Need For Speed Paybackとは、Ghost Gamesが開発し、エレクトロニック・アーツが販売するレースゲームである。対応ハードはPS4、XboxOne、PC。
略称はNFSPB。
概要
アメリカのフォーチュンバレーと呼ばれる砂漠地帯が舞台。近年のForzaHorizonシリーズほどではないが、それでも広大なマップの大半を自由に走ることができるオープンワールド感溢れる作品。
他にもスクラップを集めて車を復元させたり、マップの何処かにある放置車両を回収したりとThe CrewやTDUにあったような要素もちらほら見受けられる。
過去作との大きな違いとしては、イベントクリアで強化パーツが得られるが、No Limits同様3つのうちからランダムで1つ(NLと違い3つが何かもわからないし、残りを追加で引くこともできない)得られる方式になったことと、GTAVのように3人主人公が登場し、レースジャンルで担当が異なるだけでなく、ミッションによっては3人を代わる代わる操作したりもする。
後述の登場人物でも触れるが、過去作に登場したキャラクターが登場したり、過去作の人物について言及したりするなどシリーズファンにはたまらない描写も。
ちなみに前作で登場したフェラーリが退場した他、トヨタも登場しなくなった。本作の発売1ヶ月前にリリースされたForza7でもトヨタ、レクサス車が実装されなかったため、もしやという声が囁かれていたが、不安は的中することとなった。
ストーリー
タイラー、マック、ジェスの3人は、タイラーの幼馴染リナから"ギャンブラー"マーカスのケーニグセグ・レゲーラ強奪計画を持ちかけられ、レゲーラの奪取に成功するも、リナの裏切りにあいクルーは壊滅、3人とも指名手配となってしまう。
しかしタイラーはマーカスからレースの腕を見込まれ、身の安全と引き換えに彼と対立する組織「ハウス」用の切り札として下働きをすることになる。
半年たったある日、タイラーは独断でハウスに潜入し、リナに接近できたものの、八百長レースをぶち壊しにしたため不興を買い、ハウスから追放されて狙われる身となった。
同時にクルーを再結成し、レゲーラの奪還とリナへのPayback(復讐)に身を投じていくのであった。
登場人物
クルー
- タイラー・モーガン(ジャック・ダージズ/内匠靖明):23歳、シルバーロックのバリオ地区出身。ストリート及びドラッグレース担当。優れた走行本能の持ち主。愛車は日産・スカイラインGT-R(BNR34、クルー壊滅前)→日産・フェアレディZ(240ZG)。
- ショーン・マカリスター(デビット・アジャラ):ロンドン出身で、通称「マック」。ドリフト、オフロード及びDLCのスピードクロス担当。ド派手で予想外のドライビングが特徴の楽天主義者。愛車はシボレー・ベルエア(オフロード仕様、壊滅後ギャンブルで失う)。
- ジェシカ・ミラー(ジェシカ・マドセン/坪井木の実):フォーチュンバレーのマウントプロヴィデンス出身。ランナー担当。富裕層・犯罪者専属の運び屋であり、クルーの頭脳担当とも言える程の切れ者。裏社会と関わりを持つ実家への反発心から警察学校に入っていたこともある(しかしパトカーを盗んで好き放題やったため追放された)。愛車はBMW・M5(壊滅前)→アウディ・S5スポーツバック。
- ラヴィンドラ・チョードリー(ラモン・ティカラム):通称「ラヴ」。シンガポール出身のベンガル人。軍事基地跡「エアフィールド73」に構えるガレージをクルーに貸出し、マシンのセットアップもする。強奪計画にも車の回収役として参加するも、リナによって負傷。クルー壊滅後はエアフィールドのガレージで整備工をしていた。愛車はフォルクスワーゲン・ビートル(オフロード仕様)。
ハウス
シルバーロックを拠点とする裏組織。ストリートレースの元締めであり、八百長レースや警察、他リーグの買収など何でもあり。全米最大のストリートレース「アウトローラッシュ」にもその手を伸ばそうと目論む。
- リナ・ナヴァロ(ドミニク・ティッパー/林真里花):裏社会の仲介屋で「フィクサー」とも呼ばれる。タイラーとは同郷の幼馴染。レゲーラ強奪計画において、車のバイヤーがいるということでタイラー一行を裏切り、ハウス側につく。愛車はシボレー・コルベット(C7)→マクラーレン・P1。
- コレクター:ハウスのボス。重度のカーコレクターであり、フォーチュンバレーの富を独占しようと目論む。愛車はホンダ・NSX(NC1)の他、24金メッキのランボルギーニ・アヴェンタドールやメルセデス・ベンツ・G63などを持つ。
その他
