SCP-2420とは、シェアワールド創作作品群『SCP Foundation』のオブジェクトである。
概要
SCP-2420 | |
基本情報 | |
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OC | Neutralized |
収容場所 | サイト-213 |
著者 | kinchtheknifeblade |
作成日 | 2015年6月16日 |
タグ | 人間型 動物 変形 犬 知性 自我 |
リンク | 原語版 日本語版 |
SCPテンプレート |
SCP-2420は、ある一人の男性である。彼は、自身が認識した犬を変化させ、かつてペットとして飼っていたイエイヌにする異常な能力を持っていた。変化した犬(SCP-2420-1)は傷つけることができず、どんな毒物を食べさせても効果を示さない。報告書には、毛皮を切り取ることができなかったため、DNA鑑定が不可能だったとも書かれている。なお、オオカミやコヨーテなど、他のイヌ科の生物は影響を受けない。
初期のインタビューログでは、SCP-2420がペットのイエイヌとの出会いと別れについて話している。イエイヌの犬種はメスのボーダーテリアで、名前はマティ(本来の名はマチルダ・メイ・█████)。隣のボーダーテリアの番いが産んだ子犬を引き取り、ペットとして飼うようになった。やんちゃな性格だったようで、鳥やリスなどを殺しては誇らしげな顔をしていたようだが、マティ自身に異常な能力はなかったと話している。
その後、SCP-2420との散歩中、マティは車に撥ねられて亡くなってしまう。悲しみに沈んだSCP-2420はうつ病を発症し、死のうと思っていた日に、自身の異常な能力が初めて発現する。飼い主が死のうとしていると知ったマティが、彼を引き止めるために現れたとも解釈できるだろう。
そして、SCP-2420が財団に収容されてから10年後、SCP-2420の存在下にもかかわらず、SCP-2420-1が本来の姿に戻るという事案が発生する。以降は異常な現象が発生しなくなったため、オブジェクトクラスは「Neutralized」に分類されている。直後のインタビューによると、マティは時間を経て年老いてしまい、SCP-2420の元から離れていったことが明かされる。
マティの記憶を消されてしまうことを恐れているSCP-2420に対し、ヘイドック博士は、あなたも有意義な変化を遂げていると話す。この10年で、SCP-2420のうつ病が快方に向かっているというのだ。ここで初期のインタビューログと見比べてみると、SCP-2420の話し方が明らかに改善しているのが分かるだろう。10年間SCP-2420を見てきたヘイドック博士だからこそ、彼の変化に気づいていたのである。それを聞いたSCP-2420は、自分を十分に愛してくれるマティと過ごす時間は心地よかったと回顧する。
飼い主の死を食い止めるため、死後も彼の前に現れ続けたマティは、メタタイトルの通り、一匹の確かな忠犬だったのである。
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関連項目
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