概要
NMN=Nicotinamide mononucleotide(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)の略称。
2011年にワシントン大学教授の今井眞一郎が、マウス実験で糖尿病に劇的な治療効果を上げた、「NMN」の存在を世界で初めて報告した。
後にNMNの投与が、全身の機能を保持し高めるのに劇的な効果があると判明してきた。この物質を投与されたマウスの器官は、若いころの状態にまでほとんど修復されていたのである。
NMNはビタミンB3からつくられる物質で、身体の機能を保つのに必要なNADという物質に変換される。NADは老化に伴い各臓器で減少し、体内でNADをつくる能力も減少することが判明している。
マウスでの実験結果から、人間は50代後半から60代のあたりでNMNをつくる能力が落ちてくると予想されるので、その少し前から”補充”するのがよいと考えられる。
アメリカでNMNを研究するハーヴァード大学のポーヘン・アー博士によれば、『NMNには実際に若返りの効果があることが判明している。NMNを酵母で生成すれば毒性はない。皮膚につけることも食べることもできる。石鹸やローションのような日用品として使える』とのことで、今井教授によれば、『NMNは健康な期間を長くできるとは思うが、寿命を何倍にも飛躍的に伸ばしたり、不老不死が望めたり、ということはありえない』とのことである。
現在日本のオリエンタル酵母工業がNMNの大量生産に成功しているが、研究目的のみの販売となっている。
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