OVERDRIVE(オーバードライブ)とは、株式会社キッチンガイズファクトリーが運営するアダルトゲームブランドである。
概要
キッチンガイズファクトリー(以下KGF)は、元々milktub楽曲の権利管理やゲーム制作の請負、イベント企画などを行ってきたが、グリーングリーンシリーズ最終作『鐘ノ音ダイナティック』を最後にGROOVERとのゲーム制作の請負の契約が切れた。
これを機に、KGFは2006年4月1日に自社ブランドOVERDRIVEを設立した。ブランド名の由来は、電子楽器等で用いられるエフェクター『オーバードライブ』からと、GROOVERのゲームを制作していた流れで『GROOVER』の単語の後ろ半分に含まれる『OVER』に『DRIVE』をつけて『OVERDRIVE』。
2013年頃に開発チームが独立し、OVERDRIVEは2017年現在確認できる限りbambooを含め5人体制で運営されている。独立した開発チームはLevoLというブランドを設立した。
創立記念日である2018年4月1日に、OVERDRIVE最終作プロジェクトとして『MUSICA!(ムジカ)』を発表した。OVERDRIVEオリジナルゲームとしてはこのタイトルが最後の予定としている。2019年8月23日、『MUSICUS!(ムジクス)』へのタイトル変更を発表した。理由は旧タイトルでの商標登録ができなかったためで、ゲーム内容に変更はないという。
OVERDRIVE、KGFの代表は、ロックユニットmilktubのリーダーでもあるbamboo。
通称は『オバイブ』。
作品一覧
- エーデルワイス
- 原画:片倉真二 シナリオ:Team N.G.X
2006年12月15日発売 - キラ☆キラ
- 原画:片倉真二 シナリオ:瀬戸口廉也
2007年11月22日発売 - キラ☆キラ カーテンコール
- 原画:藤丸、片倉真二 シナリオ原案:瀬戸口廉也 シナリオ:Team N.G.X
2008年8月14日発売 - エーデルワイス 詠伝ファンタジア
- 原画:片倉真二 シナリオ:Team N.G.X
2008年8月29日発売 - DEARDROPS
- 原画:藤丸 シナリオ:那倉怜司
- 2010年6月18日発売
- キラ☆キラ COMPLETE ACTs
- 原画:片倉真二、藤丸 シナリオ:瀬戸口廉也、Team N.G.X
2010年10月29日発売 - ※『キラ☆キラ』と『キラ☆キラ カーテンコール』をセットにしたもの
- 電激ストライカー
- 原画:片倉真二 シナリオ:小林且典&卑影ムラサキ with 企画屋
2011年6月24日発売 - d2b VS DEARDROPS -Cross the Future-
- 原画:藤丸 シナリオ:那倉怜司
- 2011年11月25日発売
- 超電激ストライカー
- 原画:片倉真二 シナリオ:小林且典&卑影ムラサキ with 企画屋
2012年7月27日発売 - 僕が天使になった理由(わけ)
- 原画:藤丸 シナリオ:那倉怜司
2013年2月28日発売 - グリーングリーン OVERDRIVE EDITION
- 原画:片倉真二 シナリオ:ヤマグチノボル、桑島由一
2013年10月25日発売 - MUSICUS!(「MUSICA!」からタイトル変更)
- 原画:すめらぎ琥珀 シナリオ:瀬戸口廉也
2019年冬発売予定
エイプリルフールタイトル
- 俺とオマエの打ち上げ花火
- ブランド設立時のエイプリルフールネタ
2006年4月1日公開 - ないっとふぃ~ば~
- ディスコ系恋愛アドベンチャー 原画:西又葵
2007年4月1日公開 - せな★せな ~ultimate~
- せなか企画+5ブランド合同エイプリルフール企画
2008年4月1日公開 - からあげクン
- 弁当制作+恋愛シミュレーション 原画:片倉真二
2009年4月1日公開 - コモちゃん
- 引きこもり自立シミュレーション 原画:片倉真二
2010年4月1日公開
ブランドの特徴
ゲーム
- ゲームはロックである。音楽性だけでなく生き方としてロック。登場キャラクター達は皆ロックであるとしている。
- BGMや主題歌はロック系が多く占めている。
- エンディング毎にボーカル曲が違う(ヒロイン分存在する)。
- BADエンド専用にボーカル曲が用意されていることもある。
担当声優の名前は公開しない。※DEARDROPS以前では声優を公開していなかった。- 音楽をテーマとしたゲームで登場する人物・バンドは全て存在するものとして扱っている。EDクレジットでも担当アーティストなどはゲーム内の人物・バンドの名前が使われる。
- 過去にリリースされたゲームはすべてDL販売されている。
- PC版準拠の全年齢版がiPhoneやAndroid向けに販売されている。
- 海外での展開に積極的であり、英語版がMangaGamerから販売されている。
- MangaGamerで外国人向けに日本を紹介するゲーム『Go! Go! Nippon! ~My First Trip to Japan~』を販売している。
