JUDGE EYES：死神の遺言単語

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人の心に潜む”闇”が、すべての”光”を閉ざしていく

『JUDGE EYES：死神の遺言』（じゃっじあいずしにがみのゆいごん）とは、セガが開発しているPlayStation4向けのサスペンスアクションゲーム。2018年 12月13日発売。2019年 7月18日に廉価版となる新価格版が発売。

2021年 4月23日、本作のリマスター版『JUDGE EYES：死神の遺言 Rema stered』がPlayStation 5／Xbox Series X/S向けに発売された。

概要

挫折を経験して弁護士を辞め、アウトローの街「神室町」で便利屋もどきの探偵として生計を立てている主人公・八神隆之が、街で発生した連続猟奇殺人の調査をするうちに事件に巻き込まれていく…というリーガルサスペンスアクション。

八神のCG モデルは木村拓哉が務め、開発スタッフとの様々な打ち合わせを重ねながら1000分以上にも及ぶボイスを収録。谷原章介、ピエール瀧、滝藤賢一、中尾彬らの豪華俳優陣による迫真の演技とハイクオリティな3D モデルが見もの。

開発は『龍が如く』のスタジオが担当。監督の名越稔洋が陣頭指揮を取り、アクションパートも龍が如く同様、本格的なものに仕上がっている。主題歌はロックバンド [ALEXANDROS]が曲を書き下ろした。

発表時から開発元から連想されてゲームファンから『キムタクが如く』の愛称で呼ばれている(同作の動画検索・自動リンクでも採用されている)

システム

本作ではプレイヤーは探偵である主人公を操作し「聞き込み」「証拠提示」「尾行」「追跡」「変装」「鍵開け」「サーチモード（探索）」「スクープミッション（盗撮）」などのスキルによって情報と証拠を集め、ターゲットを追い込んでいく。これらは総称して「調査アクション」と呼ばれる。

場合によっては調査の過程で様々な妨害を受けるため、そうなったときは「バトル」によって実力で敵を排除しなければならない。

ゲーム内で撮影した写真が有効かどうかの判定はAIが行う。撮影方法もドローンを用いるなど多彩。本編のほかにも様々な依頼を解決する「サイドケース」や、ゲーム内のプレイスポットで遊べるミニゲームも用意されている。

ゲーム内に登場する人物の動きは、モーションキャプチャによって収録された。キャラクター造型のために俳優陣の３D スキャンをを行ったのだが、このデータはあとから簡単に太らせたり痩せさせたりできるため、撮影に合わせて節制していた谷原が後でそのことを知って「先に言ってくれよ」と思ったとか。

ストーリー

過去に囚われた男が、苦悩と挫折を乗り越えた先にあるのは
聖なる啓示か、死神の囁きか──。

八神隆之は15歳の時に、弁護士だった父が被告弁護を担当した事件の被害者遺族によって両親の命を奪われる。八神は自暴自棄に陥るが、様々な人の支えによって弁護士となる。

ある時、八神がある殺人事件の容疑者・大久保の弁護を担当することになり、八神は大久保の無実を信じて奔走する。結果、有罪率99.9%といわれる日本の刑事裁判の場で見事に無罪を勝ち取り、八神は弁護士として一躍時の人になる。

しかし、無罪放免になった大久保は釈放するなり同棲相手を惨殺しアパートを放火する。大久保を無罪にさせた八神は世間からインチキ弁護士と叩かれ、大久保が死刑になったことでそれまで築いてきたものをすべて失う。

弁護士としての信念すら失ってしまった八神は弁護士を廃業、アウトローのはびこる神室町で便利屋もどきの探偵となった。ある時に弁護士時代に所属していた法律事務所から調査の依頼を受け、報酬目的で受注する。それはこの町で連続して発生していた、被害者の目玉がくりぬかれるという猟奇的な殺人事件について調べるというものだった。この事件に携わるようになった八神は、次第に事件の背後にあったおぞましい陰謀の渦へと引き込まれていく…

登場人物

八神探偵事務所

八神隆之　演：木村拓哉
元弁護士の探偵で本作の主人公。
法律家の経験と神室町で鍛えた喧嘩の腕で、どんな依頼も引き受ける。
海藤正治　演：藤真秀
 八神探偵事務所の助手で東城会の三次団体松金組の元構成員。

協力者

杉浦文也　/　ジェスター　演：寺島惇太
元窃盗団のメンバー。八神には迷惑をかけたり、時には協力したりする。
八神たちの前では杉浦と名乗る。

源田法律事務所

源田龍造　演：中尾彬
 弁護士で八神の元上司。八神に連続猟奇事件の証拠集めの依頼をする。
城崎さおり　演：甲斐田裕子
 女性弁護士。八神に江原の事件について調査して欲しいと依頼する。
星野一生　演：林勇
 弁護士で城崎の後輩。
新谷正道　演：桐本拓哉
 源田法律事務所所属弁護士。八神とはそりが合わない。

神室署

綾部和也　演：滝藤賢一
 金で動く。八神の調査に協力する。
黒岩満　演：谷原章介
捜査の陣頭指揮を執るエリート刑事。
八神を目障りに思っており、八神の過去を責め立てる。

東京地検

藤井真冬　演：清水理沙
 美人検事。八神とは友人以上恋人未満の関係にあたる。
森田邦彦　演：森田順平
 東京地検の検事正。かつては真冬の母親のひき逃げ事件を担当し、真冬が検事に憧れるようになった。
泉田圭吾　演：最上嗣生
3年前の事件で八神に無罪を勝ち取られ、その際の弁護人が事件を起こしたことで八神を恨んでいる。

極道組織

松金貢　演：西村知道
 東城会松金組組長。八神の父親代わりのような存在。
羽村京平　演：ピエール瀧→田中美央^[1]
神室町を根城とする東城会系三次団体松金組の若頭。連続殺人事件を通して八神と関わるようになる。
東徹　演：川原慶久
 松金組若集で海藤の元弟分。羽村について以降は顔も含めて極道っぽく変貌する。
塩屋聡　演：てらそままさき
 関西共礼会若頭。
村瀬晃　演：本多新也
関西共励会若頭補佐。

先端創薬センター

木戸隆介　演：白熊寛嗣
先端創薬センター所長。新薬アドデック9の研究論文の筆頭著者で一躍時の人とのある。
生野洋司　演：永井誠
 主任研究員でアドデック9の本当の開発者である。
寺澤絵美　演：合田絵利
 看護師。かつて大久保新平が被疑者で逮捕された際に、八神に弁護を依頼している。その後八神の弁護を経て大久保新平は無罪となる。その後大久保に自宅を放火され数ヶ所刺されて殺されたとされているが…。