No.6 先史遺産アトランタルとは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
※ただし、記事名は遊戯王OCGにおける表記で、アニメにおける正式な表記は「No.6 先史遺産-アトランタル」である(公式サイト「モンスターエクシーズ図鑑」ではOCGと同じ表記になっている)。アニメではその後も表記を変更せずに通している。
概要
トロン一家の一人、Ⅲが使用するナンバーズ。以下のテキストを持つ。
エクシーズ・効果モンスター
※アニメ「遊☆戯☆王ZEXAL」ナンバーズ49(第49話)による
ランク6/光属性/機械族/ATK 2600/DEF 3000
レベル6モンスター×2
このカードは「No.」と名のつくモンスター以外との戦闘では破壊されない。
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、自分の墓地に存在する
「No.」と名のつくモンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。
この時、このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力分アップする。
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材1つを取り除いて発動する事ができる。
相手のライフポイントを半分にする。
自分のターンのスタンバイフェイズ時にこのカードのエクシーズ素材が0の場合、
お互いのプレイヤーのライフポイントは半分になる。
この効果で自分のライフポイントが1000以下になった場合、
このカードは戦闘では破壊されず、自分への戦闘ダメージは0になる。
トロン曰く、このカードを使用する場合、強大な力の代償に精神と肉体に大きな負担を与えるようである。
VS遊馬戦で登場。
「先史遺産ソル・モノリス」と「先史遺産マッドゴーレム-シャコウキ」をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚。
墓地の「No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック」を装備して攻撃力を5000まで上昇させ、「No.39 希望皇ホープ」を攻撃するが、ホープの効果で攻撃を防がれてしまう。
その後、自身の効果で遊馬のライフを半分にした(400→200)。
次のⅢのターン、前のターンに素材を奪われたために効果が適用され、互いのライフを半分とした。
その後「CNo.39 希望皇ホープレイ」に攻撃するが、「バトル・ブレイク」を発動される。
Ⅲは、ためらいながらもトロンから受け取った破滅のカード、永続罠「アンゴルモア」を発動し、装備されたマシュ=マックを墓地へ送り「バトル・ブレイク」を無効にした。しかし、遊馬のもう1枚の罠、「ハーフ・アンブレイク」によって遊馬のライフを削りきることはできなかった。
このとき、「アンゴルモア」によってバリアン世界への扉が開き、Ⅲの紋章の力によっても制御不能となる。
世界がバリアン世界に飲み込まれそうになる中、Ⅲは遊馬に紋章の力を託し、アストラルを復活させようとする。
そして、アストラルが復活し、遊馬とアストラルはエクシーズチェンジ・ゼアルによってZEXAL究極体となったが、Ⅲは紋章を失い制御不能となったこのカードに取り込まれてしまった。
そして、シャイニング・ドローによって創造された「ZW-不死鳥弩弓」を装備したホープレイの攻撃を受ける。不死鳥弩弓の効果によってダメージを受け、Ⅲのライフが0になったことでデュエルは終了、バリアン界への扉は閉ざされ、世界は救われた。
その後、Ⅲはマシュ=マックとこのカード、ハートピースを残して立ち去り、ナンバーズはアストラルに吸収された。
マシュ=マックとともに回収したことで得た記憶は「人間界に関する様々な知識」。
以降長い間出番はなかったが、遊馬VS影の巨人戦で遊馬が使用した。
「ドドドウォリアー」と「ガガガマジシャン」をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚。墓地にナンバーズが存在しなかったため、装備効果は発動しなかった。効果で影の巨人のライフを半分にした(4000→2000)。
しかし、攻撃力が5100となった「虚構王アンフォームド・ボイド」の攻撃を受け、アンフォームド・ボイドの効果でナンバーズ共通の戦闘破壊耐性を無効にされ、戦闘破壊された。
その後、アストラルがNo.96との闘いによって消滅する際、ナンバーズは遊馬に託された。
ベクター(ドン・サウザンド)の刺客である蝉丸とのデュエルの際、助太刀に現れたⅢに対し、遊馬からこのカードと「No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック」が渡された。
そして、遊馬&ⅢVS蝉丸戦。
