MSA-120単語

エムエスエーヒャクニジュウ
5.1千文字の記事
  • 8
  • 0pt
掲示板へ

MSA-120とは、U.C.111年10月に行われた『次期モビルスーツ開発コンペ』においてサナリィ社のガンダムF90敗北したアナハイム社の小モビルスーツデザイン藤田一己。

呼称・型番について

資料により「MSA-120」又は「MSA-0120」と記述されている。正式な読み方は不明。一部ファンの間では0120という番からフリーダイヤルという称も使われている。

番「MSA」といえば過去アナハイム製の機体(「リック・ディアス「」Sガンダム」「Ex-Sガンダム」「Bst-Sガンダム」「ネモ」「ネモ・カノン」「ネモ」「メタス」「メタス」「ガンキャノン・ディテクター」「ネロ」「EWACネロ」「ネロトレーナータイプ」など)に使われていた番号だが、その年代のものとは数字部分の法則性が違っているように思える。また120といえば漫画機動戦士ガンダムF90』においてF90火星オールズモビル相手に活躍した年代だが、MSA-120がF90とコンペを競い合ったのは111年の事である。

劇中での活躍

ガンダムF90が登場する漫画機動戦士ガンダムF90』やゲーム機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122」にはMSA-0120は一切登場しない。

MSA-0120が登場するのはそれらの前史における設定の中のみである。以前より連邦軍は暴騰する調達費用に喘いでおりMS開発を手がける各社に性を落とさず小モビルスーツを作成するよう命じた。最終的に予備審を通過したサナリィ社のF90アナハイム社のMSA-0120がコンペを行い勝者を採用する運びになった。一次審ではコンピュータシュミレーションで、MSA-0120は最大出、耐弾性に優ったがF90は運用コスト、機動戦に優れ総合評価で高いポイントを得た。続く二次ではテストベッド同士による模擬戦が行われ、F90勝。これは審官達に大きな感銘を与えることになった。

後にそのコンペの様子はF90の最新漫画機動戦士ガンダムF90FF」にて初めて描かれた。当然MSA-0120も登場しコマだけその姿が確認出来る。

機体外観

ブルーグレーの有機的な外装、そこから伸びた動パイプと思われる管と繋がったダークグリーンの本体ボディとマゼンタピンクモノアイととても個性的な外観。パイプ、モノアイグリーンっぽい本体カラー開発担当がグラナダのZIONIC事業部なこともあって先鋭化しすぎたジオン系の系譜と捉えられなくもない。また強いてあげれば背部部分が、同じ藤田一己氏がデザインしたとされるディジェSE-Rに近い。

2011年機動戦士ガンダムAGE』に登場したアンノウン・エネミーヴェイガン)のガフランを見て、MSA-120の外宇宙的技術の息吹を感じさせるフォルムを思い出した方もいるのではないだろうか。

機体兵装、特殊機能

ハイインパクトガン」
おそらくデザイン画で右手に装備しているの事をしていると思われる、ミノフスキークラフトを用いた疑似重力兵器。ミノフスキークラフトを搭載したΞガンダム小説上巻での説明で擬似重力推進を可にしたとの記述があるが、ミノフスキークラフトの原理はミノフスキー粒子の立体格子状構造が導電性物質に浸透しにくい性質を応用して中に浮遊させる方式な為重力を操っているわけではない。なのでミノフスキークラフトを用いてどうやって擬似重力を発生させているかは未だに不明である。後述のF90FFにて初めて使用場面が描かれ、ここではミノフスキー・リバルサー・フィールドの反発で弾体を加速する疑似重力レールガンであると解説されている。その後の話でリパルサーフィールドメガ粒子相互干渉で発生すると解説されミノフスキードライブと同じ原理であると説明された。そのため、元設定のミノフスキークラフトの応用はF90FF内ではミノフスキー粒子を自ら発生させられる点であると推測できる。
ハイパーメガランチャー
アナハイムハイパーメガランチャーと言えば、グラナダ工場製のZガンダムオプション装備があるが同一の物かは不明。
ハイインパクトガンと同じく、後述のF90FFでは事故で喪失したはずの1号機が作中時間から後年にあたるVガンダムが運用したビームスマートガン(通称物干し竿)とおぼしき大ビーム兵器を携行しており、出自不明だったこのビームスマートガンと関連付けられる可性が出てきている。
ファンネルミサイル
F90FFにて修された2号仕様が装備しているサイコミュ誘導兵器。使用した当初はプロトタイプハーディガン「Gカスタム」で採用が検討されていたサイコミュグレネードの可性もあったが、第44話最終ページにてΞガンダム用に書き起こされていたファンネルミサイルが描かれたためこちらで確定した。

以下は対ビーム兵器用の機

メガブースト」
エネルギーCAP(最初に実用化されたのはガンダムビーム・ライフル)を利用して、縮退寸前のミノフスキー粒子核融合炉に注入して間的に機体の出を倍加し、機動性をあげる新技術。MSA-0120以降の機体ではハーディガンの試作にあたるGカスタムに採用されている。
蒸発アップリケアーマー」
機体ブルーグレー部分の箇所と思われる。敵弾着弾時に装甲をかつての耐ビーム・コーティングのように蒸発させることで本体への被害を最小に食い止める機。こちらはMSA-0120以降の機体で採用した機体はないが、サナリィのクロスボーンガンダムABCアンチビームコーティング)マントが技術的に類似している。

