HG創英角ポップ体とは、創英企画により設計されリコーより販売されているデジタルフォントである。デザイナーは水本恵子で、書体略号はPP1。
概要
ワードプロフェッサーの書体開発をしていた創英企画社が外部書体設計士である水本恵子に依頼して作成、1992年に「字林シリーズ」として発表された書体。
それまで同社でリリースしていた書体は楷書体や行書体などの基本的な筆書体であったが、より顧客を増やすため、ディスプレイ書体としてポップ書体の制作が決定した。角ポップ体と同様のタイプフェイスは以前より存在していたものの、ワープロやパソコンに向けたデジタルのポップ書体としては早期のものとなる。
既に当時60代であった水本氏が一人で約7000文字の字母を書き上げ、ワープロ用書体として2年の年月を経て完成、リリースされた。創英企画としての書体名は「創英ポップ1」であったが、リコー等外部で発売されるに至り現在の「創英角ポップ体」の名前で発売された。あまり知られていないが、本文用の姉妹書体「創英丸ポップ体」も存在する。
2016年11月に創英企画からリコーへ全書体の権利が譲渡されたため、現在は同社での発売名「HG創英角ポップ体」が正式名。
ボードゲーム「テストプレイなんてしてないよ」において「創英角ポップ体最高!」と叫ばなくてはいけないカードがあったり、バンドのヤバイTシャツ屋さんが当書体を主題に置いた楽曲を発表したりとカルト的な人気を誇っている。
特徴
非常に太めで均質なゴシック体的特徴を持ちながら、柔らかな曲線や丸みをおびたアクセントで明るい印象を与える親しみやすいタイプフェイスをしており、ポップ広告の大見出しなどで訴求力を発揮する。
Microsoft Officeに搭載されたことで真面目な場面や暗い場面などでも使用されることが多々あり、そのせいでよく「ダサい」と評されてしまっているが、名前がそうであるように本来の使い方は「ポップ広告」での使用。場面を間違えなければダサくはならないはずなのである。
関連動画
関連静画
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関連リンク
- HG創英角ポップ体 - デザインポケット
- HG創英角ポップ体 - Font Garage
- あの「HG創英角ポップ体」の元となった直筆生原稿を見た - デイリーポータルZ
- 「創英企画」の誕生から消滅まで|tkri - note
関連項目
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