蝉丸の「No.3 地獄蝉王ローカスト・キング」を前に、「ダブル・アップ・チャンス」も通用せず、マシュ=マックも倒され、もはや後が無くなった2人。しかし、遊馬は「No.39 希望皇ホープ」をⅢに託すとして、「リリース・リバース・バースト」でホープをリリースしてしまった。さらに遊馬は「ギラギランサー」をⅢのフィールドに特殊召喚、その効果で次のⅢのターンの終わりにⅢがダメージを受けることとなってしまった。
一見仲間を犠牲にするような遊馬のプレイングに対して蝉丸は2人をあおるが、遊馬を信頼していたⅢは蝉丸を一喝しターンを進行した。
そして、遊馬によって特殊召喚された「ギラギランサー」をオーバーレイ・ユニットとして、永続魔法「オリハルコン・チェーン」で素材を1つ減らしてこのカードをエクシーズ召喚した。さらに、先ほど遊馬より託されたホープをこのカードに装備、「先史遺産 ピラミッド・アイ・タブレット」の効果と合わせて攻撃力は5900となった。
その攻撃力で以ってローカスト・キングへ攻撃するが、遊馬は「オーバーレイ・ブレーキ」でこのカードの攻撃を無効化してしまう。しかし、それも真の勝利を掴むため、遊馬は先ほど発動できなかった「ダブル・アップ・チャンス」を改めて発動、このカードの攻撃力は2倍になり、さらに遊馬の永続魔法「速攻予約特典」によって2倍となり、攻撃力は23600、その攻撃力で再びローカスト・キングへ攻撃、仲間の力によって蝉丸を打ち破った。
VとタッグでのVSミザエル戦で再登場。
「先史遺産 ゴルディアス・ユナイト」と「先史遺産 ソル・モノリス」をオーバーレイ・ユニットにエクシーズ召喚。効果で墓地の「No.9 天蓋星ダイソン・スフィア」を装備しようとしたが、「時空陽炎翼」で効果を無効にされてしまった。
しかし、「RUM-アージェント・カオス・フォース」によって「CNo.6 先史遺産-カオス・アトランタル」へとランクアップした。
漫画ではラストデュエルでアストラルが使用。カード名はOCGと同じになっている。
「No.93 希望皇ホープ・カイザー」の効果で効果を無効にしてエクストラデッキから特殊召喚された。遊馬のフィールドに攻撃力の高い「SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング」がいたため、特に攻撃することもないまま次のターンに「ホープ・バスター」の効果で破壊された。
攻撃名は「ディヴァイン・パニッシュメント」、素材(オーバーレイ・ユニット)を使ってライフを半分にする効果の効果名は「オリハルコン・ゲート」。攻撃名は直訳すると「天罰」となる。
「No.39 希望皇ホープ」を装備した際の攻撃名は「ホープ剣・クロス・アトランタル・スラッシュ」。攻撃の際の口上は「人知を超えた神の遺産が、希望の光宿すとき、熱き絆の裁きが下される!いけ!これが仲間の力だ!!ホープ剣 クロス・アトランタル・スラッシュ!!」。このときは、ルール上はこのカードの攻撃だが、演出ではアトランタルの力を受けたホープが攻撃している。
墓地のNo.を装備する際は、天からナンバーズが降りてきて、それが体の中央の穴にはめ込まれる。カードイラストではマシュ=マックがはめ込まれた状態で描かれている。
また、「アンゴルモア」使用時にも赤い光の球がここに収まった。
攻撃の際は、左肩の火山から噴出した溶岩が天まで届き、そこから巨大なトルネードが相手に向かっていく。
「オリハルコン・ゲート」使用時は、右手にオーバーレイ・ユニットが吸収され、パンチによって相手ライフを半分にする。
素材が0のときの効果は、左肩の火山から火山弾が噴出し、互いのフィールドに降り注ぎ、ライフを半分にする。
自身の数字の刻印は胸の中央部分にある。カード名とは異なり、06と表記されている。
完全に余談だが、49話で確認できる「アンゴルモア」のテキストでは、「破壊した事によって」となるはずの部分が「破壊した事よって」になっているというちょっとした脱字がある。
名前の由来
カード名の由来は恐らく伝説の大陸「アトランティス」から。
古代ギリシアの哲学者、プラトンの著書『ティマイオス』と『クリティアス』に登場する大陸の名で、オリハルコン(オレイカルコス)と呼ばれる金属の精製技術を持ち、強大な軍事力によって覇権を握ろうとしたものの、ゼウスの怒りを買い海中に沈められた、とされる。
このカードの見た目も、両肩に森林と火山のある、まさに大陸といえるようなものである。
ちなみに、「アンゴルモア」(Angolmois,アンゴルモワ)は、ノストラダムスの『予言集』に登場する言葉。「恐怖の大王がアンゴルモアの大王を蘇らせる。」といったような内容が書かれている。
OCG版
「Vジャンプ 2012年6月号」(2012年4月21日発売)の付録カードとしてOCGに登場。
全国のデュエリストがヘルカイザーや紅葉さんのようになるのだろうか。
エクシーズ・効果モンスター
※「Vジャンプ 2012年5月号」422ページによる
ランク6/光属性/機械族/ATK 2600/DEF 3000
レベル6モンスター×2
このカードがエクシーズ召喚に成功した時、自分の墓地の
