PM2.5とは、大気中に浮遊している直径2.5μm(マイクロメートル・1μmは1mmの千分の1)以下の小さな粒子のことである。
概要
PMはParticulate Matterの頭文字で、粒子状物質のことである。
髪の毛の太さの1/30程度の大きさで、微小粒子状物質とも呼ばれる。
非常に小さい為、肺の奥深くまで入りやすく、呼吸器系だけでなく循環器系への影響が心配されている。
発生原因としては、物の燃焼などによって直接排出されるものと、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、等のガス状大気汚染物質が、大気中での化学反応により粒子化したものに分けられる。
発生源としては工場など煤煙や粉塵を発生する施設、排ガスが発生する自動車や船舶など、土壌や火山等から自然に発生する場合もある。
注意を喚起する為の指針として、特に行動を制約する必要はないが、呼吸器系や循環器系の疾患がある人は体調の変化に注意が必要とされるレベルIと、不要不急の外出や屋外での長時間の激しい運動を控えることが望ましいレベルIIが定められている。
レベルIIに相当する1日平均1立方メートルあたり70マイクログラムを超えると、健康に影響が出る恐れがあるとされている。
環境省は大気汚染の状況を監視するサイト「そらまめ君」で地域ごとの速報値を公開し、国民に注意を喚起している。
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