DESERTED ISLAND 新・無人島物語とは、1996年11月29日にケイエスエスから発売されたPlayStation用のゲームソフトである。ジャンルはサバイバルライフシミュレーション。2011年3月25日に、ガンホー・オンライン・エンターテイメントからゲームアーカイブスで配信された際のレイティングはCERO:C(15才以上対象)。発売からおよそ2年後の1998年9月25日に、『無人島物語アナザーワールド』とタイトルを改めWindows95/98向けに移植された。
概要
『無人島物語』シリーズの一作。ただし今作の主人公たちは漂着ではなく自主的に無人島にたどり着いており、目的はサバイバルではなく調査である。
キャッチフレーズは「このミステリアスな島に隠された真の秘密を暴け!!」。
プレイヤーは四つの探検隊から一つを選択し、メンバーの疲労度と空腹度に注意し、適度に食事と休息をとりながら一人称視点で島内を探検。発見した新種の動物や植物、鉱物を「博物誌」に記録し謎の無人島の調査を進めていくのが主な目的。
探検隊のメンバーは全チーム共通で隊長(博物学者)・助手・荷物運び・医師・ハンター・犬で構成されているが、国ごとに初期パラメータとアイテム、調査対象発見時の会話が違う。
「デザーテッドアイランド」は多数の固有種を抱えており、それらはとても幻想的……というか変。挿絵と共に記録された文章も突っ込みどころ満載で読みごたえがある。なお、ほとんどの生物は再発見時、「食料として捕獲しますか?」が出てこれを選択し攻撃を命中させると、その場で食べることができる。
調査やイベントを進行させるごとに功績ポイントという名のスキルポイントがゲットできる。プレイヤーは休息時にこれを調査メンバーに割り振って各種パラメーターを上げていく。
- 体力……HPゲージを伸ばす。序盤では特に重要。
- 知力……イベントの進行に影響する。
- 注意力……すでに調査した動物がまた出現しやすくなる。正直無視していい。
- 反射力……攻撃の順番と回避力に影響する。450以上になるとほとんどの戦闘がノーダメージとなる。
- 器用度……攻撃の命中率に影響する。メンバー中、唯一攻撃を行うハンターと、器用度を上げることで戦闘に参加するようになる犬には重要なパラメーター。
- 精神力……信頼度に影響する。この数値が高いと少ない休息時間でHP、疲労度が大きく回復する。このゲームは休息によって信頼度が減っていくという謎仕様なので上げると休息による信頼度の減少を抑えることができる。信頼度はエンディングに関わってくるため、一番重要視すべきパラメーター。
帰国することによってエンディングとなるマルチエンディング制。帰国自体はいつでもすることが可能。トゥルーエンドの発生条件がゲーム中では分からないため当時見れた人はごく少数。
摩訶不思議な固有種や無人島にこちら側が出向いて調査するという、今までとは異なるコンセプトを持つ尖ったゲームなのだが、ゲームデザインに不親切な点が多く、取っつきにくさが目立つ結果となってしまった。
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あらすじ
西暦1904年5月14日、東経171度52分北緯11度11分。
太平洋赤道直上の未踏海域にて、嵐に見舞われた貨物船ファッティ・ホエール号は、地図上存在しない島を発見する。
地理学会における未知の島発見の報告は、世界中の研究家達を色めき立たせ、各国は先を争うように探検隊を編成。
そして、発見から半年後、ようやく島への上陸が始まろうとしていた。
探検チーム
大英帝国
戦艦「ライオンハーティド」で島へ向かう、グレートブリテン及びアイルランド連合王国の探検隊。バックスポンサーは貴族。 説明書には「パラメータや装備などは他国よりやや有利」と書かれており、初心者向けのチームに思えるが、実際はそこまで有利ではない。
アメリカ合衆国
戦艦「ゲティスバーグ」で島に向かう、アメリカ合衆国の探検隊。バックスポンサーはスミソニアン博物館。陽気な隊員が多いため全体的に雰囲気が明るい。
プロシア帝国
戦艦「クラウゼヴィッツ」で島に向かう、ドイツの探検隊。バッグスポンサーはプロシア帝国。「筋力増強器」というドーピングアイテムを所持している。
大日本帝国
戦艦「山城」で島に向かう、日本の探検隊。バックスポンサーは大日本帝國陸軍総司令部。説明書には「その精神力の高さで探検を進める。ただし、若干の能力的不利は否定できない」と書いてあるが他の探検隊と比べ特段能力が劣っているわけではない。というか一番初心者向けだったりする。
関連動画
関連項目
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