「No.」と名のついたモンスター1体を選択し、装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。
このカードの攻撃力は、この効果で装備したモンスターの攻撃力の半分の数値分アップする。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
このカードの効果で装備したモンスターを墓地へ送って発動できる。
相手のライフポイントを半分にする。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
ナンバーズ共通の耐性と、素材がないときに互いのライフを半分にする効果は削除された。また、攻撃力の上昇値は装備したモンスターの攻撃力の半分となり、ライフを半分にする効果は装備モンスターを墓地へ送るコストが追加され、そのターンのバトルフェイズを封じるデメリットが追加された。
アニメ版のままだと容易に1ターンキルが行えてしまうので、この改変はやむをえないかもしれない。
相手のライフを半分にする効果を持っている。ノーダメージの状態であれば一気に4000ものライフを削るため、使いどころ次第で非常に強力な効果となる。しかし、自身の効果で装備したカードを墓地へ送る必要があるため、墓地にNo.がないときにいきなりエクシーズ召喚しても効果を使用することはできない。
そのため、序盤のライフの多いときは墓地にNo.がなく効果が使用できない、後半の墓地にナンバーズがたまったときは相手ライフが少なく、半分にする効果の恩恵を受けにくい、といったことになりやすい。また、効果を使用すると攻撃力が下がってしまうので、そのターン中に決着をつけるのでなければ使いどころは考えたい。
墓地のNo.を装備して自身を強化できる。大体のNo.は高攻撃力であるため、装備すれば大幅な強化が望める。同ランクのモンスターであれば、攻撃力の高い「No.25 重装光学撮影機フォーカス・フォース」を使用すればいいだろう。
ライフを半分にする効果にはバトルフェイズを封じるデメリットがあるため、発動したターン中に戦闘ダメージで1ターンキルを行うのは不可能になっている。1ターンキル(1ショットキル)を狙うなら、「超弩級砲塔列車グスタフ・マックス」などの効果ダメージを利用したい。
また、素材をそろえやすく、No.を多めに使用するデッキなら、墓地の適当なナンバーズを装備するだけで高い攻撃力を得られるため、それだけを目的に採用しても良い。
効果のコストに素材と装備カードを要求している都合上、このカードだけでは2つ目の素材を取り除くことはできない。
このカードで装備できる最も攻撃力の高いモンスターは「No.22 不乱健」と「CNo.107 超銀河眼の時空龍」(共にATK/4500)の2体。
逆に最も低いモンスターは「No.34 電算機獣テラ・バイト」、「No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク」、「No.43 魂魄傀儡鬼ソウル・マリオネッター」、「No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング」、「No.63 おしゃもじソルジャー」、「No.80 狂装覇王ラプソディ・イン・バーサーク」、「No.92 偽骸神龍 Heart-eartH Dragon」、「CNo.5 亡朧龍 カオス・キマイラ・ドラゴン」、「CNo.43 魂魄傀儡鬼神カオス・マリオネッター」、「FNo.0 未来皇ホープ」(全てATK/0)と結構多い。攻撃力?の「SNo.0 ホープ・ゼアル」も、装備した場合は上昇値が0となる。
OCGに初めて登場した、「No.」に関する効果を持つカード。このカードの登場以前、OCGのルール上は「No.」というくくりは存在しなかった。
アニメ・漫画では全てのナンバーズが「No.」に関する効果を持っているほか、ナンバーズ専用サポートである「ナンバーズ・ウォール」、「ナンバーズ・オーバーレイ・ブースト」などが登場し、それらのいくつかはOCGにも登場している。
「スターターデッキ 2013」のスターターデッキ強化パックで再録された。
関連動画
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関連項目
- 遊☆戯☆王ゼアル
- Ⅲ(遊戯王ZEXAL)
- 九十九遊馬
- 先史遺産
- ナンバーズ(遊戯王ZEXAL)
- No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック
- CNo.6 先史遺産-カオス・アトランタル
- 遊戯王OCGカードリスト
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- オレイカルコスの結界
- アトランタルのテーマ(魂のデュエル)
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