPTH→それはBio_100%制作のPCゲーム「SuperDepth」
・イルカの出るDEPTH→これ

概要

オーパス・スタジオが展開した音楽の楽しさや喜びを追求するゲームシリーズ「Sweep Station」コンセプトの第一作。
明確なスコアやクリアなどは存在せず、美麗な映像空間でイルカと戯れながら、入手したサウンドパターンを用いて作曲を行うことが出来る、いわばPlaystation上で動作するゲームの体裁をしたサウンドシーケンサーと表現していい奇作である。
名目上はアドベンチャーゲームと表記されているが、語られるストーリーは無く、同時にエンディングも存在しない。
というかこれをゲームとして位置づけてよいかすら微妙な立ち位置でもあり、万人向けとは言いがたい。
しかし映像は非常に雰囲気ある癒やし効果の高いものであり、扱えるサウンドも多様。すこし作曲に興味があるという人であれば触れてみるとよい発見があるかもしれない。

DEPTHは3つの舞台で構成されている。

ゲームを開始するとおもむろに「SILENT SPACE」と呼ばれる海中の空間に投げ出される。
プレイヤーはイルカを操作し、この海中に存在する幾何学的なモニュメントに触れることで、後述の「CRUISE STAGE」または「GROOVE EDITOR」へと進入することができる。

「SILENT SPACE」に点在するモニュメントに触れるとこの「CRUISE STAGE」に移動する。
このステージ上ではイルカは画面奥方向にまっすぐ泳ぎ続けており、コントローラーのいずれかのボタンを押しながら上下左右に泳がせるとそのステージ固有の音色で演奏を行うことができる。(この即興演奏はリプレイとして録画可能)
なお、イルカの高度(深度？)は所謂フェーダーに対応し、画面下方向に泳がせるとリズムパターン優位、画面上方向に泳がせるとメロディパターンが優位の音量になる。上下入力をやめると自動で中央へ戻っていく。
しばらく泳ぎ続けていると画面下に隣接するステージの名称が表示され、そのタイミングでL/Rボタンを押すことでイルカはステージ間を移動する。
新しいステージに訪れた後、SILENT SPACEに戻ると「GROOVE EDITOR」で使用可能な新たなサウンドパターンを入手することができる。

訪れた「CRUISE STAGE」のサウンドパターンをシーケンサー上で組み替えることができる。
新しく作ったシーケンスはそれぞれのCRUISE STAGEに対応しており、自分が作ったサウンドシーケンスでステージを遊ぶことができる。
このシーケンスはひとつのステージにBPM(曲の速さ)を共有しているAとBの二つのパートがあり、セレクトボタンを押すことでパートの切り替えが可能(この操作はCRUISE STAGEでも可能)。これを利用してより複雑な曲の展開を行うこともできる。
サウンドパターンはそれぞれのステージの名称がつけられているが、使用するステージに関係なく組み合わせることができる。作曲の自由度は思いの外高い。

SILENT SPACEで泳いでいる時に、上手く助走をつけながら海面に向かうとイルカがジャンプする。

CRUISE STAGEの移動フラグを何度かスルーすると？？？と書かれたフラグが表示されることがある。
？？？へ移動すると、ものすごくサイケデリックな謎空間へワープする。しばらくすると元のステージへ戻ってくる。

CRUISE STAGEのプレイ中、イルカを左右どちらかにしばらく泳がせながらすぐ逆方向を入力するとイルカが回転し、ドラムがﾀﾞｶﾀﾞｶﾀﾞｶﾀﾞｶとフィルインする。

結果癒やしゲーとなったDEPTHの後に、同じSweep Station シリーズから発表されたのは、あろう事かあの電気グルーヴプロデュース「ゲームジャンル：クソゲー」こと「グルーヴ地獄V」である。
実は両作品とも「音ネタを収集し、それを組み合わせて楽しむ」という根底は共通しているのだが、音ネタを提供した電気グルーヴの個性がいかんなく反映された結果、本作とはまったく異なる雰囲気の作品となってしまった。(ゲームカタログ @Wikiより引用)

その後、三作目(実質的なシリーズ最終作)として、より音ゲーとしての側面の強い「ビートプラネットミュージック」が発表された。
インパクトではグルーヴ地獄Vに劣るものの、こちらも音ネタ収集のためのリズムゲーパートがやたら難しい、Playstationに入れた音楽 CDから音ネタをサンプリングできる(しかも異様にメモリーカードの容量を食う)などと、実質最終作にふさわしいなかなかのトガりっぷりを有している。