FIFAランキングとは、国際サッカー連盟(FIFA)が毎月発表している、加盟各国のサッカー男子ナショナルチームの強さの目安である。
(女子版もあるが、一般に「FIFAランキング」といった場合には男子版のことを指す。)
ランキング決定方法
2018年8月発表のFIFAランキングから算出方法が変更された。
ランキング決定のために各代表のポイントが必要となるため、当初の基準として2018年6月7日時点での旧方式でのランキングに基づき、1位のドイツを1600ポイントとし、以下2位ブラジル1596ポイント、3位ベルギー1592ポイントと順位が1つ下がるごとに4ポイント少なくなるようにポイントが割り振られた。
ポイントの計算方法
=試合の重要度係数 (A) × (試合の結果係数(B) - 試合の期待結果係数(C) )
◆試合の重要度係数: 5点(Aマッチデー以外の親善試合)、10点(Aマッチデーの親善試合)、15点(ネーションズリーグのグループステージ)、25点(大陸選手権とFIFAワールドカップの予選、ネーションズリーグの最終リーグとプレーオフ)、35点(大陸選手権本大会のベスト16まで)、40点(大陸選手権本大会の準々決勝から決勝までと3位決定戦)、50点(FIFAワールドカップのベスト16まで)、60点(FIFAワールドカップの準々決勝から決勝までと3位決定戦)
◆試合の結果係数: 1点(勝ち)、0.75点(PK勝ち)、0.5点(引き分け、PK負け)、0点(負け)
◆試合の期待結果係数: 1/(10^((対戦相手との試合前のポイント差)/600)+1)で計算する。例えば対戦相手が100点低かった場合は約0.59となる。
2006年7月から2018年6月までの方法
直近4年間の国際Aマッチ試合の結果をもとに、単純計算でポイントの高いチームから順に1位、2位・・・となる。
上位~中位の国を対象にした計算方法であり、下位国は大陸によって試合機会の内容が違ったり負けの内容(惜敗か大敗か)がさまざまであることを考慮していないため、下位のほうのランキングはまったく宛てにならないとも言われている。
ポイントの計算方法
(1) 試合ごとのポイント
=(勝ち点)×(試合の重要度)×(相手国の強さ)×(対戦2チームの大陸連盟定数の平均)×100
◆「勝ち点」: 3点(勝ち)、2点(PK勝ち)、1点(引分・PK負け)、0点(負け)のいずれか
◆「試合の重要度」: 4点(FIFAワールドカップ本大会)、3点(大陸連盟選手権本大会)、2点(前記2つの予選)、1点(大陸選手権以外の各地域大会や親善試合など)
◆「相手国の強さ」: 2点から対戦時点での相手国の最新順位の100分の1を引いた点数。ただし、150位以下の場合はすべて0.5点。
◆「大陸連盟定数」: 1点(欧州・南米)、0.88点(北中米)、0.86点(アフリカ・アジア)、0.85点(オセアニア)
※ 大陸連盟定数を考慮するのは、当然同大陸連盟内の試合が多くなるので、強豪との対戦が多い欧州や南米を優遇するということである。この点数はFIFAワールドカップの大会後等に見直される。
(2) 4年間の合計ポイント
=(12ヶ月前~当月の試合の平均ポイント)
+(24ヶ月前~13ヶ月前の試合の平均ポイント)×0.5
+(36ヶ月前~25ヶ月前の試合の平均ポイント)×0.3
+(48ヶ月前~37ヶ月前の試合の平均ポイント)×0.2
上位の順位動向(2006年方式になってからのもの)
2006年12月発表 | 2008年12月発表 | 2010年12月発表 | 2012年12月発表 | |
---|---|---|---|---|
1 | ブラジル | スペイン | スペイン | スペイン |
2 | イタリア | ドイツ | オランダ | ドイツ |
3 | アルゼンチン | オランダ | ドイツ | アルゼンチン |
4 | フランス | イタリア | ブラジル | イタリア |
5 | イングランド | ブラジル | アルゼンチン | コロンビア |
6 | ドイツ | アルゼンチン | イングランド | イングランド |
7 | オランダ | クロアチア | ウルグアイ | ポルトガル |
8 | ポルトガル | イングランド | ポルトガル | オランダ |
9 | ナイジェリア | ロシア | エジプト | ロシア |
10 | チェコ | トルコ | クロアチア | クロアチア |
日本 47位 | 日本 35位 | 日本 29位 | 日本 22位 |
※日本は2002 FIFAワールドカップ頃など10位付近につけていたこともあるが、その頃は現在と全く違う採点方式(試合数をこなせば順位が上がる仕組みで、各大陸予選を勝ち上がるだけランキングが上がりやすかった)で、現在の採点方式に直すと実際には下がる。もっとも現在の採点方式にもさまざまな異論は存在するし、旧採点方式がまったく無意味というわけでもない。
アジア連盟(AFC)のみの順位動向
2006年12月発表 | 2008年12月発表 | 2010年12月発表 | 2012年12月発表 | |
---|---|---|---|---|
1 | イラン | オーストラリア | オーストラリア | 日本 |
2 | オーストラリア | 日本 | 日本 | 韓国 |
3 | ウズベキスタン | 韓国 | 韓国 | オーストラリア |
4 | 日本 | イラン | イラン | イラン |
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関連項目
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