『Halo: Reach』とは、2010年9月15日にマイクロソフトから発売されたのXbox 360用ゲームソフトである。
概要
――あなたは、この悲劇を忘れてはならない。
『Halo』シリーズのスピンオフであり、第1作『Halo: Combat Evolved』に直接繋がる前日譚を描くFPS。
人類の存亡をかけ、地球の最終防衛ラインに位置する惑星リーチにおいて、過酷な任務を続ける小隊「ノーブルチーム」の死闘が描かれる。
シリーズを第1作から開発してきたBugie Studioの、最後の作品。
次回作である『4』以降は、シリーズの製作用に新設された343 industriesが開発を引き継ぐことになる(もっともBungieのスタッフが少なからず343に参加しているが)。
前作『Halo3: ODST』に比べるとグラフィックがさらに向上しているほか、建物などのオブジェクトの破壊がより広く可能になったり、AIが非常に発達したりといった点で大きな進歩が見られる。
新要素として、スプリントやドロップシールドなどの特殊装備を「アーマー・アビリティ」として選択できる、宇宙戦闘機やヘリを操作して敵戦闘機と戦うフライトアクションパートの登場などがある。
第1作に繋がる作品であるため、シリーズ経験者には、今作の舞台である惑星リーチが迎える結末は既知のところである。また、これ以前に刊行された小説『Halo: The Fall of Reach』では、惑星リーチ陥落時のさらに詳細な様子が描かれている。
これについてBungieは
“Reachは私達が結末を知っているタイタニックのようなものです。Reachは陥落し、その結果7億人の人々が滅びるでしょう。本作で語られるストーリーはとてもダークであり、私達の目標はプレイヤーにノーブルチームの努力や満足感などの体験を可能とさせ、彼らが戦いを進める中でここではまだ話せない何かを最終幕で成し遂げる事です。その活躍はとても満足の行く結末でしょう。”
と語っている。
あらすじ
人類が、多種族連合「コヴナント」の侵略を受けてから30年あまり。圧倒的に発達した科学力の前に、戦いの度に人類は消耗していった。
人類側の本拠地である地球の場所を隠蔽するため、「コール条約」によっていかなる宇宙船も地球へ向かうことを禁じられて以来、惑星リーチは、人類側の最重要拠点のひとつとなっていた。
2552年7月23日。
通信を断絶したビシェグラード中継ステーションへ、スパルタン部隊の1つ「ノーブルチーム」が送り込まれる。
欠員を出したばかりの同部隊に、補充兵で配属されたスパルタンがいた。彼/彼女の識別ナンバーは、「ノーブル・シックス」となった。
壊滅したビシェグラードでノーブルチームが見たものは、コヴナントの姿だった。とうとう、彼らの魔の手がリーチにも伸びたのだ。
このビシェグラードでの戦いこそが、惑星リーチ攻防戦、そしてノーブルチームの過酷な戦いの始まりであった。
NOBLE TEAMのメンバー
主にスパルタン-Ⅲで構成された特殊部隊。UNSC海軍 特殊作戦軍所属。
今作の舞台は2552年7~8月だが、4月の段階でひとり欠員を出しており、その補充員として新たな兵士を仲間にすることになった。
NOBLE 1 - CARTER(カーター) CV.森川智之
- 階級: コマンダー(中佐)
- 名前: XXX, カーター
- 認識番号 #: S-259 (SPARTANⅢ)
- ユニット: SPECWAR/GroupTHREE/NOBLE
- (P)MOS: 180A
- 出身: ビコ、ダーバン
- 生年月日: 2520/08/27
生まれながらのリーダー。メンバーからの信頼が厚く、困難な状況下でも常に冷静。研ぎ澄まされた集中力と柔軟な対応力を兼ね備え、カリスマ性を有する心強い存在。
スパルタン以外とも効果的な協力関係を築く。ストレス耐性が高い。
NOBLE 2 - KAT(キャット) CV.朴璐美
- 階級: ルーテナント コマンダー(少佐)
- 名前: XXX, キャサリン
- 認識番号 #: S-320(SPARTANⅢ)
- ユニット: SPECWAR/GroupTHREE/NOBLE
- (P)MOS: 18E
