『KING OF PRISM by PrettyRhythm』とは、プリティーリズムシリーズのスピンオフである劇場版作品である。公式の略称は「キンプリ」
概要
2015年10月4日に行われた公式ファンイベント『エーデルローズ入学説明会』において発表された。
2016年1月9日より公開。監督は『プリティーリズム』シリーズで監督を務めた菱田正和。
プリティーリズムシリーズがプリパラにバトンタッチしてから既に1年以上が経過し、世界的にもプリパラへの移行が完了しつつある時期に発表されたまさかの新展開である。
『プリティーリズム・レインボーライブ』に登場する男子プリズムショーユニット「Over the Rainbow」を主役に据えたスピンオフ作品であり、『レインボーライブ』本編の2年後に行われる男子プリズムスターの大会「プリズムキングカップ」前夜を舞台に、男子プリズムスター達の活躍が描かれる。
まさかの新規MVが披露された『劇場版プリパラ みーんなあつまれ!プリズム ツアーズ』ルート4の好評を受けて制作が決まったボーイズメインの作品で、それゆえテレビ東京やタカラトミーアーツからの支援はなく、アニメ制作スタッフやエイベックス主導で制作された。
当初は総集編である前編と完全新作の後編の2本立ての予定であったが、実際に制作が決まったのは前編のみで、一度は「プリティーリズムシリーズのグランドフィナーレ」とする案もあったが、新シリーズの第一歩とするべく、背水の陣としか言いようのない状況下で制作された。
また映画と連動して「PRISM KING CUP 次世代プリズムスタァ選抜総選挙」と称される企画が進行しており、新キャラの中からOver The Rainbowに加えて「PRISM KING CUP」に登場できるキャラを映画来場者が投票して決定するというもの。プリズムキングカップ編が実際に制作されるかはこの映画の収益にかかっている。
またすっかりおなじみになってしまった「おうえん上映」も他のシリーズ作品同様この作品においても行われ、わざわざセリフを言うためのパートまで存在している。
上映後
2016年3月9日の「公開3カ月突入! サンキュー♡上映会」にて、興行収入が2億5000万円を突破したことが公表された。14館でのスタートであったこと(かつ3週目では9館に縮小していた)を考慮すれば異例のヒットであり(監督は公開後2週目の土日が終わった時点では最終的に3,000万ほどに留まると予測していた)、口コミによって徐々に人気が高まったことが考えられる。
そしてその約1週間後には興行収入が3億円を突破したことが発表され、さらに2016年3月21日に行われたサントラ発売記念イベントではDVD・BD化が発表された(2016年6月17日発売)。
さらに2016年4月27日に行われた「プリズムエリートの二次会」ではとうとう興行収入が5億3000万円を突破したことが発表され、総選挙の結果も
となったことが明らかにされた。
2016年5月20日になると興行収入の6億円超え発表と、4DX版の公開が発表された(2016年6月18日公開)。
2017年6月10月から続編である『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』が上映。2017年11月2日からは2.5次元ミュージカル作品である「KING OF PRISM-Over the Sunshine!-」も上演される
ストーリー
華々しくデビューを果たしたOver The Rainbow。
ヒロ、コウジ、カヅキは瞬く間に女子のハートを魅了し、
一気にプリズム界の頂点に上り詰めた。
彼らを目指して、エーデルローズには続々と新入生が入学したが、
突如「シュワルツローズ」という対立勢力が現れて、エーデルローズは苦境に立たされる。
そんな時、天才作詞作曲家としてOver The Rainbowを支えてきたコウジに
アメリカから映画音楽制作の巨額オファーが舞い込む。
4年毎に開催されるプリズムキングカップを翌年に控え、3人の進路は―
エーデルローズ存亡の危機。
残された7人のエーデルローズ生。
シュワルツローズからの刺客。
そして、突如現れた不思議な少年。
“最も女の子の心をトキめかせたスタァ“ だけが得られる
プリズムキングになるのは、誰だ!?
