F-Secure(エフセキュア)とは、フィンランドのソフトウェア会社である。
法人向けのセキュリティソフトウェアの老舗として知られている。
概要
主にコンピューターのアンチウイルスソフトなどを開発・販売している会社である。創業は1988年で、当初はデータ・フェローズという社名であったが1999年に現在のエフセキュアに変更された。ちなみにWindows対応のアンチウイルスソフトを一番最初に開発したのはこの会社である。
フィンランドのヘルシンキに本社を置き、世界規模でサービスを提供している。世界各国に25のオフィスを持っていて日本でも1999年に日本法人「エフセキュア株式会社」が設立され、企業や官公庁などの法人や個人ユーザー向けにサービス提供を行っている。同社のユーザーは数千万人いるとされている。
また、F-Secureの研究ラボ責任者・ネットリサーチオフィサーであるミッコ・ヒッポネン(Mikko Hypponen)は、情報セキュリティにおけるカリスマとして知られており、新聞・テレビ・ネットなど様々な広告媒体においてF-secureの"顔"として姿を見せている。2012年に彼のトレードマークであるポニーテールが競売にかけられた際には1700ユーロ(約23万円)の値がついている。[1]
「より良いインターネット」「自由なインターネット」をテーマとして掲げており、政府や情報機関などの公権力による監視を嫌っている(もともと欧州の国民自体が権利や自由にうるさく、それらを侵害されることを好まない風潮である)。
特に、アメリカ・国家安全保障局(NSA)による盗聴・監視については、日本ではそうでもなかったが欧州ではインターネットの自由や権利を侵害されたことの反発が大きく、アメリカ側に盗聴・監視されていたことに対する不信から、NSAの情報を暴露したエドワード・スノーデンへの支持を表明するものも出てきており、F-secureも、「すべてが正しかったわけではない」とは前置きしつつも、スノーデンを支持する姿勢を企業として明確に示している。 [2]
騒動・問題
- 【はすみリストしばき事件】 (2015)
- 2015年、しばき隊所属で日本法人に勤務していた人物は、国際慈善団体「セイブ・ザ・チルドレン」のカメラマンであるジョナサン・ハイアムズ氏がレバノンの難民キャンプで撮影した6歳少女の写真を、はすみとしこが無断トレースで作成したイラストを批判。はすみはトレースしたことは認めている。当該人物は、はすみによるシリア難民の無断トレース画にFacebook上で「いいね!」したユーザーのプロフィール情報を収集。このリスト「はすみリスト」をネット右翼のレイシストとして公開・拡散する「はすみしばきプロジェクト」なるものを実行に移した。
- この行為に批判が集まり当該人物は同社を退職する事となったが、F-secureは11月13日に「当社社員がその行為を行った人物の確証はない」「我が社に政治団体関係者などはおらず、マイナンバー運用も安全だ」という調査報告を発表した。
- この事件を受け、家電量販店で製品撤去などの動きが起きる中、F-secureは「日本語版ホームページ上からのアカウント削除受付を禁止する」という行為に出た(英語版からは現在の所可能)。[3]
関連動画
はすみリストしばき事件
関連商品
関連項目
関連リンク
- 【その他】
脚注
- *ミッコ・ヒッポネン:善人の一人 (EXCITEセキュリティ 2012.10.12)
- *スノーデン事件から1年、「さらなるスノーデン氏を期待する」 (エフセキュアブログ 20140612)
- *【エフセキュア】11月5日の更新でアカウントが削除できなくなった件について問い合わせた結果 → A「え? そうなんですか?」 (RocketNews24 20151113)
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