Endless ATCとは、startgrid製作の航空管制シミュレーションゲームである。
概要
画面上に表示される記号や数字の意味を読み解き、理解し、予測。それを航空機に指示し、安全に誘導するのがこのゲームの目的です。
ゲーム名にEndlessとあるように明確なクリアの基準はなく、ただひたすらにスコアを稼ぎ、増え続ける航空機を誘導します。
最初は記号と数字の意味を理解できず、操作の方法も良く分からないまま終わるかと思います。
ですが、これらの意味を理解して操作に慣れてくれば確実に上達して、それを実感できることでしょう。
十数機の航空機を的確に誘導し、列を成して飛び回る様を眺めるのは爽快の一言に尽きます。
航空管制が何かを分からない人の為に簡単に説明すると、道路の無い空中を無秩序に飛行機などの航空機が飛んでしまうと、スムーズな運航が出来ないばかりか大規模な事故に繋がりかねません。
そのため、航空機が安全かつ円滑に運行するために必要なルールが制定されている訳ですが、それを実際に運用するために航空機へ指示や情報を与えるのが航空管制になります。
航空管制は大雑把に説明すると3つに分けられ、飛行場内の離着陸を管理する飛行場管制、飛行場近辺の交通整理をする進入・ターミナルレーダー管制、空港と空港を結ぶような航空路管制があります。
このゲームで取り扱うのは進入・ターミナルレーダー管制の部分で、高高度・高速で空港に向かってきた着陸機を無事に着陸直前まで誘導するか、離陸直後の航空機を安全に高高度まで誘導するかが目的になります。
システム(解説)
ゲーム画面には最初、黒地に灰色の線と文字が表示されます。これは空港周辺の地形や飛行ルールが示されています。
それから青く短い太線とそこから延長される細い青線。これは太線が滑走路、細線が着陸を誘導してくれるILSを示しています。
緑の四角と文字と細い線はプレイヤーが操作すべき航空機とその情報です。文字には航空機の名称(コールサイン)・高度・速度・大きさ(後方乱気流の発生具合)などが、細い線は機体が向いている方向を表します。
紫の文字になっている場合、大体はこれからプレイヤーが操作する機体か操作を離れた機体かになります。どちらなのかは数字の動きや大小、機体の位置などで把握することになります。
実際の操作方法は、機体をクリックすると左側に航空機に出す指示を調整する画面が表示されます。
基本的にはAltitude(高度)、Speed(速度)、Heading(方位)を調整してOKボタンをクリックすると航空機に対して指示が出されます。
この際、航空機が実際にその指示を実行できるまでラグが発生するため、動きを予測しながら全体を見通し各機に的確な指示を出す必要があります。
ILSやDCTのボタンは着陸や離陸の際に使用(指示)すると、プレイヤー業務の助けになるものです。ILSなら滑走路直前で安定して進入できそうな時、DCTなら離陸後で安全に高度を上げ続けられそうな時に指示しておけば、その後は自動的にプレイヤー操作から離れていきます。
TIPS
このゲーム、とかく「取っ掛かりの難しさ」が足を引っ張ります。
最初は文字や記号ばかり。しかも日本語は無く、いきなりゲームが始まります。何をしてよいか分からず右往左往しているうちに飛行機は画面上から消えてスコアが減らされる・・・。
そんな人におすすめなのがこちら、『Endless ATC 日本語版ドキュメント』
プレイの上で必要になる基本的知識などの情報が日本語訳で記載されています。日本人プレイヤーの必読書と言っても過言ではありません。プレイする前には是非一読ください。
慣れてくると情報をスムーズに読み解けるようになり、サクサクと航空機を誘導できるようになります。
画面上の十数機をコントロールし列を成して着陸していく様を眺めるのは爽快です。
筆者の偏見ですが、もしも初めてプレイするなら左側のメモ帳のようなマークからオプションを弄れるので、airport→『RJTT』、display→『ring 1』に変更することをオススメします。
『RJTT』は東京国際空港(羽田空港)なので比較的なじみ深いこと、機体回りのリングは航空機同士が保つべき距離を表示してくれるため、難度が多少下がるように感じられます。
『ring 1』は航空機の周りにセパレーションリングを常に表示するもので、突然出現したり警告が表示されて混乱するのをある程度防げるはずです。
また蛇足にはなりますが、『sound 3』にすることで(PC環境によっては)管制官とパイロットのやり取りを機械音声で読み上げてもらうことができます。臨場感が増して楽しさ倍増間違いなしです。
関連動画
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関連項目
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