う
あ
あ
あ
あ
あ
PC書き文字とは、猿渡哲也作品で頻出する「パソコンで直接手入力したような文字エフェクト」のことである。
概 要 わ あ あ あ あ あ (PC書き文字)
漫画とは平たく言えば、「絵」と「文字」を組み合わせた表現方法である。漫画における「文字」表現は
- キャラクターの台詞をフキダシ内に書く
- 文字サイズやフォントを使い分ける
- 「ドンッ!」「シ~ン...」「ニヤリ」などの擬音語擬態語をエフェクトのように使う
- 台詞をあえてフキダシで囲まずエフェクトとして使い、キャラクターの心情をより強く表す
- 手書きで表現する
- 水や血っぽく表現する
- キャラクターの動きに追従するように文字エフェクトを配置する
など多岐に渡り、絵と合わせて使いこなせれば幅広い表現が可能である。単語一つで喜怒哀楽、見開きのインパクト、視線誘導など様々な演出が可能であり、文字の使い方が漫画力のひとつの指標と言っても過言ではない。
中でも擬音語擬態語は“ジョジョ”の荒木飛呂彦先生や“遊☆戯☆王”の高橋和希先生、”カイジ”の福本伸行先生など、作者の個性が出ることが多い。「ゴゴゴゴゴゴゴ...」「ドン☆」「ざわ...」など擬音語擬態語そのものが作者・作品の代名詞として通じる場合もあるほど。
「絵」に比べると地味かもしれないが、「文字」も漫画家のセンスがモノをいうスキルなのである。
猿渡哲也先生はというと、上記の文字の用法をしっかり使いこなしている。そして猿先生を象徴する文字エフェクトが「PC書き文字」である。
「うわあああ」「いやあああ」などの叫び声をエフェクトとして使うことが多いのだが、これにはゴシック体フォントを使用しているため見た目のインパクトとシュールさが読者に強烈な印象を与える。まるでパソコンでそのまま文字を打ち込んだ(あるいは上から貼り付けた)ような印象から「PC書き文字」と呼ばれている。他にも「血しぶき文字」や「ボボボッ」「パンパンパン」など特徴的なエフェクトがあるが、PC書き文字は文字通り「浮いている」ため特に印象に残りやすい。単純に文字を張り付けただけというわけではなく、トーンを使い分けたり陰影をつけて立体感を出すなど工夫が凝らされている。
語録としての使い方
驚いたときやドン引きしたときに「うああああ(PC書き文字)」「うぎゃあああ(PC書き文字)」など、「叫び声」の後に(PC書き文字)と書き加えて使用する。掲示板に書き込む場合、デフォルトでPC書き文字のようになるのも人気の理由だろう。タフ動画のコメントでもよく流れてくる。
原作ではコマやページ全体を覆うように一文字一文字ばらけて配置されていることが多いことから、「叫び声」の部分は「い や あ あ あ (PC書き文字)」のように一文字ごとにスペースで区切ることもある。
関 連 動 画 あ あ あ あ あ (PC書き文字)
関 連 立 体 い ぃ い い い (PC書き文字)
関 連 項 目 う ぎ ゃ あ あ あ あ (PC書き文字)
- 15
- 0pt