No.82 ハートランドラコとは、漫画「遊☆戯☆王ゼアル」に登場するカードである。
概要
アストラルの記憶のピースとされる特別なモンスター・エクシーズ、ナンバーズの1枚。オーバーレイ・ユニットを1つ使うことで、自分フィールド上のこのカードとハートモンスターに、自身が破壊されたときに相手プレイヤーにその攻撃力分のダメージを与える効果を付与する効果を持つ。
Mr.ハートランドが使用するナンバーズで、八雲興司とのデュエルで使用。
「ハートン」、「ハートマト」をオーバーレイ・ユニットとしてエクシーズ召喚され、フィールド魔法「ランド・パワー」によって攻撃から守られつつ、八雲に直接攻撃を決めた。
その後、「ランド・パワー」が新たなフィールド魔法の発動によって破壊されてしまったが、それによってこのカードの効果を発動、自身と「ハートランドール」に効果を与えた。その後、このカードと「ハートランドール」が破壊されたときに効果を使用したが、「No.14 強欲のサラメーヤ」でダメージを跳ね返される結果となった。
ハートランド(heartland)は、本来「中核地域」の意。ただし、ここでは作中の「ハートランドシティ」やシティ内の遊園地「ハートランド」、またMr.ハートランドを表しているのだと思われる。
フィールド魔法「ランド・パワー」には、「このカードが破壊されたターン、ハートモンスターの効果を発動できる」という効果があるが、このカードの効果はそれによらないと発動できないものなのか、それとも本来発動できないタイミング(ここでは相手ターン)に発動可能にする効果であったのかは不明。
漫画では召喚時に「No.82 ハートモンスター ハートランドラコ」と呼ばれており、これがカード名のようにも考えられるが、OCGでは「ハートモンスター」の部分がなくなっている。類例の「No.72 ラインモンスター チャリオッツ・飛車」の場合は「ラインモンスター」がそのまま残っているが、このカードの場合、もともと漫画版でも「No.82 ハートランドラコ」という名前だったのか、OCGで変更が加えられたのかは不明。この記事名はOCG名に準じている。
「ハートモンスター」を指定するカードも登場していたため、カード名にそれがないと不自然なことになるが、漫画ZEXALでも、「No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク」と「スペース・シップ」のような前例はあるため、あり得ないことでもない。
OCG版
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/ドラゴン族/ATK 2000/DEF 1500
レベル4モンスター×2
自分フィールド上に魔法カードが表側表示で存在する限り、
相手はこのカードを攻撃対象にできない。
また、1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン、このカード以外のモンスターは攻撃できず、
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる。
「ランド・パワー」の効果を内蔵したような形になったが、その代わりにダメージ効果を付与する効果はなくなった。
素材の指定はそこまで厳しくない。ただ、同ランクには強力なモンスターがたくさんあるため、それらに対抗できるかが問題点。
直接攻撃を可能にする効果を持つ。攻撃力が2000なので、ほかの効果を考えなければ2000ダメージ。装備魔法などを利用して攻撃力を上昇させれば、前半の攻撃回避の効果を適用させつつダメージ量をあげることができる。妨害のリスクや準備の困難さは付きまとうが、「団結の力」、「魔導師の力」をいくつも装備できれば1ターンキルも狙える。
ダイレクトアタッカーにありがちな問題である打たれ弱さも、攻撃対象にできない効果である程度補える。この効果の条件は、フィールド魔法やペンデュラムカード、上記の装備魔法などで満たすことができるので、フルモンスターのような極端な構築でなければ容易に使える。
「スキルドレイン」などで無効化されれば、それまでだが、あって困る効果でもなく、1ターンキルに失敗した後のリスクをある程度軽減してくれる。
自爆特攻の的になるのも防げるため、【ガスタ】や【グレイドル】などのリクルーター主体のデッキが相手にとっては、厄介なモンスターでもある。
ただ、効果耐性などは一切持たないので、返しのターンで除去される可能性は高い。2000ダメージの使い捨てと割り切るのも一つの考えかもしれない。もっとも、相手モンスターが1体ならば「No.101 S・H・Ark Knight」などで除去したうえで直接攻撃するという手段もある。
こちらを使用する場合はランク4以下のモンスターの効果を基本受け付けない"クリフォート"や効果除去に滅法強い「No.49 秘鳥フォーチュンチュン」「始祖竜ワイアーム」といったモンスターをすりぬけられる点を活かしたい。
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