FFoWとは、Windows及びXBOX360用のFPSゲーム、
Frontlines: Fuel of War(フロントライン:フュエル・オブ・ウォー)の略称である。
販売元はWindows日本語版がZOO、XBOX360がTHQジャパン。開発元はKAOS Studios。
概要
枯渇した石油資源をめぐって2024年に起きた近未来の戦争をテーマに描いたFPSゲーム。
キャッチフレーズは「きらめく前線でまた会える」。
マルチプレイでの多人数(Windows版:最大64人、Xbox360版:最大50人)対戦が可能で、特に、XBOX360では、現状、唯一と言っていい50人対戦が可能なゲーム。また、Kaos Studioが、同じFPSである『バトルフィールドシリーズ』の開発にも関わっていた事から、同作品の影響が随所で見受けられるのが特徴。
- シングルプレイヤー
そう遠くない未来…中東から石油資源がほぼ枯渇し、『終わらぬ危機』と言われる時代に突入した。
世界は残された資源を巡って、中央アジアを戦場に、アメリカとヨーロッパを中心とする連合軍の【 Western Coalition 陣営 】と、ロシアとアジアの国々からなる反欧米同盟軍の【 Red Star Alliance 陣営 】とに別れ、お互いの存続をかけ陸海空で激しい火花を散らす。
プレイヤーはWC陣営に所属する『 Stray Dogs 』の兵士となり、立ちはだかるRS陣営を打ち負かすべく数々の与えられたミッションをこなしていく。
オフはオンのチュートリアル的な位置付けであり、それなりのストーリーはあるものの長さは短い(クリアまで5~6時間程度)。しかし、実績の大半はオフにあり、また、オンのMAP2つをBOTと共に遊べる隠しモードがあるので、1周辺りのボリュームは少ないものの、オフだけでも十分に楽しめる内容となっている。
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マルチプレイヤー
FFoWにおけるマルチプレイは、他のFPSと違い、なぜかプレイヤーマッチ(アンランク)がメインに遊ばれているので新規参入者は注意のこと。この現象のせいで、ランクマッチ専用実績の解除はやや難易度が高い。
そのマルチプレイヤーモードのルールはフロントラインとコンカーの2つ。- フロントライン
制限時間内にマップ内の各所に存在している拠点を占領して「前線」を押し上げ、最終的に敵のベース拠点を占領すれば勝利。敵のベースを占領できなくても、敵陣営のチケット数を「0」にすれば勝利を収める事ができる。制限時間内に決着がつかなかった場合は、両軍に残されたチケット数の多い陣営が勝利する。
「前線」と直接繋がっていない拠点は占領不可能なので、撃ちもらした敵の侵入によって後方拠点が占領(裏取り)されてしまう心配をすることなく、両陣営とも「前線」へ兵力を集中する事ができる(ただし後方拠点の兵器を盗んだりする破壊工作は可能なので、後方でも油断は禁物)。
- コンカー
追加コンテンツとして発売後に追加されたゲームモード、所謂コンクエストモードである。
互いの陣地を奪い合い、全ての拠点を制圧するか、先に相手のチケットを0にしたチームの勝利となる。フロントラインモードとの違いは、前線の概念が存在せず自由に拠点を制圧できる点。また、拠点の位置がフロントラインモードとは微妙に異なる。
余談だが、本ゲームモードはプレイヤーから希望されたにも関わらず、実際に配布された後は殆ど遊ばれないという、実に酷い扱いを受けている。
プレイヤーはアサルト・サポート・アンチタンク、スナイパー・スペシャルオプ・クロースコンバットの6兵科に、地上支援、EMP、ドローン、空爆の4ロールを組み合わせ出撃する。これによって、兵科の弱点を補強したり、逆に長所を伸ばしたりと、比較的自由に各人のプレイスタイルを選ぶ事ができる。
各兵科の特徴は以下の通り。- アサルト
優れた歩兵戦能力で拠点制圧の要として機能する一方、対車両戦は苦手。略称はAR。
主力武器のグレネードランチャーは即死効果がある為、発売当初から問題視され、
