PROJECT IM@Sとは、『アイドルマスター』のメディアミックス展開の総称である。
ここで言うIM@Sは単に「IdolM@Ster」というだけでなく「Inter Media Artists and Specialists」を意味し、「プロの壁、表現者としての壁、そしてあらゆるメディアの壁を越えていく」意志を示している。
概要
アイドルマスターのマルチメディア化は、アニメ『アイドルマスターXENOGLOSSIA』をはじめ、CD、ドラマCD、ラジオ、ライブイベント、書籍、コミック、クレジットカードとのタイアップ(アイマスVISAカード)や他ゲームへのゲスト出演など多岐に渡る。
本流のゲームシリーズを中心に、派生したほぼすべてのプロダクトにPROJECT IM@Sのロゴを見ることができる。さらには、非公式のニコマス作品にも勝手に使われていることが多い。だって私たちみん(ry
2nd VISION
2009年5月に行われた4周年ライブツアーにて、「PROJECT IM@S 2nd VISION」と銘打たれた新展開が発表された。ライブツアー(名古屋・東京)にて発表された主な内容は以下のとおり。
- 765プロを舞台にした「アイドルマスター続編(仮)」の制作開始
- ニンテンドーDS用ソフト「アイドルマスター ディアリースターズ」2009年秋発売
- アイドルたちの芸能・音楽活動に新展開
- 星井美希、我那覇響、四条貴音の3名が765プロに合流
- ニコニコアイマスch“たるき亭”、開店
2nd VISIONのロゴは、本編が『2』から『ワンフォーオール』へ、さらに『シンデレラガールズ』『ミリオンライブ!』『SideM』といった新たなブランドの展開が行われた後も使われ続けたが、「2nd」をいつまでも続けることの違和感や、各ブランドが本編に匹敵するほど大規模化したことなどから、ナンバリングはほとんど無意味になっていた。
『プラチナスターズ』ではグラフィックの大幅なリニューアルが行われたが、キャラクターデザイン自体は概ね『2』のものを踏襲している。そのためか、『プラチナスターズ』以降は「2nd VISION」のロゴが外れた。以降はナンバリングがされておらず、展開もナンバリングでなく、舞台によって分かれている。
しかし、後述の「3.0 VISION」の発表に伴って、合同ライブ「THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD!!!!! 2023」の開催を「2nd VISION」における一つの到達点とすると告知され、当時に至るまで「2nd VISION」が継続していたとする公式見解に驚きの声も聞かれた。
3.0 VISION
2022年12月26日に開催された「PROJECT IM@S カンファレンス」にて、20周年とその先へ向けた新展開として「PROJECT IM@S 3.0 VISION(サードビジョン)」が発表された。主な発表内容としては以下の通りである。
- 複合現実(Mixed Reality, MR)体験の取り組み強化
- ゲーム領域に限定されないアイドル活動の拡大(既存の企業/法人タイアップ企画のほか、実写映像内にCGのアイドルを登場させることも含む)
- アイマス公式サイトをログイン機能付きサイト「アイドルマスター ポータル」にリニューアル
- 社会貢献に向けたコラボ等の取り組み(シャイニーカラーズと環境省のコラボ等)
- ストリーミング配信発のアイドルプロジェクト「vα-liv(ヴイアライヴ)」の始動
展開
2020年現在、PROJECT IM@Sは、物語の舞台やフィーチャーされているアイドルを基準とすれば以下のように分岐している。
- アイドルマスター1
- XENOGLOSSIA
- ディアリースターズ
- アイドルマスター2
- シンデレラガールズ
- ミリオンスターズ
- SideM
- アイドルマスター.KR
- シャイニーカラーズ
- vα-liv
- 学園アイドルマスター
アイドルマスター1 系統
「無印」とも言うが、アーケード版やXbox360版のみを指す場合もあるのでこのように表記する。
今で言う「765PRO ALLSTARS」の10名(のちに13名)を中心としたシリーズ。
メンバーの年齢が『2』以降よりも1歳若く、髪型などが異なる。