なお、設定年代は2016年に行われるプリズムキングカップ目前の、2015年夏~秋ごろである。
登場人物
Over The Rainbow
- 天才アーティスト
神浜コウジ (CV:柿原徹也) - 本編では様々な問題の当事者になってしまった人。高3。
- インタビューなどを見る限り涼野いととの関係は続いているようだ。
- 氷上のプリンス
速水ヒロ (CV:前野智昭) - 本編では自分を見失っていたが、最終的に勝者ではなく勇者になった人。高3。
- 最終回以降にいろいろあったのか、蓮城寺べるとは噂になっているらしい(のだが違うらしい)。
- ストリートのカリスマ
仁科カヅキ (CV:増田俊樹) - 本編では頼れるみんなの兄貴だった一方で、本人のあずかり知らぬところで…だった人。高3。
- 女性関係は相変わらずのようでタイガからは不満に思われている。
エーデルローズ
- 氷上のプリンス(先代)
- 氷室聖 (CV:関俊彦)(カラーは白)
- エーデルローズ現主宰。26歳。
- 生徒や施設の大部分をシュワルツローズに奪われてしまった苦しい状況で、どうにかエーデルローズ男子部のやりくりをしている。
- 前プリズムクイーン
- 天羽ジュネ (CV:宍戸留美)[1]
- かつて一時代を築いた伝説級の女子プリズムスターで氷室聖の恋人。一応18歳。
- 現在はエーデルローズに併設された礼拝堂でシスターをしている。
- 元祖ストリートのカリスマ
- 黒川冷 (CV:森久保祥太郎)
- 現役時代は氷室聖、法月仁と共に「三強」と謳われた男子プリズムスター。27歳。
- 相変わらずDJ.Cooとして、モモと共にプリズムストーンで未来のプリズムスター達を見守っているようだ。
新キャラクター(エーデルローズ)
- ヒロさんみたいになりたい!
- 一条シン (CV:寺島惇太)
- 速水ヒロに憧れる楽観的な少年。公式ビジュアルの青髪の方。中3。
- 誕生日は2月29日となかなか意味深である。
- 得意ジャンプは「シン・無限ハグ」。
- 歌舞伎界のプリンセス
- 太刀花ユキノジョウ (CV:斉藤壮馬)
- 男女の差について熟知した梨園出身の少年。高1。
- 親の反対を押し切って入学し、プリズムスタァなのも世間には内緒。
- 得意ジャンプは「プリズムジャンプ十八番夢恋模様朧霞」。
- ブレイクダンスの風雲児
- 香賀美タイガ (CV:畠中祐)
- 仁科カヅキに憧れるブレイクダンサー。中3。ちなみに苗字は「こうがみ」である。
- 口数が少なく硬派な不良なので、女性に免疫がない。
- 得意ジャンプは「祭りだワッショイ!フォーチューンボーイに花束を」。
- オタク気質なおぼっちゃん
- 十王院カケル (CV:八代拓)
- 本名は一男。女の子にモテる為にエーデルローズに入学したおぼっちゃん。高1。
- 口調はチャラ男だが根はオタクらしい。
- 得意ジャンプは「本気DEデート!オ・モ・テ・ナ・シFirstClassへご招待」。
- みんなのおにいさん
- 鷹梁ミナト (CV:五十嵐雅)
- 「身体も心もでっかい太平洋」というどこかで聞いたようなキャッチコピーのお兄さん。高1。
- 恰幅のいい穏やかな性格。
- 得意ジャンプは「俺のドルチェミナトの気まぐれキャラメリーゼ」。
- 男らしい男になりたい
- 西園寺レオ (CV:永塚拓馬)
- どこかで見たような雰囲気の中性的な容姿の、声質や口調も含めて妹系少年。学年が中1か中2か安定しない(多分中2)。
- ユキノジョウを兄および師匠として慕っている。
- 得意ジャンプは「ドキッ♡ももいろクルクルロリポップ」。
- お姉ちゃんを超える!
