JR式マグレブ(JRマグレブ、英:JR-Maglev)とは、JR総研とJR東海が開発している超伝導磁気浮上式リニアモーターカーである。
中央新幹線(東京-名古屋間)での運用を2027年度までに予定している。
2010年10月26日、中央新幹線の正式車両としてL0系が発表された(関連リンク参照)。
概要
鉄道総合技術研究所(JR総研)と東海旅客鉄道(JR東海)が現在も開発・実験中の超電導磁気浮上式リニアモーターカー。
名称の「maglev」(マグレブ、マグレヴ)とは、「magnetic levitation」(マグネティック・レヴィテイション、磁気浮上)、又は「magnetically levitated vehicle」(マグネティカリー・レヴィテイティド・ヴィークル、磁気浮上機)の略称である。
現在開発中のMLX01は、ダブルカスプ型(MLX01-1、MLX01-4)、エアロウェッジ型(MLX01-2、MLX01-3)、超ロングノーズ型(MLX01-901A)の3種類の先頭車両形状が存在する。
上のお絵カキコはダブルカスプ型の車両。右のお絵カキコでは左の車両がダブルカスプ型、右の車両が超ロングノーズ型である。
経歴
1962年から次世代高速鉄道に関する基礎研究が鉄道技術研究所(JR総研の前身機関)によって開始。
1970年に磁気浮上式鉄道に関する研究開発が公表された。
1972年には初の実験車両LSM200を開発。同年にLM100も開発され、ここで初めて試験走行が一般公開された。
1977年に宮崎実験線が完成。ML500による本格的な試験走行が開始されて以降、MLU001やMLU002等の車両も開発されていく。
1997年、新設された山梨実験線にてMLX01の試験走行を開始。
2003年12月2日、MLX01-2を先頭とした3両編成車両の有人試運転にて公式最高速度581km/hというギネス認定世界記録を樹立した。磁気浮上式鉄道としては世界最高記録である。
その12年後の2015年4月21日、有人試運転にてついに鉄道としては初の600kmを超え、603km/hを達成。自社が持つ記録をそのまま塗り替えた。なおギネスに申請し認定される見込みである。
先頭車両形式
- LSM200
- ML100
- ML100A
- ML500
- ML500R
- MLU001
- MLU002
- MLU002N
- MLX01‐1
- MLX01-2
- MLX01-3
- MLX01-4
- MLX01-901 → MLX01-901A(2009年に改良)
- L0系 - 中央新幹線の正式車両。MLX01-901Aと似た形状。ノーズの長さは一緒だが、より滑らかなラインになっている。
実験線
関連動画
関連項目
- 鉄道関連項目一覧
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- JR総研
- JR東海
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- 電動機(モーター) - リニアモーター - 超電導電磁石リニアモーター
- 速度記録 - 地上速度記録 - 鉄道の地上速度記録
関連リンク
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