- 出身: ニュー ハーモニー、モナスティール
- 生年月日: 2530/01/30
優秀な兵士であり、卓越した暗号解読能力を持つ。現在までに解析不可能だったシステムはない。
任務の範疇を超えて事態に深入りしすぎる傾向があり、彼女の指示によりノーブルチームが機密資料の入手を試みたことが問題視されている。
NOBLE 3 - JUN(ジュン) CV.遊佐浩二
- 階級: ウォラント オフィサー(下級准尉)
- 名前 : XXX, ジュン
- 認識番号 #: S-266(SPARTANⅢ)
- ユニット: SPECWAR/GroupTHREE/NOBLE
- (P)MOS: 18B
- 出身: ニュー ハーモニー、チュメニ
- 生年月日: 2524/02/28
極めてプレッシャーに強い優秀な兵士で、気さくな性格で決断力もあるが、口数が多い。
このせいで通信規約に抵触することがあるが、戦闘に関する有益な情報が得られることも多いため、チームメンバーや味方兵士には容認されている。
ノーブル・チームで唯一、惑星リーチから生還している。
NOBLE 4 - EMILE(エミール) CV.乃村健次
- 階級: ウォラント オフィサー(下級准尉)
- 名前: XXX, エミール
- 認識番号 #: S-239(SPARTANⅢ)
- ユニット : SPECWAR/GroupTHREE/NOBLE
- (P)MOS: 18B
- 出身 : エリダヌス II、ルクソール
- 生年月日 : 2523/03/11
細部へのこだわりが強く、不屈の精神を持った兵士。戦場においては非常に頼もしく、普段も厳格な規律を自らに課している。仲間からも一目置かれる存在。
ノーブルメンバーの中では、スパルタン以外との連携が得意な方ではない。
バイザーにドクロが描かれているが、得物のククリナイフで自分で彫ったらしい。
NOBLE 5 - JORGE(ジョージ)CV.石井康嗣
- 階級 : チーフ ウォラント オフィサー(上級准尉)
- 名前 : XXX, ジョージ
- 認識番号 #: S-052(SPARTANⅡ)
- ユニット: SPECWAR/GroupTHREE/NOBLE
- (P)MOS: SO
- 出身: リーチ、パルハザ
- 生年月日 : 2511/03/05
ひときわ大きな体を持ったベテラン兵士。戦況の判断力に優れ、状況に応じて周囲の士気を鼓舞する。
30年近くに渡り戦闘に従事しながらも、全く衰えを見せない。25年組のスパルタンの中では珍しく、鷹揚とした性格で、相手を問わず、自らの意見を率直に述べる。
惑星リーチの生まれで、チームの中でも特に、侵略を受ける故郷に心を痛めている。
なお、他のメンバーとは違い、ジョージだけはスパルタン-Ⅱである。
NOBLE 6 - プレイヤー自身 CV.遠藤大智/田中晶子
- 階級 : ルーテナント(大尉)
- 名前 : 不明
- 認識番号 #: S-312(SPARTANⅢ)
- ユニット: SPECWAR/GroupTHREE/NOBLE
- (P)MOS: 158A
- 出身: 不明
- 生年月日 : 不明
殉職したトムの代わりに新たに入隊したスパルタン-Ⅲ。「ローンウルフ」とも呼ばれる。
素性は不明で、劇中では素顔すら見られない。台詞もわずかで、これといって特徴的でないものばかり。
唯一判明しているのは、高い戦闘力の持ち主であることと、セイバー局地戦闘機のパイロットとして極秘計画にも携わった経験があることのみである。
彼/彼女はプレイヤーの分身であり、アーマーの外見はもちろん、性別もプレイヤーが選択できる。
Thom-293 (トム)
以前ノーブルシックスとしてチームに参加していたスパルタン-Ⅲ。
コマーシャルやトレイラーにノーブルシックスとして登場しているのは彼である。
2552年4月、敵巡洋艦の破壊任務に当たったチームは、敵艦内に核爆弾を設置し起爆することを試み、最終的にその役目を彼が担った。しかし、脱出に失敗し、核爆発に巻き込まれて殉職した。
本来設置を担うはずだったキャット、指示を出す立場にいたカーターは、彼の死に責任を感じている。
関連動画
関連項目
外部リンク
- 3
- 0pt