ああもう!あのあたりの地域ではすでにミ[不明瞭]の蜂蜜で失敗したというのに…今こっちでも対策を考えてる。寄贈元に対策法について尋ねようとしてるんだが全く連絡がつかない…現場でなんとか暴走を食い止めてくれ!
SCP-1176-JP - SCP財団より,2022/09/05閲覧
SCP-1176-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
項目名は『食糧危機の救世主』。
概要
SCP-1176-JP | |
基本情報 | |
---|---|
OC | Safe |
収容場所 | サイト-81██の低危険度物品収容庫 |
著者 | Ylang_Ilang |
作成日 | 2017年4月16日 |
タグ | マナによる慈善財団 新人執筆者コンテスト 日本生類創研 植物 生物災害 |
リンク | SCP-1176-JP |
SCPテンプレート |
耐環境性、耐貧栄養性に優れており、旱魃や寒波、病害などの過酷な環境や条件下でも栽培可能なトウモロコシ。グラム陽性菌・グラム陰性菌などの200近くの通常トウモロコシには見られないDNAが検出されている。このトウモロコシは種子を播種して12時間で収穫可能なサイズにまで成長する上、地下茎や茎・葉・根からも増殖でき6時間で収穫可能なサイズにまで成長する。ただし後者の場合、穂はスッカスカ。除草剤でよく使われるグリホサートも効かないこのトウモロコシだが、更に対害虫性・対害獣性・対病性・アレロパシーを持ち他の植物の成長を阻害する化学物質を分泌し繁殖地を拡大すると非常に厄介すぎる性質を持つ。
結果、穂はスッカスカで食用に適さないくせに一度播種すれば爆発的に増殖し、生態系を壊滅させた挙句、草刈りは逆効果、生物農薬も上述の特性から全く効かないので、火炎放射器や焼夷弾、劇物の投薬による土壌汚染という環境破壊もいいところの手段でしか除草できない。
こんなやばい植物だが、別にこれが播種されたのは嫌がらせやミントテロのためなんかではない。このトウモロコシは、マナによる慈善財団 (MCF)が日本生類創研より『アフリカの角食糧危機救援プロジェクト』の一環として種子を提供されたからである。そしてこれは日本生類創研がMCFに宛てたビジネスレターからするに、「本来はこの事が起きないように」専用の液体肥料を開発中だった模様。しかしMCFは液体肥料が届くまで植えるなと念押しした上で先に種子のみエチオピアに送付。すると現地職員は「飢饉で苦しんでいるエチオピアの人々を前に一刻の猶予さえない」と独断で播種。結果、エチオピアは食えないトウモロコシで『あー一面のクソミドリ』状態に。財団のエチオピアUNICEF職員に扮したエージェントは、日本支部と現地職員の通信を傍受していたのだが、現地職員の「分かった…こちらでもできることをなんとかやってみる…」という発話内容を信用できなかったらしく、即時に機動部隊を派遣。農地は当初1haだったはずなのだが、機動部隊の到着時には数十万haに拡大しており、辺り一帯を火の海にしたあと枯葉剤を大量散布し1ヶ月をかけてトウモロコシを全滅させ、同時にMCFの日本支部と現地農場から種子を押収。土壌汚染された土地は対人地雷未処理地域のカバーストーリーを流して封鎖し一件を収めた。なおこの地域はかつてSCP-1176の件で1985年にはちみつを大量に配布して5桁の死者を出した地域らしい。学べよ。
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