フェアリーファンタジア(Fairy Fantasia)とは、DMM.com(DMM.R18)が提供していたアダルトゲームである。
本項では性的表現のある作品について記載しています。
このため、用語や世界観説明などにおいて、実際のゲーム内表現と比較して
いろいろと伏せたり「マイルドな表現」に置き換えたりしています。
あらかじめご了承ください。
概要
2012年12月28日サービス開始、2016年11月30日サービス終了。カードバトルゲームである。対応プラットフォームはWebブラウザ全般、画面表示についてはスマートフォン最適化に対応している。今となっては珍しくなったフィーチャーフォンブラウザ対応タイトル。
「ファンタジア」シリーズの基幹作品にして最後の生き残り。同じくシリーズになっている「ワルキューレ」シリーズと並んで、DMM.R18のオンラインゲームでも古株の一つであった。
基本ゲームシステム
経時で回復する「行動力」(スタミナ)を消費して探索を行い、カードやアイテムの収集などを行い、あるいは「ハート」(バトル用スタミナ)を消費してボス戦や対人戦を行う、典型的かつ古典的なソーシャルカードバトルゲームである。近年では珍しくなった争奪要素あり。
行動力は3分で1回復、プレイヤーレベルアップで上限増加。ハートは30分で1回復、最大5で固定。いずれもプレイヤーレベルアップやポーションによる回復時の一時的上限突破はなく、余った分は失われる。
カードデッキ
カードのデッキは「リーダーカード」と、それに付随した攻撃デッキ・防御デッキ各最大4枚の、1~9枚にて構成する。同一キャラクター複数枚の構成可能、デッキにはコストの概念はなく自由に編成できるが、一部カードは「必要階級」が設定されており、ある程度以上のプレイヤーレベルがなければ編成できない。
カードは個別パラメータとしてレアリティとレベル、攻撃力、防御力、スキルを持つ他、それぞれ地水火風の4属性のどれかに分けられている。大体の傾向として、攻撃力に優れる火、スキルが優秀な水、防御力に優れる地、バランス型の風、という形になっている。このためお勧めデッキ構成機能で構成すると、ほとんどの場合で攻撃デッキは火、防御デッキは地属性で固められることになる。なお属性そのものはレイドバトルにしか影響しない。
カードのレアリティは低い方から順番にN・HN・R・HR・SR・SSR・UR・UUR・LRの9段階、この他キラカード(所謂ホログラム演出つき)という上位レアリティのものが存在する。
同一キャラクターで4レアリティ分あり、このうち下2つについては「進化合成」で上位レアリティのカードに昇格させることが可能。進化合成は「同一キャラ・同一レアリティ」であることのみが条件。
手段を問わず最上位以外の3レアリティ分を図鑑に揃えることで、該当キャラのおまけシーン(お察しください)が開放される。第2進化(下から2番目)の進化合成によって第3進化(上から2番目、進化合成で揃えられる最上位)を入手した際には自動再生されるが、ガチャ等で入手した場合でも図鑑から再生可能。
なお、通常カードとキラカードは別キャラ扱いされることには注意が必要(進化素材として相互に使用することができない)。また、どのような状態のカードでも進化合成のステップは1ずつしか進まないので、誤って進化ステップが進んでいるカードを素材にしないよう注意が必要である──特にイベント配布で配布数が限られているカードに対しては。
デッキ保存のシステムはなく、倉庫の概念もない(そもそもカード所持数が数百枚という桁違いの設定であるため必要性がない)。長らくカード保護のシステムも無かったが、2015年に「お気に入り」のシステムが追加された。
探索パート
前出の通り、経時で回復する「行動力」を消費してエリア探索を行う。
エリア探索の結果として、1ステップ毎に対応する経験値とエルフェ(合成に使用する通貨)が得られる他、ランダムで宝箱入手(ブロンズ・シルバー・ゴールド)、コイン入手、妖精との遭遇、他プレイヤーとの遭遇、イベント探索の場合はレイドボスとの遭遇が発生する(この他「宝箱は空だった」というハズレもある)。
宝箱入手
ブロンズボックス・シルバーチェスト・ゴールドトレジャーのいずれかを入手する。基本的に後者の方が良いものが入っている。
ブロンズボックスは探索1回分の行動力を消費することで開封することができる。他の宝箱と違い持ち越しはできず、探索を継続すると失われる。
シルバーチェストはフレンドのみが開封することができる(内容は所持者が獲得する)。開封時は失敗する可能性もあるが、シルバーキーという専用アイテムを使うことで確実に開封することも可能。開封者にはアイテムと交換することができるチップが報酬として入る。
ゴールドトレジャーは自力でもフレンドでも開封することができる。開封には対応するゴールドキーが必須。
ゴールドキー及びシルバーキーは課金で購入する他、下位宝箱のレア報酬として取得することもできる。
コイン入手
エリアに対応したコインをランダムで1つ入手する。コインは赤青緑銅銀金の6色に分かれており、6色揃えることで対応するカードが1枚入手できる。コインの色でレアリティに特に差はない。
後述する対人戦の対策アイテムであるダミーコインは、このコイン入手画面で、たった今入手したコインにしかセットすることはできない。さらにそのコイン入手でコンプリートになる時はセットすることができない(対応するコインが入手と同時に消費されるためと思われる。現実問題として消費された分は争奪対象にならないためセットする意味はない)。