- マーカス・ウィアー(ロバート・ジェームズ/青山穣):通称「ギャンブラー」。シルバーロックのカジノ界の頂点に君臨する、タイラー一行にレゲーラを奪われた張本人。愛車はアストンマーチン・DB11。ハウスという共通の敵を持っていたため、レゲーラの奪還を条件にタイラー一行に協力する。
- ジェイソン・マンロー:DLC「SpeedCross」に登場。「バラクーダ」と呼ばれる、現スピードクロスのチャンピオン。王座を維持するためなら悪事も辞さない性格。愛車はインフィニティ・Q60S。ちなみにスピードクロスはCarbonの舞台パルモントシティで流行っているらしい。
- クロス:Need For Speed:Carbon以来の登場となる、バウンティハンター。とあるイベントで音声のみ登場するが残念ながら英語版のみで日本語版では登場しない。
- ウルフ:同じくCarbon以来の登場となるが、こちらはとあるイベントの視聴者としてのみ。
ストリートリーグ
いわゆる走り屋グループで、フォーチュンバレー中のあちこちに点在する。ハウスと敵対しているところもあれば買収されているところもあり、リーグによってまちまち。
グレイブヤードシフト
フォーチュンバレーの砂漠、山岳地帯を縄張りとする一団。「死者の日」をモチーフにしており、車にはドクロデザインが施されている。
リーダーはラ・カトリーナ。葬儀屋の娘で、必ずドクロのメイクと黒装束でレースに臨む。愛車は日産・フェアレディZ(240ZG)。
リーグ73
エアフィールド73を拠点とするオフロードレーサー軍団。当時はUFOの目撃地点として知られていたらしく、施設に侵入してはオフロード車で脱出を言うことをよくしていたらしい。
現在同地に拠点を置くラヴ曰く、よくここを荒らし回っては試作品を壊すこともある頭痛の種だったとか。
リーダーはウド・ロス。愛車はスバル・インプレッサWRXSTI(GR)。
ライオットクラブ
シルバーロックの工業地帯を縄張りとするドラッグレースの一団。若い韓国系アメリカ人で構成される。
数少ない、ハウスと明確に敵対しているチーム。
リーダーはビッグシスター。チームの「姉」として厳しく統制する。愛車はフォード・マスタング(初代)。
シフトロック
シルバーロック市街地を拠点とするドリフト集団。元はネットの陰謀論コミュニティや荒らし屋達から生まれた組織で、禁酒法時代の密売業者を再興すべくレースに臨む。一方で政治活動も行っており、ドリフトをそのパフォーマンスとして用いる。
リーダーはアンダーグラウンド・ソルジャー。腕利きのハッカーであり、チームの最高軍事司令官でもある。愛車は日産・スカイラインGT-R(BNR32。ただしフロントはBNR34というキメラ仕様)。
シルバーシックス
シルバーキャニオンカジノを拠点とする一団。ハウスが壊滅させた走り屋グループ6つがシルバーキャニオンへ逃れて集結したグループ。
リーダーはガロ・リヴェラ。タイラーとは昔なじみで彼を「チビ」と呼ぶ。愛車はポルシェ・911カレラRSR。
ノイズボム
東京からやってきたドリフト集団。全米各地を訪れ、ドリフトの記録を度々塗り替えていく。そのためかシルバーロックの権力闘争にはほぼ無関心。
リーダーはProStreetにも登場したドリフトキングことアキ・キムラ。直接対決こそしないが、マックとの会話でライアン・クーパーについても言及する。愛車は日産・シルビア(S15)。
フリーエンバーミリシア
エンバーバレーを縄張りとするオフロードグループ。サバイバルがモットーで、政府の陰謀論者が集まる男子禁制のチーム。
リーダーはフェイス・ジョーンズ。クリーンな勝利よりも無謀なスタントを好む。愛車はフォード・F-150ラプター。
ダイヤモンドブロック
砂漠地帯ダイヤモンドブロックを拠点とするドラッグレーサーグループ。超金持ち集団であり、常識破りの場所でのドラッグレースを行う。ハウス傘下。
リーダーはミトコ・ヴァシレフ。在コロンビアのブルガリア領事。普段は紳士的だがハンドルを握ると豹変する。愛車は日産・GT-R(R35)。
1%クラブ
マウントプロヴィデンスを拠点とする集団。御曹司のボンボンで構成され、入会資格がマシンの末端価格だという。ハウス傘下。
リーダーはナタリア・ノヴァ。インターネットビジネスで一山当てて、今はレースの動画投稿が生きがい。愛車はパガーニ・ウアイラBC。
ハザードカンパニー
アークタワーを拠点とするオフロードグループ。高給取りの実業家集団で、余剰資金をオフロードに惜しみ無くつぎ込む。ハウス傘下。
リーダーはホルツマン。自他ともに認めるオフロード狂で、コレクターの友人でもある。愛車はシボレー・C10。
関連項目
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