Grand Thawとは、かつてcareless、井上⊿(-デルタ)、こさぎの3名で構成されていたBMS制作ユニットであった。
現在は解散している。
概要
当初のメンバーはBMS化担当のcarelessと楽曲担当の井上⊿の2名。後にイラストのこさぎが加入した。
結成自体は古く、2002年よりBMS作品を数点公開していたが、2005年のcareless引退に伴い活動休止。4年のブランクを経て2009年に復帰している。Grand Thawのアルバムとして「ÅRSTID」「Fyra Varlden」「SOLROS」を制作するなど、carelessを中心としてサークルに近い活動も行っていた。
井上⊿による楽曲は、ピアノを中心として弦楽器や民族楽器などを用いた4つ打ち系が主で、北欧の民族音楽に影響を受けた叙情的な作風が特徴である。彼の楽曲は、GYAONなどの別の作者によってもBMS化されているものがあるが、特に最近のGrand Thaw名義の作品では書き下ろし曲を提供するなど、綿密な連携を取っていることが伺える。丁寧に作られたBMSに絵や物語を加えることで独特の世界観を表現する作風で、BGAなどには高確率で美少女キャラが出てくるのも特徴の一つである。
復帰後は、Identity 7や浪漫映像製作倶楽部といった大物BGA作家への外注もあって映像面が強化され、BMSイベントでの活躍が顕著である。復帰作の「AltMirrorBell」ではBMS Festival 09' Winter準優勝となり、「Flesvelka」でFIVE vs SEVEN優勝を達成。更に、BOF2010では「ERIS」で出場作品278曲中3位につけ、所属チーム「Lyrical Signal」も優勝を果たすなど、人気作者としての座を確固たるものにしている。翌年のBOF2011でも「SOLROS」が372曲中6位に入り、BOF2012では「Äventyr」で393曲中個人戦スコア部門、個人戦中央値部門、チームスコア部門、チーム中央値部門(後者2つはMemoirsとして)の全ての部門で優勝を飾った。2021年現在、BOFシリーズで4部門完全制覇を成し遂げたのはGrand Thawを含めて2組のみである。
2013年5月に内部分裂が発生、そのまま解散となった。井上⊿氏を除く全員が離脱しており、再結成の望みは薄いと思われる。しかし、解散後に楽曲担当の井上⊿氏(名義はKouichi Inoueとなっている。)による新レーベル"Rigël Theatre"が発足。「SOLROS」,「Äventyr」などGrand Thaw時代の曲のリメイクを含む新アルバムを発表するなど、今後のさらなる活動が期待される。
関連動画
関連項目
外部リンク(各メンバー個人サイト)
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