SCP-261単語

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• 説明
• 実験記録261-Ad-De
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• 関連付録
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Item #: SCP-261 - Pan-Dimensional Vending (異次元自販機)
Object Class: Safe

特別概要プロトコル

SCP-261のオリジナルの文章はインターネット上に掲載されています。英語が理解できない職員に向けた翻訳文章も存在します。閲覧は全てのクリアランスレベルの職員が利用可能です。

"不思議アイテム生成器" の性質を有するオブジェクトの作成は、よほどの理由が無ければもはや認められません。財団が保有するこれらのオブジェクトはSCP-261とSCP-294、そしてSCP-914だけで十分です。

説明

SCP-261は、英語圏のシェアワールド創作作品群「SCP Foundation」に存在するオブジェクトの1つです。SCP-261は、インターネット上に存在する魔法の自販機に関する都市伝説を元に財団が調査し、日本国横浜市で回収されました。回収時、SCP-261は大型ショッピングセンターの裏通りに故障中という日本語の張り紙と共に発見されました。いかなる識別番号やマークもSCP-261には見られず、製造元は不明です。いつ出現したのかは地元住民も知らないそうです。

SCP-261は見かけにも内部機構にも異常な点はありません。しかしながら内部には飲食料品が一切無いにも関わらず、SCP-261は販売を行えます。ただしドアが開いている、内部に記録機器がある、キーパッドが接続されていないなどの状態では販売を行いません。一方で電源が無くてもSCP-261は販売を行えますが、これは不安定な動作を招き推奨されません。お金を投入し (基本的に日本円のみ受け付けますが例外があります) 、3桁の数字をキーパッドに入力するとSCP-261はざっくりとした意味で "スナック菓子" と言える飲食料品を販売します。SCP-261は投入した金額を全額使うため、お釣りは出ません。またコイン返却ボタンは動作が不安定です。

SCP-261が販売する商品は、ごく普通に市販されている商品 (オレオ) から、市販する物に類似するが存在しない味付けになっている物 (ヤンヤンつけボー もも味) 、異次元自販機の別名にふさわしい未知の物 (未知の言語で書かれたパッケージ内部に謎の生物が入っている) 、SCPオブジェクトに指定されている物 (SCP-2107) まで幅広いです。パッケージに書かれた言語も幅広く、日本語に限りません。明らかに人間相手や地球上での販売を想定していない物が販売される事もあります (酸素と反応し大爆発をする飲料水、反物質を内蔵した缶、シアン化水素やヒ素などが含まれている物) 。販売される商品の指定は出来ないようで、液体に限定される物の、キーボードで商品内容の指定が完全に、あるいはある程度可能なSCP-294の方がある程度融通が利きます。

SCP-261は限定的な知覚力があるように見えます。3桁の数字と商品に規則性は見いだせておらず、報告書では省略されています。一方で金額を特定の値にしたり、短時間で連続で購入するなどすると、ある程度それに関連付いた商品が販売されるようです。また、偽造した貨幣を用いたり、貨幣に紐をつけて引き抜く "自販機荒らし" などの不正を行うと、SCP-261は敵対的な行動を取ります。不安定な動作にも関わらず、SCP-261はこれが正常な動作であり、故障した場合には故障に対応した動作を行うようです。

SCP-261が販売する商品は安全であるとは限りません。商品は消費される前にサイトの保険職員及び安全職員によって調査されるべきであり、この手続きを怠った場合の悪影響について財団は責任を負いません。商品が危険であったり調査されるべき対象の場合、商品はセキュリティー職員によって没収され、これに伴った金額に比例する金銭的補償がなされます。電源が未接続の状態の場合、短時間に何度も購入した場合、高額な金額を投入した場合、お金を投入していないのにコイン返却ボタンを押す、上述した不正な行為をするとSCP-261は危険な商品を販売したり敵対的反応を示す事があります。24時間につき10回以内、500円以内ならば基本的に認可されます。5000円以上の投入は実験前の承認が必要です。