グッズ
OVERDRIVEのグッズはキャラクターを前面に押し出すようなものは少なく、実用的で普段から使えそうなものを送り出している。
ブランド代表者であるbambooやスタッフが欲しい・使いたいと思ったものがグッズ化されている。事実、bambooの普段着は自社関係の物であり、普段の写真や動画からそのことが確認できる。
また、年に2回ほど『OVERDRIVEコレクション』と題してアパレル通販を行っている。この通販は人気があり利用者も多い。
グッズの種類は、タオルやTシャツ、パーカー、ドカジャンなど衣類関係のものから、メッセンジャーバッグ、シルバーアクセサリー、ZIPPOなど様々である。
最近ではアダルトゲームメーカーらしからぬ楽器関係のグッズも販売されるようになった。ピックやギタークロス、ドラムスティックなど。その他には、ゲーム『キラ☆キラ』『DEARDROPS』作中に登場した楽器をESPとコラボして販売。また『キラ☆キラ』作中に登場するギターの音を参考にして作ったエフェクターなども販売された。
イベント
ライブが盛んに行われている。
生での楽器演奏にこだわっており、ライブイベントではカラオケを極力使用しない。止むを得ずカラオケを使用することになった場合は、カラオケに楽器演奏を重ねて行う。
販促イベント内でミニライブがある場合も、生で楽器を演奏する。その際は、アコースティックギターやアコーディオンなどを使う。
通常のライブはライブハウス内で行われる。業界のライブの中では珍しくサイリウム等の持込は禁止である。ヲタ芸なども全く無い。
ライブ中はフロア前方でモッシュ・ダイブが起こる場合があるので、注意が必要である。
ライブの規模も大きくなって、ライブの参加者の層も変わってきたためダイブは禁止となり、ライブ中にダイブや危険行為を行った者は即退場となることが決まった。
最近では、女性ファンのための仕切りを設けるようになり、女性でも安心してライブに参加することができる。もちろん、男性に混じってモッシュする女性も少なからずいる。
また、ライブ終了後は参加者(お客)が有志で呼びかけ、使用したライブハウス内のゴミ拾いを行う。そのため、一部のライブハウスからは感心されている程である。
また、milktubライブの掟についても参照のこと。
MAD・演奏してみた・その他関係について
珍しいことに、OVERDRIVEは他社の作品、他者の著作権を侵害するような素材を混ぜて使わない限り、MAD製作にOVERDRIVEの素材を使用することを容認している。
また、『演奏してみた』『歌ってみた』『弾いてみた』関係の動画アップロードについては黙認している。ただ、ボーカルパートやギターパートを消したものもCDに収録する場合もあり、推奨とまでにはいかないものの演奏を歓迎しているようである。
製品版のプレイ動画(実況プレイ動画も含む)についてだが、bamboo個人の意見によると体験版範囲ならOK、その範囲以降は、正規に製品を購入してくれた人を守らないといけないので、NGとしている。 実際、キラ☆キラの実況プレイ動画がいくつかアップロードされていたが、全て削除された。
ニコニコ動画・YouTubeなど動画共有サービスについて
OVERDRIVEはニコニコ動画やYouTubeを大いに活用している。
デモやOPムービーなどを公式で公開。ニコニコ動画上で、第二文芸部弾いてみた選手権 、『DEARDROPS』演ってみた選手権が開催された。また、動画共有サービス上にてWebラジオ『RADIO d2b』のプレ放送も行っていた。
※ニコニコ動画の中の人に、公式で使って良いか問い合わせしたメーカーはOVERDRIVEが最初だったりする。
最近では、ニコニコミュニティをmilktubとOVERDRIVEで開設し、ニコニコ生放送を使用する事がある。番組名は『浅草NOW』や『696TV』。浅草NOWはいつ開始されるか全く不明な突発的放送であり、あくまでbamboo個人の番組として機能している非公式放送。そして696TVは事前に放送を告知して放送をするという、言わばOVERDRIVE公式放送である。
また、個人スポンサーとしてカンパ金をイベント会場で募集し、ゲストを呼ぶためのギャラなど視聴者への還元として使用している。
※このシステム(カンパ収集)についてはニコニコの中の人に、確認をとっているため問題はない。
2015年にはSTUDIO696チャンネルが開設され、milktub/OVERDRIVEコミュニティで行われていたOVERDRIVE公式放送である696TVの様な番組もこのチャンネルで放送されるようになった。ゲストを迎えた生放送なども行われている。
関連動画
公式マイリスト
公式動画
非公式動画
体験版プレイ動画
OPムービー
関連公式生放送
関連コミュニティ
公式コミュニティ
関連商品
ゲーム
CD
BD・DVD
関連項目
外部リンク
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