E・HERO ゴッド・ネオスとは、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場するカードである。
概要
主人公、遊城十代の使用する「E・HERO ネオス」の究極コンタクト融合体。自分フィールドのネオスと、フィールド・墓地の6種類すべてのネオスペーシアンをデッキに戻すことで特殊召喚できる。デッキのネオスペーシアンをゲームから除外することで、そのモンスターの効果を得て、さらに除外した数1体につき攻撃力が500ポイントアップする効果を持つ。
アニメGXの事実上の最終決戦、VSダークネス戦で登場。
フィールドの「E・HERO ネオス」と「N・ブラック・パンサー」、「未来への希望」で墓地へ送られた5体のネオスペーシアンたちをデッキに戻して特殊召喚される。
デッキから6種のネオスペーシアンを全て除外して攻撃力を3000アップ、さらに効果を吸収した「N・フレア・スカラベ」の効果で2400アップして攻撃力8400となり、ダークネスの「ダークネス・ネオスフィア」を戦闘破壊してデュエルに終止符を打った。
攻撃名は「レジェンダリー・ストライク」。
攻撃時にはそれぞれのネオスペーシアンが光の球となってゴッド・ネオスの周りにあわられ、それが集まって1つの白い光になるという演出がなされた。
テキストそのままに受け取ると、ネオスペーシアンの効果は必ず吸収しなければならないので、上記の場面では「ダークネス・ネオスフィア」への攻撃時に強制効果である「N・グロー・モス」の効果が発動してしまう。しかしそのような描写は無かったので、テキストからは読み取れないが、恐らくは「セイヴァー・スター・ドラゴン」のように、効果を発動するかは任意だったのであろう。
どうやってもフィールドにネオスとネオスペーシアン6種を全て並べるのは不可能である(前作には「オレイカルコスの結界」や「呪いの双子人形」など、6体以上並べることのできるカードも一応存在したが)ため、召喚条件としてネオスペーシアンは墓地にいてもよいことになっている。
ネオスペーシアンを墓地へ送るために使用された「未来への希望」(読みは「フューチャーヴィジョン」)の効果は、フィールド上にネオスがいるときに手札の「融合」を墓地へ送って発動し、デッキから融合素材モンスターを墓地へ送るというものである。
アニメ5D'sではカーリーが「フューチャー・ヴィジョン」(カタカナ表記)という同じ読みのフィールド魔法を使用しているが特に関連は無い。「フューチャー・ヴィジョン」はOCGにも登場している。
また、漫画GXのラストデュエルでは「希望の未来」(読みはそのまま「きぼうのみらい」)というカードが登場した。効果は、手札が0のときのみ発動でき、自分の墓地のカードを全てデッキに戻して2枚ドローするというものである。似たような名前でも、アニメは手札をコストに墓地送り、漫画は墓地のカードを戻してドローするという、正反対の効果になっている。
OCG版
「MASTER GUIDE2」(2008年3月28日発売)の付録カードとしてOCGに登場した。
融合・効果モンスター
※「MASTER GUIDE2」に収録のカード(MG02-JP002)による
星12/光属性/戦士族/ATK 2500/DEF 2500
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
「ネオス」・「N」・「HERO」と名のついたモンスターをそれぞれ1体以上、
合計5体のモンスターを融合素材として融合召喚する。
1ターンに1度、自分の墓地に存在する
「ネオス」・「N」・「HERO」と名のついたモンスター1体をゲームから除外する事で、
このカードの攻撃力は500ポイントアップする。
さらに、エンドフェイズ時までそのモンスターと同じ効果を得る。
アニメ版と比べると、攻撃力が500ポイントダウンしている。また、召喚の方法がコンタクト融合(特定のモンスターをデッキに戻す)から、「ネオス」と「ネオスペーシアン」と「HERO」を融合素材とする融合召喚に変更された。さらに、除外・吸収効果は、対象の選択先が墓地となった代わりに範囲がネオス、HEROにまで広がったが、発動は1ターンに1度、1枚のみとなった。また、OCG版融合E・HEROに共通の「融合召喚でしか特殊召喚できない」効果が追加された。
面影は残っているもの、アニメ再現など全くできない、別物に近い効果となっている。
まともな「融合」による融合召喚は厳しいので、基本的には「ミラクル・フュージョン」による融合召喚を狙うこととなる。しかし、フィールド・墓地に指定された素材を全て用意しなければならないので、積極的にこのカードの融合召喚を狙うのは難しい。
効果は強力だが、「ミラクル・フュージョン」で融合召喚した場合、墓地に除外するモンスターがいない可能性があるため、その点では扱いにくい。
