SCP-1047-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
項目名は『Data食う寿司もムキムキ』。
概要
SCP-1047-JPは「握り寿司に用いられる食材に酷似した生物」、より端的に言えば「握り寿司のネタに酷似した虫」である。現時点で、マグロ(赤身)・サーモン・イカ・アジ・エビに酷似した虫が発見されている。本オブジェクトは、「出前の寿司が動いた」という通報で発見されている。財団世界、右も左も寿司が異常性を持ち過ぎである。一応、焼却すれば無力化可能。
で、SCP-1047-JPは全身筋肉質で内臓や感覚器は有しておらず、DNA的には魚類よりもむしろ人間に近い。また、主な餌は『データ』であり、文字や絵といった紙面上の情報から、電子データに至るまでデータであれば食うことが可能。食われたデータは紙面上ならインクが滲んだようになり、電子データであれば破損していずれも復元不可能になる。このことから、特別収容プロトコルとしてこいつらには1日6枚の機密性のない文章を与えている。
データを食する時以外は全身を曲げ伸ばししたり、飛び跳ねたり、他の個体と絡んだり、物体を引き裂いたりして破壊するといった行動を見せる。なお、噛み切れないほどの強度があるらしいのだが、そのくせ醤油の近くには整列したり、おいしそうと感想を述べたり、意思疎通の手段を与えられると食べてくれと述べたり、箸でつまんだりすると動きを止めるなど、なぜかやたらと摂食されたがるかのような行動を取る。そのため財団はDクラスに摂食させてみた。Dクラスの前歯が破壊されるほど固かったのだが、その後SCP-1047-JPはDクラスの口腔から突き破るように脳に侵入。Dクラスは記憶等を喪失し、赤ちゃんのような喃語しか喋れなくなった。そしてDクラスの全身が振動したかと思えば、表皮を突き破るように大量のSCP-1047-JPが出現した。
要は、食われようとするのは繁殖のためというわけである。食い物のくせにとんだ食わせ者と言えよう。
余談
- メタタイトルの由来は『蓼食う虫も好き好き』。蓼(独特の辛味と苦味が強い草)でもそれを好んで食べる虫がいるように、人の好みは千差万別だ、ということである。ニコニコ大百科では数多くのクラスタがひしめいているが、自分の好みでない作品であっても掲示板で罵倒したり、荒らしたりせず皆がニコニコできるように心がけよう。なお人間でも蓼を好んで食べる人はいたりする。
関連動画
関連コミュニティ・チャンネル
関連リンク
関連項目
- SCP Foundation
- SCP-ZH-282 - こちらと同様に情報を食べて生きるオブジェクト。
- SCP-132-JP - 情報、というか文字を食べる紙魚。
- SCP-520-JP - こちらはいなり寿司に擬態した虫。食われようとするのも、食われることで自己増殖するのも同じ。違いはこちらはうまくやればふつうのいなり寿司として食べることも可能な点か。それがトラップだったりもするのだが。
- SCP-1690 - 寿司でできたヒューマノイド。自分が寿司なのに寿司職人を目指している。
- SCP-571-JP - こちらは擬態などではなく本物の寿司に命を込める寿司職人。なおこちらの寿司も食べられたがるが、こちらは食べても害はなくおいしくいただける。
- SCP-1134-JP - カノンハブ『スシブレード』を産み出してしまった寿司による競技。
- SCP-389-JP - 軍艦巻きこれくしょん -寿司これ-。あるいはマワールレーン。軍艦巻き同士が2軍に分かれ、相手を殲滅するまで海戦をはじめる。
- 芹沢達也 - 『ラーメン発見伝』のライバルキャラクター、『らーめん才遊記』『らーめん再遊記』のメインキャラクター(後者では主人公も務める)。『ヤツらはラーメンを食ってるんじゃない。情報を食ってるんだ!』という名言をはなっているが、本当に情報を食ってる寿司がいるとは夢にも思わないだろう。
- シャリタツ - 寿司に擬態するポケモン。
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