GM(ゲームマスター)涙拭けよとは、視聴者がGMを慰める言葉である。
概要
TRPGのGMをやった経験がある人は理解しやすいと思うが、GMとはある意味でエンターテイナーである。
GMの経験が長くなれば長くなるほど、PLを楽します(場を盛り上げる)為に、あらゆる前準備(労力)を惜しまなくなる。
物語に重きを置く者は、漫画やアニメを参考だけにとどまらず民俗学や神話学等からもネタを探し、
故事や思想を絡めて「考えさせられる話」を作る。
あるいはシナリオに二重三重のフラグを張り、PLの行動を予測して、
考えられる選択肢毎のストーリー展開を構築したり、ミスリードを思わせる情報が、
実はその情報を別方向から見たら、実は真実に繋がるギミックを仕込んだり等、重厚なストーリーを構築する。
戦闘に重きを置く者は手に汗握る戦闘になるように、ルールブックを熟読する。
PC(プレイヤーキャラクター)データを何度も確認、さらにはPL自身の行動パターンをも考慮に入れ、
何十回にも及ぶテストプレイをし確率を計算し、数十手先を読み合う将棋やチェスの様な頭脳戦を思わせる、
白熱する戦闘シーンを演出する。
もっとも「ダイスの神様」や、その奉仕種族たる妖怪「いちたりない」、妖怪「いちしかでない」にとって、
GMの苦労は割とどうでも良い問題らしく、彼らの気まぐれ(悪意)で、
重厚なストーリーのハズが、「ノーヒントで正解ルートを選択されて、あっさり事件解決!」、
白熱するボス戦闘のハズが、「道中の雑魚の方が手強かったと断言できる程、あっさり撃退!」、
などということも稀に起こりうる。
さらに初心者ばかり、あるいは熟練のあまりRPが達者すぎるPLを相手にすると物語がGMの予想もしない展開に進み、その為に用意した仕掛けが丸々無駄になってしまうこともあり、「このシナリオの為に費やした時間って何?」と自問自答する。
そんな呆然としているGMに対して、PLおよび動画視聴者は「GM涙拭けよ」と慰めの言葉を掛けるのだった。
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関連項目
最後に
この台詞を言われたGMが「やかましいw」「元凶のお前らが言うなよw」「やめろー!俺を慰めるんじゃねーw」と、
苦笑いしながら言い返せる様な状況で使う代物と、記事編集者は思っております。
なのでGMが”本気で”不快感や倦怠感を抱いたときは、ちゃんと謝りましょう。
出目による不運はしかたないとしても、GMの負担を考えないRPや行動は、ただの嫌がらせです。
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