SCP-261のような不思議なアイテムを生成するオブジェクトは創作しやすく単純に面白いですが、裏を返せばオリジナリティに欠けるとも言えます。乱造を防ぐため、現在では新たな不思議アイテム生成器のオブジェクトは基本的に却下されます。SCP-261と類似したオブジェクトは、他にSCP-294とSCP-914のみで十分でしょう。

実験記録261-Ad-De

これまでにSCP-261が販売した商品の概要は以下の通りです。全ての記録は「実験記録261-Ad-De」を参照してください。

異常・普通な商品

投入金額	電源接続	商品	パッケージの言語	商品概要
500円	接続	Coke Zero	英語	普通のダイエットコーラ (比較用に記載) 。
500円	接続	ヤンヤンつけボー もも味	日本語	明治製菓が販売していないフレーバーである事を除けば普通のヤンヤンつけボー。
500円	接続	The Little Bakery: 7 Grain	英語	緑のボタン付きアルミ製チューブ。トップを捻ると未知の酵素とバクテリアを含んだ生地が飛び出し、空気との反応で加熱し焼かれ、パンが生成されました。
500円	接続	ダイエットゴースト™	英語	SCP-2107 (ダイエットゴースト™) に分類される缶。SCPオブジェクトを排出した最初の例。
500円	接続	詳細不明	未知の言語	ガラスとアルミ製の箱。中に3つの肢と単眼を備えた未知の生物が生きて入っています。箱上部のボタンを押すと加熱調理が開始され、1分半後に蓋が開きました。食感はバリバリとしていて、スパイシーでどことなく牛肉のような味です。
500円	接続	詳細不明	未知の言語	アルミ缶入り飲料のようですが、酸素大気を想定していないようで、開封時に大爆発を起こして多数の死傷者が発生しました。実験区域では数日間柑橘系の匂いが残りました。
500円	接続	詳細不明	ハングルに似た未知の言語	男性器を模したミルクチョコレート。内部はホワイトチョコレートで満たされています。試食は終了しています。
500円	接続	おっぱい・ミルク	日本語	チョコレート味の乳製品です。パッケージ以外に特別な点はありません。とても甘く、██████博士は「懐かしい感じがするね。」「おっぱい型の容器はとてもいい手触りだったね。」と報告しています。
500円	未接続	Energy Gas	英語	シャボン玉。パッケージの指示通りに指で穴を開けたところ、中からラベンダー臭のガスが噴出しました。シャボン玉は縮み最終的に完全に消滅しました。吸引した被験者はエネルギーと権力が与えられたように感じましたが、数時間の間は鼻腔内の痒みと炎症を訴えました。
500円	接続	SCP-417の果実	未知の言語	パッケージされたSCP-417 (ペストの樹) の果実。焼却されました。
5000円	未接続	反物質缶	無し	未知のシンボルが1つだけ記載されています。検査により内部に大量の反物質が入っている事が判明し、試験は終了しました。
1円	接続	ポップコーン	無し	ポップコーン1粒。
1500円	接続	不明	不明	圧力弁と解放弁が付いた鋼鉄の箱。煙を吸引する未知の生物が描かれています。開封者は窒息しアーモンド臭が残存しました。ガスはシアン化水素でした。
500円	未接続	ナメクジ詰め合わせ	英語 (手書き)	イチゴ包装に使われる箱に生きたナメクジが入っていました。試験の結果大量のビタミンとヒ素が検出されました。
500円	未接続	コカペプシ・ゼロ	不明	デザインと味がコカとペプシのゼロカロリー飲料の混ぜ合わせのような清涼飲料水。はっきりとアスパルテームの味がした。特異な効果は無し。
500円	接続	AAA電池	不明	翻訳不能のシンボルが描かれている以外は普通のAAA電池 (単四電池) 。
500円	未接続	チョコレートバー	鏡写し	見かけはザ・ハーシー・カンパニー製のチョコレートバー。しかしながらラベルは鏡写しのように反転していました。化学分析の結果アミノ酸と糖類のキラリティーも地球上の生物を構成する物の反転でした。
7000円	接続	牛 (の蹄)	不明	セロファンでざっと包んだ牛の蹄。全体があったようですが大きすぎて排出口に引っかかったようで中で暴れていました。SCP-261を開くと肉を引き裂く音と共に蹄は落下し内側の部分は消滅。蹄はオーロックスの物で骨髄にクリームが詰まっていました。