設定の変遷

機動戦士ガンダムF91」関連の外伝作品の設定にはいまだ不明点が多い。なぜなら『SDクラブ』に掲載されていた漫画機動戦士ガンダムF90』や『MJ』に掲載されていた小説機動戦士ガンダム シルエット フォーミュラ91 IN U.C.0123』などは未だに未単行本化状態であり、さらには一度も世に出ることなく消えてしまった設定もあるらしく、そのあたりの整理は20年以上経った現在でも進んでいない。

設定の整理が何故進まないかと言えば、小MS戦場体となった宇宙世紀120年以降に関しては、その時代に焦点を当てた近年の漫画作品が「機動戦士クロスボーン・ガンダムシリーズや「機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統2巻」くらいしかなく、今現在でも増え続けている一年戦争関連のガンダムシリーズべれば数が少ないという背景もあるだろう。

漫画ゲームに登場せず、プラモデルとして商品化もないマイナー機なのだが、そのインパクトあふれる設定、現在でさえ革新的なデザインは存在を風化させることなく、ファンの間でり継がれており、F90関係の設定を読み進めるとよく言及されている。

関連商品(参考資料)

サイバーコミックスNo.024」
カラー設定画と設定掲載。こちらでの記載は「MSA-0120」。
スーパーMJ機動戦士ガンダム・最新MS資料集」
外見が特異なことは認めたうえでMSA-0120はヘビーガン良発展であると設定している。つまりヘビーガンの発展系であるハーディガンとは兄弟なことになる。こちらの記載では、「MSA-120」。
「B-CLUB SPECIAL 機動戦士ガンダムF91 オフシャルエディション」
こちらでもMSA-0120はヘビーガンの発展であると記載されている。
「GUNDAM EXA」 (単行本第4巻)exit_nicoichiba
仮想世界ではあるが、木星帝国を迎え撃つ連邦MSの中に混じっている。
「機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト」(単行本第6巻)exit_nicoichiba
ブラックロー運送がデブリから回収しているモビルスーツの中に混ざっている。やはり過去に実戦配備されていた機体があったのだろうか。
「総解説ガンダム辞典 Ver.1.5」
本書はサンライズ監修、皆河有伽氏が編著した「総解説ガンダム辞典」を増補訂したもの。本機のモノクロの画稿と設定が載っており重な資料となっている。こちらの記載では、「MSA-120」。
ガンダムMSヒストリカ Vol.6」
皆河有伽氏によるコラム、「ガンダムの世紀第6回」『内なる「ガンダム」内なる「神話」』でF90とMSA-0120対決に触れている。また、 一氏によるF90とMSA-0120が対峙した模擬戦のイラストも掲載されている。こちらの記載では、「MSA-120」。
ホビージャパン メカニクス02」
ホビー専門誌「ホビージャパン」によるガンプラメインムック本MGガンダムF91ver.2発売に合わせた刊行で同書に「MSA-0120」がモデラ平氏によって立体化されている。
スクラッチキットでありながら、既存のHGUCのラインを最大限活用した(使用キットに藤田デザインガブスレイパラス・アテネバイアラン等を活用)2018年におけるMS(ガンプラ)フォーマットリファインされた「MSA-0120」の決定版とえる内容になっている。
アナハイムエレクトロニクス社が接取した(と思われる)機体のチョイスに加えて、蒸着式アップリケ・アーマーを外装式と解釈し、アーマーを外すとジム系の頭部やボディラインが出てくるという非常に説得がある構成であり、ベースとされたヘビーガンや同時代の機体であるF90との対興味深い。

31年の時を経て…

上記の通り、「F90FF」はF90テスト機で様々な装備を試していた時代を描いた話であり、MSA-0120との模擬戦は回想の一幕にのみ収まった。後にサナリィスタッフたちの会話の中で「F90が模擬戦した相手」として一コマだけ顔が映ったり、アナハイム部隊が運用するヘビーガンカスタマイズ機であり、ハーディガンの前身でもある「Gカスタム」が背中にMSA-0120と同様のブースターを装備したり等、その存在を明する描写のみに留まっていた。

時にU.C.0115

「…だろ?」

「あれは…F90にコンペで負けたはずの」

「なんでここに居るんだ。闇に消えたはずじゃないのか。"MSA-0120"は!!」

第24話……設定されてから31年、部隊が運用するハイスペック機として初めてにその姿を現した。かつて辛めさせられたF90F70キャノンガンダムを、メガブーストを駆使しビームサーベル一本で撃破して登場するという鮮デビュー戦を果たす。

