Monolakeとは、ドイツを拠点に国際的に活動する、エレクトロニカ、テクノ・ユニットである。
概要
1995年から活動を続けるドイツ出身のエレクトロニカ、テクノ・ユニットである。
とはいえ、その音楽性は一般的に言われるエレクトロニカの定義からは外れる可能性がある。しばしばミニマル・ダブとも分類される。
その音楽性は、ミニマル・ダブの巨人ユニット、Basic Channelからの影響が顕著である。
が、構成はむしろ複雑な発展を遂げた末の完全に独自なものであり、今や完全なるオリジナリティを確立している。
当初はゲルハルト・ベーレスと、ロバート・ヘンケの二人によるユニットであった。
が、2001年頃にベーレスが著名なシーケンサー・ソフトウェア「Ableton Live」の制作に専念するために離脱し、一時的にT++名義のトーステン・プロフロックが交代で加入。
しばらくして離脱。その後は実質的にヘンケのソロ・プロジェクトとなる。
ヘンケ自身もプログラマーとしての高度な技術を持っており、「Ableton Live」の開発に関与した。
似たような統合環境であるMax/MSPとの互換を強化するプログラム「Max For Live」専用のプラグイン「Granulator」を自作して無料で公開するなど、単なるミュージシャンとして以上の幅広い活動を行っている。
さらにヘンケはソロ名義でMonolake名義より実験性の高い作品を発表している。
また、インタラクティブなオーディオ・ビジュアル系アート作品の制作・公開も続けている。
ソロ名義の「Layering Buddha」では、2008年頃に話題になったローファイなループ音源再生機「ブッダ・マシーン」(ほとんどオモチャ)の音源のみを使用して話題となった。
最終的に奥深いドローン空間に加工された。
このように、ときに手法の変態性においても突出している。
他国にいるミュージシャンとネット上の自作GUIを通じてリアルタイムで共演する「Atlantic Waves」なる企画も実現。
DeadbeatやT++と遠距離ライブを実現した。
ヘンケは典型的な理系・技術系人間であり、自らを「技術オタク」と称する。
MIDIコントローラー「Monodeck」を自作してライブに使用したり、割と小さめのハコでのプレイでも、自前のサラウンド・システムを設置する。
VJ(タリク・バッリ)まで帯同して世界中を回るなど、自分の内的な世界観の緻密な再現・構築に余念がない。
また、こうした方向性から、テクノ・ミュージシャンとしては珍しく純粋なDJ活動を余り行っていない。
代表作である「Gobi The Desert」にも顕著なように、サイト・スペシフィックなフィールド・レコーディングを音楽の重要な要素と認識している。
「Hong Kong」「Alaska」「Cern」などのタイトルにもその傾向が表れている。
音の雰囲気から、アッチ系の人間にかなり人気があるが、本人はお薬にはほとんど興味がない模様。
また、ユニット名のMonolakeは、アメリカに実在する湖「モノ湖」に由来するが、本人は行ったことがないらしい。
Monolake名義でリリースされたCDアルバム一覧(ソロ名義、レコード、リマスターは除く)
- 「Hong Kong」1997
- 「Interstate」1998
- 「Gobi The Desert」1999
- 「Gravity」2000
- 「Cinemascope」2001
- 「Momentum」2003
- 「Polygon Cities」2005
- 「Plumbicon Versions」2006 Live
- 「Silence」2009
- 「Ghosts」2012
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