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概要
老朽化が進みつつあった国鉄来の電気機関車を置き換える目的で、1996年に登場した貨物用の直流電気機関車。量産は1998年から始まり、幾度かの仕様変更を受け現在も年に数両のペースで製造が続けられている。
従来の直流電気機関車に倣い、車体全体は濃青を基本としグレーとのツートンに塗られている。前面は三面に折れたスピード感のある輪郭で、白帯を中央に一本巻いたその顔つきは精悍ながらどこか優しい。
最初の落成時にはJR貨物の試みとして、同車の愛称が一般から募集された。最初のグループが岡山地区に配置(配備)されたことから「ECO-POWER 桃太郎」と名づけられ、車体にロゴが描かれるようになった。
動輪は6軸で、モーターの制御にはECO-POWERの名に相応しい特性を持つＶＶＶＦインバーターを採用した。同制御方式で先行していた先輩EF200の実績を踏まえ、継続し大量に製造・運用するためコストパフォーマンスの見直しを図っている。
これまで貨物列車牽引の主力だったEF66に比べ、出力の数字ではわずかに劣っているように見える。しかしVVVFインバーターによるきめ細かな制御により、同等として運用できる性能を持つ。
1998年の量産開始から2年間に落成した0番台と、2000年からVVVFインバーターの半導体を安価で高性能なものに変更した100番台、100番台をベースに瀬野八（山陽本線八本松 - 瀬野間）での後押し運用に対応した300番台の3グループに大きく分けられる。このほか最初に試作機として1両のみ製造された900番台が存在。
運用
岡山・大阪・神奈川各県にある幹線を担当する機関区へ配置され、南は東海道・山陽本線下関と四国の新居浜・高松、北は東北本線黒磯まで直流電化区間の広い範囲で活躍している。担当する列車もコンテナ車やタンク車のみならず、多くのファンの注目を集める甲種輸送や大物車を用いる特大貨物など特殊なものも経験。仲間を増やし旧来の電気機関車を置き換えていくにつれ演じる役も増えている。
現在100両近くの仲間が運用に就いており、今後もさらに追造される見通し。これからの直流電化区間における鉄道貨物輸送の主力を担っていく。
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