SCP-153-KOとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
概要
SCP-153-KO | |
基本情報 | |
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OC | Euclid |
著者 | dem42 |
作成日 | 2017年12月30日 |
タグ | オンライン メタ 文書 語り 電子デバイス |
リンク | SCP-153-KO |
SCPテンプレート |
SCP-153-KOは、財団データベース上の文書『SCP-154-KO』である。要は、SCP-154-KOのスロット上に出現した異常文書がアノマリーだったというわけである。
最初は意味を持たない数字と特殊文字で構成された文字の羅列であり、削除も修正も出来なかった。そこで財団はこの文書をアノマリー認定。オブジェクトとして収容するためにSCP-153-KOとナンバリングをした。……するとあら不思議、SCP-154-KOの内容が「SCP-153-KO」がアノマリーであるとする報告書に変わったではありませんか。更にタイムスタンプも改竄したため、オンライン上だけで作業をしている財団職員には、どっちがどっちだかよくわからなくなってしまった。
そこで財団は、あの手この手でSCP-154-KOがアノマリーですよと職員の間で共有するために、いろいろな手段を講じてみた。
- SCP-153-KOが削除・修正されないことを逆手に取り、一時的にSCP-153-KOの報告書を削除し、その後復元する。:SCP-153-KOもまた自己削除し、その後自己復元した。
- SCP-153-KOに関する別の報告書を執筆しデータベースに登録する。:同時刻にSCP-153-KOと類似の新しい文書型アノマリーが出現。財団が新しい文書を削除すると消失。
- Eメールで「こっちが正しいオブジェクトですよ」と送る。:伝送途中で改変。
- 映像データで「こっちが正しいオブジェクトですよ」と伝える。:映像が口の動きと音声まで含め改変された。
- SCP-153-KOの報告書へのリンクを複数の報告書に挿入する。:相当数がSCP-153-KOへのリンクに差し替えられた。一部は改変されなかったが、財団職員を撹乱させる目的であると扱われた。
- 既存のデータベースとつながっていない非常データベースにSCP-153-KOの報告書を作成。:消去された。異常性範囲が財団データベースに限られないことが明らかとなる。
- 全財団にオフラインから告知した後にSCP-153-KOの報告書を削除し、残ったほうがSCP-153-KOですよと伝える。:SCP-153-KOは自己削除。当初異常性が消失したと思われたが、その数時間後に財団データベース上の全ての報告書が削除された。SCP-153-KOの報告書を復元するとSCP-153-KOが再度発生し、同時に全ての報告書がもとに戻った。
SCP-444-JPの報告書は消えても良かった気がする。 - もうオンライン上で区別できないから、担当の博士と直接対面して話を聞かせてもらうことにする。:担当の博士がミーム殺害エージェントによって死亡。送り主はO5になっていた。
- 収容担当に任命された博士が所属サイトの職員に直接伝える。:その博士が1年前にとあるミーム災害エージェントに曝露していたことがあとから判明した。上記の収容プロトコルの手順で5回以上最高責任者を務めていた博士だったので、SCP-153-KOの報告書とSCP-153-KOのどっちが本物なのかわからなくなり、財団サイトごとに意見が分かれてしまう結果になった。
と、どうあがいても区別ができない状態に陥った。ちなみに、SCP-153-KOは「SCP-153-KOの報告書をSCP-154-KOとして扱い、上述の内容をオブジェクトの番号を入れ替えて記述する」内容だったりする。異常性により直接編集できないので、「編集できる方が本物で良くないか」と思うだろうが、そもそも報告書は誰でも彼でも編集できる権限を有するわけでもない。そして、権限所有者が他者に「こっちが本物だよ」と伝えたところで、上述のとおり、ごらんの有様である。
これを踏まえて財団は、「どっちかが本物であるならば、いっそ両方本物として扱えばいいよね」と結論付けた。よって、SCP-153-KOの報告書(現SCP-154-KO)とSCP-153-KOは両方をアノマリーとして扱うことになったのである。
関連動画
関連コミュニティ・チャンネル
関連項目
- SCP Foundation
- SCP-048 / SCP-2357 / SCP-6154 / SCP-CN-445 - 報告書そのものが異常なオブジェクト仲間。
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