Google Chrome OSとは、Googleがリリースしている、オペレーティングシステムである。
概要
モバイルPCで快適な使用環境を提供するために、特に「スピード」「シンプル」「セキュリティ」を最重視してデザインされているOSである。
アプリケーションやユーザデータのほとんどをWeb上で提供する仕組になっており、そのため起動時に多様なユーザ設定を読み込む必要がなく、高速に起動→すぐに使用開始出来るように設計されている。
Ubuntuをベースに開発(後にGentoo Linuxに変更)されており、Linuxカーネルの上にGoogle独自の新しいウィンドウシステムを乗せている。2009年11月にはGoogle Chrome OSのオープンソース開発版である「Chromium OS」も公開された。
(Chromium OSの時点ではLinuxカーネル2.6.30を使用、ubuntu9.10Karmicがベースとなっていた)
Googleが提供するもう1つのOS・「Android」はスマートフォンなどの携帯端末向けだったが、こちらはノートPCを中心として5インチタブレット~デスクトップにまで対応したUIを用意すると発表されている。
開発パートナーとして、
・PCメーカー:Acer、ASUS、HP、Lenovo、東芝
・チップメーカー:Freescale、Qualcomm、Texas Instruments
・ソフトウェア:Adobe
などが名乗りを上げている。
2010年末より米国でテスト機のパイロットプログラムが実施された。
2011年6月より「Chromebook」の名でSamsunとAcerから、米英仏独など7ヶ国販売開始された。
2011年7月にはXi3よりChromeOS搭載の小型デスクトップPC「ChromeBox」も発売されている。
なお、Chrome OSは小型デスクトップ「ChromeBox」やノートPCの「Chromebook」に卸しているのみで、Windows OSのような単品では販売していない。
特徴
上述のように、「スピード」「シンプル」「セキュリティ」を柱に作られている。
スピード
OSの起動に10秒とかからず、すぐにWebに接続する事が出来る高速さを誇る。
このため、ウェブの閲覧とウェブアプリケーションの動作に適したOSとなっている。
UIのシンプルさ
基本的に画面上にはWebブラウザであるGoogle Chromeだけが前面に出ており、デスクトップは持たない。
ファイルブラウザなども別個には持たず、Webブラウザ上で閲覧する形を取っている。
PCで使用されるアプリケーションは全てWebアプリケーションとなり、Officeツールやメモ帳、電卓に至るまでWeb上のアプリケーションを使用する。
派生
オープンソースの開発版として「Chromium OS」がある。また、Chrome OSの無料版として、「Chrome OS Flex」がリリースされている。
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関連項目
関連リンク
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