HAARPとは、High Frequency Active Auroral Research Programの略称で、アメリカ合衆国で行われている共同研究プロジェクトである。日本語では「高周波活性オーロラ調査プログラム」と訳される。
概要
HAARPは、高周波を使用することにより、電離層の挙動を観察することを目的としている。太陽活動の影響で無線通信が乱れるのも、電離層の挙動が原因であり、また、それ以外にも宇宙開発の上で電離層の性質は大きく関わってくるため、電離層の挙動とそのメカニズム、影響について解析することが目的だと考えられているが、詳細は米政府の機密となっているため不明である。
そのため、軍事用途として、人為的に電離層を攪乱することで通信障害を起こすのが目的なのではないかと懸念する団体もある。また、大出力の高周波を使用するため、周辺地域の人体や生物に悪影響があるのではないかという説もあるが、今のところ明確な悪影響は出ていない。
一般人があまり興味を持たない分野のビッグプロジェクトであること、また、詳細が謎に包まれており、技術的にも難解でわかる人間が少ないことから、陰謀論の上では宇宙人の超兵器並の大人気で、直接攻撃からマインドコントロール、気象操作や人為災害など、なんでもできる秘密道具のような扱いを受けている。
なお、日本でも電離層の調査はJAXAが行っており、電離層調査用のS-310ロケットは、1975年から毎年打ち上げを行っており、2009年には39号機が打ち上げられる。
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