- 涼野ユウ (CV:内田雄馬)
- 神浜コウジの恋人・涼野いとの弟[2]。ツンデレは姉譲り。中1。
- 口調はとげとげしいが、年齢の割に背が小さいことなどを気にしている。姉に倣ってか「ゼウス」と名乗っている。
- 得意ジャンプは「ジュエルスピン・ゼウス」。
- 管理人 / 山田リョウ (CV:浪川大輔)
- 読んで字のごとくエーデルローズ学生寮の管理人。キャラ紹介の半分近くが風呂に関する情報である。
今回の山田さん枠兼赤井めがね枠である。
シュワルツローズ
- 薔薇の貴公子
- 法月仁 (CV:三木眞一郎)
- ご存じ元エーデルローズ主宰。28歳。
- 前作ラストの仮面の怪仁から一転してモノクルに軍服っぽいいでたちである。
父親が死んだことでエーデルローズ財団理事長の地位を手に入れ、エーデルローズ男子部の生徒や施設を大部分乗っ取って新たに「シュワルツローズ」を立ち上げ、その総帥となった。
新キャラクター(シュワルツローズ)
- 謎の美少年
- 如月ルヰ (CV:蒼井翔太)(カラーは白)
- シンをプリズムショーに導くのは彼らしい。公式ビジュアルの銀髪の方。
- ちなみに誕生日はシンと同じ2月29日である。
- プリズムショーの破壊者
- 大和アレクサンダー (CV:武内駿輔)
- 暴君の異名通り、浅黒い肌に短く刈り込んだ緑髪の強面の巨漢。高1。
- カヅキに因縁があるようだが…
上映館
上映館は14館とこれまでに比べても少なめ。
加えて、1月末から2月にかけて以下の13館が追加される(なおプリティーリズム、プリパラを通して徳島県に初めて劇場版の上映館が生じた)。
と、ここまでが映画上映開始当初までに発表されていた予定だったのだが、公開37日目に最高動員数を達成するレベルの人気もあってか、2月に入ってからも以下の館が新たに追加されることが発表された。加えて、本来追加上映館とは入れ替わり上映が終了するはずの初期上映館も、「劇場版KING OF PRISM 愛をいっぱい届けてね!オーバー・ザ・バレンタイン上映会」とバレンタインイベントが、さらには「劇場版KING OF PRISM 一条シン&如月ルヰ 生誕上映会」と2月末の誕生日イベント、さらには「劇場版KING OF PRISM 愛をいっぱいありがとう!ホワイトデー上映会」が可能になる程度にまでスケジュールが延長されている。というかとうとう2か月先だったはずのプリパラの映画とスケジュールがかぶってしまった。
プリティーリズム、プリパラを通して長野県、山梨県、愛媛県に初めて劇場版の上映館が生じた他、これらの館の中には3月以降上映開始というスケジュールのものもあり、上映開始当初に比べると見ることのできる都道府県数も増加した。
気づいたらエイプリルフールの『劇場版KING OF PRISM 新年度応援!エイプリル上映会』、まさかのとんでもないお方を連れてきた『劇場版KING OF PRISM 公開4ヶ月目突入記念レジェンド上映』、といった具合にとうとう選抜総選挙の投票締め切りをとっくに過ぎた4月まで続いてしまい、5月、6月スタートの劇場まで現れてしまった。なおプリティーリズム、プリパラを通して鳥取県、山口県、長崎県、佐賀県に初めて劇場版の上映館が生じ、これまで何度か劇場版が上映されていたにもかかわらずなぜか上映のなかった富山県も加わり、逆にもう上映していないのが高知県ひとつだけというすごい状況になってしまった。
そして、BD・DVDの発売が6月17日と迫っている中で、6月18日からの4DX公開が決定。風や衝撃、香りと言った特殊効果を楽しみながらキンプリが観られるようになる。もちろん4DX版でも応援上映が実施される。わざわざ4DXのために新規メッセージを上映する気合の入りようである。
それはそれとして1月からの劇場がまだ数館上映していたりもする…
と、まあいろいろあって上映館ももうあとすこしという状況になった10月末、こうちまんがフェスティバルでまんさい上映が行われたことによってプリティーリズム、プリパラを通して初めて高知県で上映が行われ、全都道府県制覇してしまった。
映画公開から1年以上が経過した昨今ではさすがに恒常的な上映を行っている館はもう存在しないが、何らかの記念日の際にはまれに応援上映などがいまだなお行われている。
そして、『KING OF PRISM -PRIDE the HERO-』へのカウントダウンとバースデー応援を兼ねた上映会が2~5月に開催されることになり、その中でTOHOシネマズ高知が上映劇場に含まれたことで、高知県はついに通常の映画館でも上映を達成することになった。これにより、完全な全都道府県制覇となる。
関連動画
関連静画
関連商品
4月27日には次回予告のアレも含めた、すべての挿入歌が収録されたサウンドトラックが発売される。
さらにとうとう8月31日にはエーデルローズ新入生7人のソロ曲を集めたCDが発売されることに。
関連チャンネル
関連生放送
外部リンク
- テレビ東京・あにてれ プリティーリズム・レインボーライブ
- 『KING OF PRISM by PrettyRhythm』公式サイト
- 『KING OF PRISM by PrettyRhythm』Twitter公式アカウント
関連項目
- プリティーリズムの関連項目一覧
- プリティーリズム・レインボーライブ
- KING OF PRISM -PRIDE the HERO-
- KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-
- KING OF PRISM-Over the Sunshine!-
脚注
- *『レインボーライブ』でのCV。劇中ではセリフがなく、これは蓮城寺べる他女性陣も同様でセリフは字幕で表現されている。
- *『レインボーライブ』本編中にも登場しているが便宜上こちらに記す(中の人も変わったし)
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