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パンテラ

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PANTERAとは、1981年に結成され、90年代を中心に活躍したアメリカ出身のヘヴィメタルバンドである。

概要

スラッシュメタルの影響下にありながら、その枠留まらない個性的なサウンドで90年代のメタルシーンを牽引していったバンドである。バンド結成当初はハイトーンボイスを用いたスタイルであったが、徐々にその音楽性をヘヴィなものへ変化させて行き、
唯一無二のサウンドを作り上げるに至る。初期のクソダサいジャケットのレコードは現在では入手困難である。
それどころか公式でも「POWER METAL」までの初期４作は黒歴史扱いである。
92年に発表された「Vulg ar Display of Power（俗悪）」から、何故か邦題が漢字二文字のものに固定されている。

本名フィリップ・アンセルモ。
ヘヴィなサウンドを求めていたPANTERAに二代目ボーカルとして加入。
当初はロン毛にバンダナと当時のメタルにおける流行りの格好をしていたが、
メジャーデビューの頃にはスキンヘッドに短パンというハードコアスタイルに変化していった。
ドスの効いたシャウト系のボーカルと激しいライブパフォーマンスでフロントマンとしてバンドを支えた。

だがバンド全盛期の90年代中期にはドラッグのオーバードーズで心停止を起こしたことでバンド内関係が悪化。
自身のサイドプロジェクトを重視するようになったことで結果としてバンドの崩壊を招く形となった。

その後はサイドプロジェクトの一つのDOWNで活発的に活動していた。
ダレルの死に当たって葬儀への参加を拒否されるなどメンバーとの確執を報道されたが、
後の公式声明では彼の死を悼み、和解出来なかった事への後悔を示した。

2016年、ライブ中に人種差別的行動を行ったとして業界内外から糾弾され、自ら引退宣言を行ったものの復帰。
現在も自身のプロジェクトで活動を続けている。

PANTERA結成の中心人物の一人。94年まではダイヤモンド・ダレルと名乗っていた。
ドラムのヴィニー・ポールは実の兄である。
幼少時から凄腕ギタリストとして知られ、コンテスト荒らしと呼ばれた時期もあった。

変則チューニングを用いた独特のヘヴィなサウンドとテクニカルなソロ、
更に代名詞とも言えるハーモニクススクウィールで90年代を代表するギターヒーローとなった。
DEAN製の稲妻模様の変形ギターとランドールのアンプの組み合わせが最も知られており、
現在でもシグネチャーモデルが人気である。PANTERA解散後は兄と共に結成したDAMAGE PLANで活躍していたが…。

2004年 12月8日、コロンバスでのライブ中に乱入してきた男に銃撃され死去。兄を含め死傷者が多数発生した。この事件は世界中に衝撃と悲しみを与え、多くの関係者が追悼の意を表した。R.I.P

本名レックス・ロバート・ブラウン。1993年まではレックス・ロッカーと名乗っていた。ちなみにダレルとポールに次いで古株のメンバー。

男臭いルックスのメンバーの中ではかなり男前なルックス。一時期頭にバンダナを巻いたヒッピーみたいなスタイルだったが、
現在は年嵩を増したのもあってアウトローな雰囲気が漂う渋いオヤジになった。

ジャズ出身で力強いピック奏法が特徴。ダレルの変則チューニングを裏で支える屋台骨的な役割を果たしていた。

ダレルとポール、フィルの間の確執に対しては中立を保っていたが、
裏目に出たのか、ダレル射殺事件直後のダメージプランのメンバーによるダレルの追悼イベントの入場を断られてしまった。

解散後はフィルと一緒にDOWNで活動していたが脱退。
現在は元DIO、Black Sabbathのヴィニー・アピスとのプロジェクト Kill Devil Hillなどで活動中。
2017年には自らのルーツであるサザンロックからの影響を全面に出したソロアルバム「Smoke On This...」を発表。
同アルバムではボーカルも披露しており、憂いをたたえた歌声は非常に味わい深い。是非手にとっていただきたい。

ダレルの兄であり、バンド結成の中心人物の一人。バチバチと独特の音を立てるバスドラムのチューニングが有名である。
(ちなみにPANTERA時代の特徴的なドラムのチューニングは、彼とプロデューサーのテリー・デイトの協力から生まれた。)
激しいギターやボーカルに負けない力強いドラミングは多くのドラマーに影響を与えた。