続く第25話にて再びF90と対峙し、ハイインパクトガンやアップリケアーマーも使用して圧倒。かつての模擬戦の借りを返すかのように一蹴してみせた。

27話では回想シーンにおいて「新時代のリックディアスしてアナハイムガンダムタイプの技術を転用した事」「一号機は開発段階のテスト爆発事故を起こした事」がられ、後者事故シルエットフォーミュラ91ヒロインアイリスオーランドの父親死亡した事にされた。

この設定は上述の小説シルエットフォーミュラ91の設定(漫画版ではジェガン ファイヤーボール事故とされていた)を元にしており、手つかずだったこの時代に新規設定を追加していくと共に既存の設定との統合・整理も行われていく物と推測できる。

さらに後の37話ではフレームにはF90FF内で新しく設定されたヘビーガンIIの試作が使われた事にされ、その技術素体として宇宙世紀110年にロールアウトした「RX-110」という番号の機体が示唆されている。この機体については次のページにて予算獲得のためのダミーと結論づけられたが、実際はガイア・ギアに登場するゾーリン・ソールしている。元々マハやヌーボパリなどでガイア・ギアの単が散りばめられていたがここまで踏み込むのは初めてであり、の作品と化している本作の取り扱い方も今後変わってくるのかもしれない。

41話では開発主任が人の至上である「ガンダム」をえるものとして、個人的にを意味する「ドライグ」と呼んでいたと回想ガンダム試作1号機に対するるゼフィランサスのようにあくまでも通称扱いではあるが30年以上の時を経て初めて機体名が与えられた。またこれに伴い、外見が異なる1号機にはドライグ・アクティブと区別もつけられている。

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 8
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

MSA-120

172 ななしのよっしん
2023/08/10(木) 09:03:42 ID: qKVnQ7xPGc
こいつの時点でなにか方針を勘違いしてるのに
ネオガンダムでジェネレーター外付け大火力兵器とかまだ世間の流れから反してるのがアナハイム
👍
高評価
1
👎
低評価
0
173 ななしのよっしん
2023/08/11(金) 11:17:24 ID: Ca04S4VZvK
>>171
コスト下げるためにMS化しろって言ったのにバカ高い試作装備わんさか積んだMS出してる時点でね…
👍
高評価
0
👎
低評価
0
174 ななしのよっしん
2023/08/30(水) 02:41:45 ID: a3PBhuWEc0
アニヲタwikiに「社員食堂ステーキ定食にA5ランクフルコースを提案してきた」って書いてあって納得
まあヘビガンのフレーム流用でも、コンペの時点では別にどうってことはなくて、採用されたらちゃんとした専用フレームを用意するって話をつければいいんだし
(何にせよこんなな機体では採用され)ないです。
👍
高評価
1
👎
低評価
0
175 ななしのよっしん
2023/09/03(日) 12:47:39 ID: HfmLzb15UW
メガブーストもハイインパクトガンも蒸発アップリケアーマーも後のAEMSにはされず
それどころか傑作量産MSとされるジャベリンサナリィとブッホの技術がふんだんに使われてるし
Ex-Sと同じく個では強いが子孫を残すことが出来なかった徒花になってしまった
👍
高評価
3
👎
低評価
0
176 ななしのよっしん
2023/09/13(水) 21:51:13 ID: DXxTc0HmiS
計8機作ってたなんてプロトタイプガンダムみたいな
👍
高評価
0
👎
低評価
0
177 ななしのよっしん
2023/10/16(月) 14:36:14 ID: +Lgp3HkQCn
ヘビーガンフレーム共用、というかガンダム界における共用はが多いw
ヘビーガンフレーム共用も同じフレームを使っているのか、設計データを元にして高コストの部品や製法を使って製造されているのか、同じフレームに色々追加オプションを施しているのか
ヘビーガンヘビーガンフレームに差異があるかもだし

とはいえこの「共用」っていうふわっとしたワードのおかげで勝手な設定考察で楽しめるのだが
👍
高評価
0
👎
低評価
0
178 ななしのよっしん
2024/01/01(月) 21:29:06 ID: RCnbUJC/cL
仮に①オーランド大尉事故死しないか②ヴェロニカ中尉
十分な実を持ち合わせていてコンペで負けなくても
コスト面と実を問われ過ぎる作りではどのみち採用は理だっただろうなあ。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
179 ななしのよっしん
2024/01/08(月) 02:40:34 ID: oqrVjUDdiT
>>172
でも格好良いからなGバード
👍
高評価
1
👎
低評価
0
180 ななしのよっしん
2024/02/16(金) 07:58:24 ID: 7aVeHgZfVJ
連邦軍のコンペでF90と争ったぐらいだから当然120ガンダムタイプと思っていたのだが、後であの異形デザインを知ってガッカリした。
あれではシナリオの都合上最初から役であるF90に打ち負かされる前提の姿にしか見えなかった。
アナハイムもZからνに掛けて歴代ガンダムを手掛けてきたんだし、120F90みたいにガンダムとしても通じるデザインを期待していたのだが。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
181 ななしのよっしん
2024/03/19(火) 23:49:54 ID: GOMNQV0Dy7
F90FFの実質ラスボス機体に昇格した
👍
高評価
1
👎
低評価
0