結局、問題が拗れてしまい、グレラン厨、嫌グレラン厨という世界的な対立構図を生んだ。
その様をして「まさにKAOS(笑」と言う流行語が生まれたとかどうとか。 - サポート
主武器の軽機関銃の特性から、対人能力だけでなく対車両能力も持つ兵科。略称はSUP。
ところが、撃てば撃つほどあさってに弾が飛ぶ機関銃のせいで、総じて中途半端な活躍になりがち。
にもかかわらず、ごく偶におきる奇跡「弾幕はパワーだぜ現象」のせいで、
うかつに手を出しては火傷する輩が絶えない。 - スナイパー
スナイパーライフルによって、遠距離からのワンショット・ワンキルを体現する兵科。略称はSNR。
他のFPSと違い、スコープを覗かない限り弾がまともに飛ばない為、非常に使い辛い。
「狙撃手を選んだと思ったらいつのまにか戦車乗りになっていた」は有名な都市伝説。
本作で所謂突スナをやると、色んな意味で尊敬されるが役には立たない。 - アンチタンク
誘導も可能なロケットランチャーと地雷を駆使する、対車両戦に特化した兵科。略称はAT。
ロックオンで勝手に目標に飛んでくれるロケットのおかげで、FPS初心者御用達ポジションを獲得。
対人は無力に等しいが、主力武器が即死可能である事を活かせば突ATにジョブチェンジできる。 - スペシャルオプ
高精度のサブマシンガンと、車両も吹き飛ばす高威力の爆弾を持つ万能兵科。略称はSOP。
ただし、SMGの威力が若干低く、携行弾数が少ないので気が付いたら弾が無い事も。
グレラン批判が怖くてアサルトを使えないが、スコアは気になる人の避難場所、前線の隔離鯖。 - クロースコンバット
相手を即死させる事も可能なショットガンを持つ、対歩兵戦特化型。略称はCC。
しかし、(運)頼みのショットガンの性能が微妙過ぎ、前線の産廃とまで呼ばれている。
古くから前線に伝わる伝承では、撃つ際に「おっぱいこのやろう」という祈りを捧げれば、
本来の力(即死効果)を引き出せると言われ、一部に熱心な信者が存在する。
各ロールの特徴は以下の通り。- 地上支援
修理キットによる車両耐久力回復と設置兵器による特殊攻撃ができる。
設置兵器にはレールガンやセントリーガンなど、強力で個性的な性能のものが揃っている。
修理キットは拠点修理にも使える万能キットだが、なぜか敵の車両も修理してしまう。
そんなお茶目な修理キットを使った通称「炙りプレイ」なるものが一部のプレイヤーに人気。 - EMP
各種電子兵器を用いた補助と攪乱を役割としている。
EMP兵器は一定空間への空爆の阻止、敵兵器の機能を制限/停止させる力がある。
中でもEMPロケットは、車両に当てるだけでスコアが入る為、他ロールから見るとチートまがいの性能。
そんな中、「いーえむぴーは正義」というキャッチコピーが全会一致で採択され、波紋を呼んでいる。 - ドローン
ドローンと呼ばれる小型車両を無線操縦で操り、自分を敵の砲火に晒さずに戦闘できる。
ドローンは各機体によって性能が異なり多彩な攻めが可能であるが、操縦中は無防備なので注意。
小型の割りに頑強だが、こけると死ぬ。 - 空爆
指定地点に威力の高い空爆を要請する事のできるロールである。
歩兵の持てる攻撃手段としては最高峰のキルパワーを持つが、結構外れる。
「ペロ・・・・・・これは気化爆弾!!」
マルチプレイヤーモードのスコアはキル数と拠点制圧回数によって決定されるが、キル数へのウェイトが大きく、拠点制圧のみで上位に食い込むのは困難。
その辺りとキャラクター動作の機敏さもあり、所謂スポーツ系FPSとリアル系FPSの中間的と表現される。 - フロントライン
関連動画
プレイした人に言わせると良ゲーらしいが、なぜかプレイ人口は少ない。
関連商品
Windows版、XBOX360版共に、日本語版はロットアップしており、入手は困難。
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関連項目
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