投入金額・貨幣に応じた商品・動作

投入金額	電源接続	商品	言語	商品概要
4文	接続	ビロード袋	無し	金の刺繍と封印があるビロードの小袋。中身は15世紀頃の乾燥した米、赤豆、エビ、大豆。
10円札	接続	チョコレート製フロッピーディスク	不明	日本製MSXコンピューターに接続可能な5.25インチフロッピーディスク。チョコレート製だが、通常なら溶ける温度でも問題なく動作し書き込みが可能。
65円	接続	Coa-Cola	英語	コカ・コーラ (Coca-Cola) の自販機から回収した貨幣を使用。1分の間隔を置いた反復試験の10回目。開封したDクラス職員は死亡。分析の結果二酸化炭素ではなく一酸化炭素が含まれていた。
150B円	接続	チーズバーガー	英語	████████の物と同じチーズバーガー。
和同開珎5枚	接続	米と茶碗	無し	米の入ったお碗1杯。箸はない。当時箸は一般的ではなかった。
1000円小切手	接続	ボール紙	無し	触れるとミルクチョコレートの味がするボール紙紙片。
"I.O.U. 500￥" と書いた紙	接続	ポップコーンの容器	不明	「500円借りたよ (I.O.U. 500￥) 」と英語で書いた紙を投入。スマートフードのチェダーチーズ味ポップコーンの容器。中身はポップコーンの残骸、チェダーチーズ味の粉末、「ポップコーン41粒借りたよ」という紙。
500円	接続	ポップコーン	無し	スマートフードのポップコーン41粒。
666円	接続	おいしい日曜日の不信心スナック	ラテン語	微笑む悪魔、逆さ十字のような悪魔崇拝に関連するようなパッケージ。原材料はパンやワインに含まれるものですが「反聖水」が含まれています。中身は晩餐に用いるような未発酵のパン13個と赤ワイン。パンは驚くほど美味でレアステーキの味が、ワインも素晴らしいが僅かにしょっぱい味がした。長期観察しても被験者は異常性質を示さず。
314円	接続	月餅	不明	月餅2個。1つは円形、1つは四角形で、どちらも底面積は等しい事が後に判明しました。
慶長小判1枚	接続	米	無し	未調理の米1642.5カップ分。泥で汚れていました。
万延小判1枚	接続	米	無し	未調理の米280カップ分。米は舟形をしていました。
宝永小判1枚	未接続	手招き肉	日本語	イエネコ (品種: ジャパニーズ・ボブテイル) の調理済み厚切り肉が6枚。食したところ幸福感を得られましたがそれ以外の特異性は確認されませんでした。
777円	接続	チョコレートコイン	不明	777個のチョコレートコイン。排出前にスロットマシーンのような音を上げた。
13円	接続	アンラッキーチャーム	不明	シリアルの小さな箱。マシュマロ抜き。味が新鮮ではない事を報告。賞味期限は██年過ぎていました。

