JR四国1000形気動車とは、JR四国が運用する気動車である。ここでは後継車両である1500形気動車についても述べる。
前史
1987年に国鉄は分割・民営化を行いJRとして再出発したのはいいが、旧四国総局を引き継いだJR四国は引き継いだ気動車の群れのポンコツぶりを嘆いていた。
というのも国鉄時代四国に配備される車両と言えば基本的に他の総局からのおさがり。中には邪魔だからと追いやられた車両までいた。DF50とかな。主力は1960年代設計&製造のキハ58系&30系。手切れ金として旧国鉄時代に配備されたキハ54形や32形は数が少なく愛媛県南予地方の気動車置き換えたらおしまいであった。
そんな状況を改善するべく、旧国鉄車両の淘汰を目指し配備が始まったのが1000形気動車である。
1000形
21m級ステンレス車体の両運転台三扉車で、両端の扉は片開き、中央扉は両開きになっている。座席はロングシートとクロスシートを点対称に配置。この二つのレイアウトは後にJR四国7000系電車にも受け継がれている。
トイレは落成当初はなかったが、後に車椅子対応の物が全車設置された。
床は平床構造でステップとかはない。このため1000形の導入に合わせ、JR四国の土讃線・高徳線・徳島線の各駅でホームのかさ上げ工事が行われた。この関係で床とホームが面一にならない愛媛県南予地方(というか愛媛県伊予市駅より南の予讃線と予土線)に車両を流用することができなくなっている。
エンジンはJR四国2000系気動車とほぼ同じもの(過給機と燃料噴射系がちょっと違う)。出力は実に400馬力とキハ30系(180馬力)の倍以上もの出力を誇る。それでいて軽量ステンレス製の車体もあり四国の峻険な山道を最高時速110キロでの運用が可能(今までは95キロが限界)。
ワンマン運転に対応し、車内には運賃箱や運賃表示器も取り付けられている。
一部の車両は後に1500形の出現に合わせ1500形と連結できるよう改造を受け、1200形を名乗っている。
1500形
JR四国が1000形に続いて投入した気動車でエコとバリアフリーをうたっている。
車体は21m級ステンレス両運転台三扉車というのは変わらないが、扉がすべて片開きに変更になった。その代わりすべての扉の幅を850mmとし、車いすでも通れるようにした。
座席は1~6次車までは全席クロスシート、7次車以降はクロスとロングシートの点対称配置。余談だが製造会社は1~6次車と8次車が新潟トランシス、7次車のみが近畿車両でこの7次車は前面の塗装や前面の形そのものも変わっており容易に見分けがつく。
当然であるがワンマン運転対応。運賃箱や運賃表示器を搭載。またドアチャイムも装備し客用扉が開くと鳴る。目の不自由な方も安心。
エンジンはコモンレール噴射装置式ディーゼルで従来比として窒素酸化物を七割削減できるとされるものを搭載している。エンジン出力はさらに上がり450馬力。貧乏だからハイブリッド車なんか買えねえんだよ。
1000系は松山以外の運転所すべてに配備されているのに対し、1500形は全車が徳島運転所配置。徳島近郊でしか見られない結構レアな車両である。
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これだけ……。
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関連項目
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