妖精
キャラクターカード入手チャレンジを行う。チャレンジには回数制限のないマギチャームと、消費アイテムであるマギパフュームのどちらかを使用することができるが、マギチャームでのチャレンジは失敗する可能性が高い(具体的な成功率は非公開)。なおチャレンジをキャンセルすることは出来ない。
特にゲーム要素などはなく、せいこうするかどうかの一発勝負(二重の意味で)。そういうことである。お察しください。
他プレイヤー
文字通り他のプレイヤーと遭遇する。あいさつを行うことで探索3回分の行動力が回復する他、非フレンドの場合はここからフレンド登録依頼をすることもできる。
カードバトルパート
探索ボス
探索エリアの全ステップを踏破することで出現する。リーダーカードのみを使用し、24時間以内にログインのあったフレンドのリーダーカードを使って、自分のリーダーカードも含めた地水火風4属性4枚のデッキで対戦を行う(不足している場合はその枠は空になる)。行動力・ハートは消費しない。敗北した場合は初期状態から再戦となる。ハートポーション(ハート回復アイテム)を使うことでHPの回復はできる。
クリアすることで初回のみ該当ボスの第2進化カード(レアリティの下から2番目)が確定ドロップ。なお、ボスはこの他前出のコインや、ほとんどの場合次の探索エリアにおけるレアドロップ枠で第1進化カード(レアリティの一番下)が入手できるようになっているため、ガチャで引けなくともボス戦の1枚+レアドロップの10枚を揃えることでおまけシーンが開放される第3進化まで持っていくことは可能である。
レイドボス戦
イベント探索エリアの探索中にランダムで出現する。リーダー・攻撃デッキ・防御デッキの全カードの攻撃力・防御力を合算した値が総攻撃力となり、ここに各カードごとに属性による加減算・特攻による加算が行われた上で、ハート消費量による倍率がかかって最終攻撃力となる。攻撃1回ごとにハートを1消費、前出の通り条件によっては複数個消費することで倍率をかけることもできる(最大10倍)。
基本的にボスには弱点属性があるため、特効がない限りは攻撃前に属性おすすめデッキ構成機能(攻撃防御の両デッキが指定属性の最強カードで固められる)で弱点属性で固めたデッキを作るのが基本戦術になる。
クリアすることで与えたダメージ総量に応じたポイントを獲得、イベントにおけるポイント報酬・ポイントランキングの計算基準となる。
対人戦
前出のコインの争奪を行う。狙うコインを決めた上で該当コインの所有者がランダムで選択され(該当コインシリーズ全ての所有数が1以下の場合は対象にならない、また既に6色揃ったコインは対象にならない)、その中から指名した相手の防御デッキの総防御力と自身の攻撃デッキの総攻撃力で勝負する。
ただしコインには前出の通りダミーコインという争奪対策アイテムを仕掛けることができるようになっており、この場合は無条件で敗北となる。ダミーコインが仕掛けられているかどうかは消費アイテムであるダミーチェッカーを使うことで判別可能(またダミーコインに引っかかった場合も「ダミーコインが仕掛けられていた」と表示されるため純粋な敗北とは区別できる)。
対戦1回でハートを1消費。また1日1回に限り、5消費することで全力攻撃をすることができ、ダミーコインが仕掛けられていない限り必ず勝利になる。
その他
シリーズ作品として「スピリット・オブ・ファンタジア」「フェアリーファンタジア0」があったがいずれも既にサービス終了している。
サービス開始当初、低レアリティの一部キャラクターでカード絵の品質がかなり低いものが数多くあった。これについて2014年頃にウーナ(魔女のような格好をした本作のマスコットキャラ)の絵師と思われる人のものへ一斉書き換えがあった。
特に原作を持たない完全オリジナル作品であるが、それ故か新規キャラ追加時には名前付けに相当苦労している気配が見て取れる(女性名として一般的な響きを持つ名前や妖精名として知られた名前は全て使い切っているらしく、かなり苦しい名前付けをしている例が少なからずある)。このためか2014年頃からは新規カードは基本的に既存キャラクターのバリエーションキャラ(例えば晴れ着? 姿の「はつもうで」など)になっていることが多い。
某プロ野球選手がプレイヤーではないかと言われており(詳細は関連項目を参照)、運営側もそれを意識してか、明らかに野球を意識したキャラクターとして「スガーヌォーグ」なるキャラクターがデザインされている(ご丁寧にバリエーションとして野球ユニフォーム姿の「すぽーつ」がある)。
ログインボーナスは7日ループで内容固定(7日目に専用ガチャのチケット)、午前4時に判定更新。連続ログインの要素があり、4ループ目(22日目)以降は数量2倍、8ループ目(50日目)以降は数量3倍になる他、15日ごとにHR以上確定専用ガチャチケット、30日ごとにSR以上確定専用ガチャチケットがボーナスとして入る。途切れた場合は1日目からやり直し。この他不定期に特定キャラのカードが1枚ずつ、合計16枚配布される(=コンプリートでおまけシーンが開放される)特別ログインボーナスを開催することがある。
月末でサービス終了することになった2016年11月は、上記に加えてUR以上確定ガチャチケット・ゴールドチケット(通常のガチャチケット)と複数のアイテムがセットになった特別ログインボーナスも配布されていた。
関連動画
関連項目
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