『アイドルマスター2』以降の作品では基本的にそちらの設定が採用され、『1』の要素は過去の姿などとして一部が登場する程度である。
XENOGLOSSIA
『アイドルマスターXENOGLOSSIA』の登場人物を中心とする。
キャラクターは『1』のアーケード版に登場する10名をモデルにしたスターシステム。
アイドル要素は味付け程度であり、基本的にはロボットアニメの世界観である。
アニメが1本出たのみで、ゲームとしての展開はない。
メディアミックス展開は、通常の深夜アニメと同じ程度には存在する。
世界観がまるで異なることもあり、長らくクロスオーバーは絶望視されていたが、『スーパーロボット大戦X-Ω』にゲスト出演し、注目を集めた。
ディアリースターズ
ゲーム自体は1本しか発表されていないが、アイドルや登場人物はその後も他のシリーズにゲスト出演している。「2nd VISION」の1作目だが、765プロのアイドルたちは『1』のビジュアルに準じる。
アイドルマスター2 系統
765PRO ALLSTARSの13名を中心としたシリーズ。
『アイドルマスター2』は、『1』の時点から半年間プロデューサー不在のパラレルワールドを描いており、メンバーは1歳ずつ年を取っているため、それに合わせてキャラクターデザインが大きく変更された。
以降ALLSTARSの設定は『2』を踏襲することになる。
『プラチナスターズ』からはグラフィックがリニューアルされているが、本記事では系統のつながりを重視し、またはこれらに「3作目」というイメージが薄いことからこの系統に分類する。
シンデレラガールズ
『アイドルマスター シンデレラガールズ』に登場する200人近いアイドルを中心とする。
765プロや876プロのアイドルも登場するが、世界観は基本的に独立している。
なお、アニメ版では各アイドルは346プロ所属となっているが、Mobage版では「プロダクション」はプロデューサー同士の「ギルド」のような役割となっており、所属がプロデューサーによって異なる。
越境時は、これを踏まえて「346プロ」の名はなるべく出さないようになっている。
ミリオンライブ!
765PRO MILLIONSTARSのアイドル50名(のちに52名)を中心とする。
ALLSTARSの13名はゲスト扱いではなく、(少し先輩という以外は)新アイドルと同等の存在であり、メディア展開なども基本的には交ぜて行われる。
SideM
それまでに登場していた男性アイドルも組み込まれており、Jupiterの3名と「ディアリースターズ」の秋月涼が、ゲスト扱いではなく他のアイドルと同等の扱いで登場している。
.KR
825エンターテイメントに所属する11名のアイドルたちを中心とする。
シリーズ唯一の実写。役名はほとんどが役者名に準じる。
いわゆる韓流ドラマとして制作されている。
出演アイドルたちが実在の人物であることや、アニメ・ゲーム用の「キャラクターデザイン」が存在しないことから、他作品とのクロスオーバーは極めて難しいと思われる。
しかし、出演アイドルにプロデュンヌがいたり、「アイマス」シリーズの韓国展開が現在でもたまにあることから、全くの不可能というわけでもない。
シャイニーカラーズ
vα-liv
ライブ配信を軸とする視聴者参加型コンテンツ。「アイドルマスター」ではなく「PROJECT IM@S」を直接タイトルに冠している。
学園アイドルマスター
アイドル養成学校「初星学園」を舞台とし、アイドル候補生及びプロデューサーは学園の生徒となる。
合同
2020年のアイドルマスターシリーズ15周年を契機に積極的に行われている。
展開は主に765PRO ALLSTARS・シンデレラガールズ・ミリオンライブ・SideM・シャイニーカラーズの5ブランド。他のブランドは、一部に「ディアリースターズ」出身のアイドルが含まれる以外は登場しない。
関連動画
公式チャンネル・関連コミュニティ
提 供
※★=765PRO ALLSTARS関連、★=XENOGLOSSIA関連、★=Dearly Stars関連、★=シンデレラガールズ関連、★=ミリオンライブ!関連、★=SideM(ジュピター961時代含む)関連
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