不正行為などの結果

投入金額	電源接続	商品	言語	商品概要
500円 (偽造)	接続	キャンディー	無し	クマをかたどったキャンディーですが、人間の手で中指を立てています。試験の結果致死量のシアン化カリウムが含まれている事が判明。
コイン返却ボタン	接続	零円	無し	「零円」を排出。裏には笑顔のドナルド・マクドナルドが描かれている。
コイン返却ボタン	未接続	やめんか	不明	「やめんか」とゴシック体で書かれた赤いアルミ缶。缶の中ではブンブンと大型の虫が飛んでいるような音がしました。開封されていません。
零円	接続	バーガーセット	無し	████████に似たバーガー、ポテト、オニオンリング、コーラのセット。栄養表示・原材料表示は検閲されている。被験者は商品を全くの無味で、全くの歯ごたえの無いつまらない食感であるとし、食欲は全く減りませんでした。
半分に切断した100円玉	接続	コカ・コーラ	不明	354mlのコカ・コーラ缶の上半分。開封するとコカ・コーラ177mlと缶の下半分が落下し足に当たった。
100円+100円	接続	はっきりしろ！	不明	100円を投入し金額表示が100の時に追加の100円を投入。200円を排出後、商品取出口には約1.5kgの小さく滑らかな石が排出。貼り付けられた付箋紙には「はっきりしろ！」と言う言葉と怒りの顔が黒いマーカーらしきもので書かれていました。
500円 (紐をつけ引き抜いた)	接続	チップスアホイ	古サンスクリット語	見かけ、中身、分析結果は通常のチップスアホイのクッキー4枚。ただし最後の1枚を食べた後、被験者はすぐさま茶色い塊を吐き出しました。クッキー4枚と等しい質量でした。
500円 (紐をつけ引き抜いた)	未接続	手榴弾	不明	動作状態の手榴弾。2秒後に爆発し、██名の死者、██名の重傷者、4名の軽症者が発生。SCP-261は無傷だったが床には穴が生じ、ロビーの復旧に数日を要しますた。
500円 (紐をつけ引き抜いた)	補助電源で接続	手榴弾	不明	実験前にSCP-███の収容違反が発生し主電源が遮断されていたため補助電源に接続。動作状態の手榴弾が排出され2秒後に爆発した物の、紙吹雪とノイズが爆風の代わりに発生し、"爆発" 時にペパーミントの強い香りが報告されました。
$2.50硬貨10枚	接続	日本円	無し	通常日本円以外は受け付けず返金するSCP-261が、今回は返金こそしたものの日本円に置き換わっていた。財団によるSCP-261の "使い方" に順応したのではないかと言う仮説が提唱されましたが、その仮説が提唱された後投入したドル硬貨を返金し、その後2時間動作停止しました。

その他

投入金額	電源接続	商品	言語	商品概要
42円	未接続	ミールバウチャー	不明	キーパッドのボタンを全押しした結果、SCP-261は煩いノイズを上げながら5秒間荒々しく揺れた後、「ミールバウチャー (お食事券)」と書かれた紙を排出。裏には「ご不便をかけ申し訳ありません」と記載されていました。これを行った博士は実験から外されました。
500円	接続	空の瓶	不明	17個の空の広口瓶。全て同じ大きさ・形状のヒビが入っていました。
500円	接続	注記付500円・蓋・蜂蜜	日本語・英語	まず「要修理 (SERVICE NEEDED.)」と注記された500円玉を排出。続いて瓶の蓋が17個、そして蜂蜜が排出されました。中を開けたところ排出口や主要なフレームが蜂蜜で満たされていました。電子回路は壊れていなかったが除去に3日かかり、修理後SCP-261は "正常" な状態に戻りました。
1円	接続	リンゴの種	無し	リンゴの種1粒。実験者はキング博士。
2円	接続	リンゴの種	無し	リンゴの種2粒。実験者はキング博士。
3円	接続	リンゴの種	無し	リンゴの種3粒。実験者はキング博士。
300円	接続	リンゴの種	無し	リンゴの種300粒。キング博士本人か、キング博士に依頼された人物が操作すると、必ずリンゴの種を排出するようです。
1000円	接続	リンゴの種	無し	リンゴの種1000粒。その後の試験も同様の結果を生み、SCP-261を壊してしまったのではないかとキング博士は批判されました。

創作記録261

関連付録

• SCP Foundation
• SCP-294
• SCP-914
• SCP-2107
• SCP-417

拡張リンク記録

• SCP-261 - オリジナル報告書 (英語)
• SCP-261 - 報告書の日本語訳