ゴッド・ネオス専用デッキを組むのでなければ、HEROデッキに「N・グラン・モール」などの汎用性の高いネオスペーシアンや「E・HERO ネオス」・「E・HERO アナザー・ネオス」を採用し、状況を見て「ミラクル・フュージョン」で融合召喚する、という使い方がいいだろう。
「未来融合-フューチャー・フュージョン」が現役であったころは、一気にデッキから5枚のカードを墓地へ送ることができた。
効果を吸収できるのはエンドフェイズ時までだが、攻撃力の上昇の方は継続する。
「ダークネス・ネオスフィア」も融合素材にできる。そのため、アニメで直接対決したラスボスの切り札がOCGでは自身の融合素材になるという奇妙な状態が出来上がった。
「E・HERO ネオス」を融合素材とするモンスターの融合に使用できる「ミラクル・コンタクト」は、直接「E・HERO ネオス」を指定していないこのカードには対応しない。アニメ版仕様のこのカードであれば対応していたと思われるため、その点では少し残念。
宗教の関係上(キリストの神をさしてしまう)「GOD」が使用できない英語版のカード名は「Elemental HERO Divine Neos」となっている(「Legendary Collection 2: The Duel Academy Years」での再録以前は「HERO」が頭のH以外小文字であった)。
divineには神の、神性の、といった意味があるため、GODの代わりとしては適切だろう。
「ネオス」と名のついたモンスターについて
現在、該当するのは「E・HERO ネオス」とそのコンタクト融合体、このカード自身、「E・HERO アナザー・ネオス」、「ネオスペース・コンダクター」、「ネオス・ワイズマン」、「レインボー・ネオス」、「E・HERO ネオス・ナイト」、「ダークネス・ネオスフィア」の18種類。
「N」(ネオスペーシアン)は読みの一部に「ネオス」を含むが、「ネオス」と名のついたモンスターとしては扱わない。
「ダークネス・ネオスフィア」など、いわゆる「ぎなた読み」によるものも「ネオス」として成立しているため、「N」がネオスに含まれてもよいとは思えるが、それが行われないのは英語名が「Neos」ではなく「Neo-Spacian」であるからだろうか。
「ネオスペース・コンダクター」(Neo Space Pathfinder)は海外では「ネオス」(Neos)の名を持たないため、日本語版との不整合が生じていたが、再録時に指定表記を「"Neos" or "Neo Space"」と変えられ、解決した。
「N」(ネオスペーシアン)と名のついたモンスターについて
現在、該当するのは8種類。「NEX」(ネオスペーシアンエクステント)は読みに「ネオスペーシアン」を含むが、ネオスペーシアンとしては扱わないため、「マジカルシルクハット」で特殊召喚しても素材にはできない。
「HERO」と名のついたモンスターについて
現在、該当するのはE・HERO、D-HERO、E-HERO、M・HERO、V・HEROの名を持つ90種類(「D-HERO ディスクガイ」が禁止カードなので実質89種類)。そのうち、同時に「ネオス」と名のついたモンスターでもあるカードは14種類存在する。
また、「マジカルシルクハット」の効果でモンスター扱いでフィールド上に特殊召喚された「HERO'S ボンド」はHEROと名のついたモンスターとして扱われる。
当然、「ヒーロー・マスク」で一時的にHEROとなっているモンスターも含まれる。後半の除外・吸収効果の場合、「霊魂消滅」と「ヒーロー・マスク」を組み合わせることで、一部を除いたほぼ全てのモンスターを吸収できる。
その他の作品において
ゲーム「タッグフォース3」では十代にこのカードの専用台詞がある。しかし、タッグデュエル時にはなぜか「レインボー・ネオス」の方の台詞を言ってしまうことがある。
また、「コンタクト・アウト」でこのカードをエクストラデッキに戻した際、本来できないはずの素材の特殊召喚ができてしまうというバグがある(実際のOCGでは「コンタクト・アウト」のテキストには「融合デッキに戻したモンスターに記された」とあるが、このカードは直接カード名を指定していないので特殊召喚不能)。
関連動画
関連商品
関連項目
- 遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX
- 遊城十代
- E・HERO
- ネオスペーシアン
- E・HERO ネオス
- 遊戯王OCGカードリスト
- 遊戯王関連項目の一覧
- 波動竜騎士 ドラゴエクィテス
- シューティング・クェーサー・ドラゴン
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