NHK菖蒲久喜ラジオ放送所とは、埼玉県久喜市のあるNHK放送センターNHKラジオ第1放送、NHKラジオ第2放送の中波ラジオ送信所である。
ここでは予備送信所のNHK新開ラジオ放送所。小笠原村にあるNHK父島中継局(父島字大根山)、NHK母島中継局(母島字静沢)も解説する。
概要
技術の進歩により送信所の無人運用が多いが、トップレベルの重要施設で有人となっている。別の地に予備放送所も設けられており、NHK新開ラジオ放送所と呼ばれ当放送所のトラブル時などに送信ができるように待機している。施設全体で1200kWの大量の電力を消費するが、2012年2MWのメガソーラーを設置して自家発電することにより環境対策としている。
長らく難視聴地域であった小笠原村(父島、母島)には2013年3月31日にFM波を使った中継局が設置された。
ラジオ第1放送
コールサインJOAK 周波数594kHz 出力300kW アンテナ高245m(1/2波長)
送信機はメインの300kW、予備の200kWと10kWの3台。
予備送信所
NHK新開ラジオ放送所があり10kW。
小笠原村FM中継局
NHK父島中継局は82.6MHz、出力3W。NHK母島中継局は82.6MHz、出力1W。
父島の住所は東京都小笠原村父島字大根山、母島の住所は東京都小笠原村母島字静沢
ラジオ第2放送
コールサインJOAB 周波数693kHz 出力500kW アンテナ高215m(1/2波長)
送信機は250kWを2台あり、直列合成して500kWを得ている。250kWへの減力も可能。ラジオ第1放送の予備送信所としての役目もあり、補正回路も備わっている。
予備送信所
予備送信所としてNHK新開ラジオ放送所があり10kW。
小笠原村FM中継局
NHK父島中継局は84.6MHZ、出力3W。NHK母島中継局は84.6MHz、出力1W。
父島の住所は東京都小笠原村父島字大根山、母島の住所は東京都小笠原村母島字静沢
放送衛星(BS)
放送衛星地球局副局「菖蒲局」(アップリンク設備)がある。主局は東京都渋谷区のNHK放送センター「渋谷局」。
TTL中継局
TTLとは送信所間を結ぶ無線回線。STLはスタジオと送信所間を結ぶ無線回線。
附属施設
歴史
- 1982年4月 ラジオ第1放送、NHK川口ラジオ放送所(現在はSKIPシティ)から当所に移転
- 1983年3月 ラジオ第2放送、NHK鳩ヶ谷ラジオ放送所から当所に移転
- 2004年6月 ラジオ第1放送送信機を真空管式からMOS-FET式に更新
- 2009年 ラジオ第2放送送信機を真空管式からMOS-FET式に更新
- 2013年3月31日 NHK父島中継局とNHK母島中継局を設置
関連項目
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