SCP-920とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
項目名は『Evil Workgroup Printer (邪悪なネットワークプリンタ)』。
概要
SCP-920 | |
基本情報 | |
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OC | Euclid |
著者 | spikebrennan |
作成日 | 2012年3月9日 |
タグ | コンピュータ シェルドン・カッツ メタ 家電 電子デバイス |
リンク | SCP-920 |
SCPテンプレート |
つながっている電子機器に異常を与えるネットワークプリンタ。とある会社が製造販売した製品に似ているものの、該当する型番の商品はその会社のラインナップにはなく、出所不明。
このネットワークプリンタは直接的・間接的に関わりを持ったコンピュータ、システム、ネットワーク、デバイスに超常的な影響を及ぼす。最初の頃は自分自身がインク漏れや紙詰まりといったプリンタあるあるなエラーを吐くだけなのだが、印刷文書にやがてオリジナルと微妙に違う差異が出現し、更に同じネットワーク上のプリンタも同じような挙動を示すようになる。そしてついにはまったく違うデータを印刷し始め、更にプリンタ以外の電子機器類、電話やコピー機などにも異常が出てくる (発信者不明の電話など)。そしてしまいにはPCをいじくって勝手にファイルやメールの作成を行い、おまけに所在地のエレベータや給湯システム、空調システム、扉の電子錠まで影響し始める。
……めちゃくちゃすぎである。このネットワークプリンタはもともととある倒産した保険会社から回収されたのだが、そもそもその保険会社の倒産事由こそがこいつのせい。SCP-920がこの会社に置かれてから5ヶ月後から、能力のない人が昇進したり、保険査定が不自然に変わったりしている。同社の情報技術責任者補佐はこの異常な会社の方針、及びそれに伴う倒産はこのネットワークプリンタのせいとみて、これを廃棄する計画を立てていたようだ。しかし、この人が車に乗り込んだ時、エンジンは起動するもガレージの自動ドアや車のパワーロックが作動せず一酸化炭素中毒で亡くなってしまった。言わずもがな、SCP-920のせいである。しかしこの事故によって財団がSCP-920を把握することになる。
特別収容プロトコルでは、ありとあらゆる電子的通信手段を遮断可能にシールドされた収容室内にファラデーケージを起き、そこに湿度調整機能付きのロッカーを設置して収容している。更にペーパートレイとトナーカートリッジを別にしてあり、関連文書はアシッドフリーペーパーに手書きまたは機械式タイプライターで作成し、複写文書は電子コピー以外の方法、ととにかくSCP-920を遮断する形にしてあり、可能な限り収容のブリーフィングは対面にて口頭で行うことになっている。
SCP-920-EX | |
基本情報 | |
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OC | |
著者 | spikebrennan |
作成日 | 2012年3月9日 |
タグ | コンピュータ シェルドン・カッツ メタ 家電 電子デバイス |
リンク | SCP-920-EX |
SCPテンプレート |
しかしある日のこと、このSCP-920は収容を解除され、一切の異常が見られないとしてSCP-920-EXのナンバリングを振られて財団の通常業務に用いられることが決定した。ここにおいて本ネットワークプリンタはExplainedと再指定されたのだ。
……いや、これSCP-920-EXの影響受けちゃってるよね?
しかし財団ネットワークは完全にSCP-920-EXの影響下にあるため、この変更に疑問を持つものもいないのだろう。そして、財団のありとあらゆる意思決定がこのSCP-920-EXに書き換えられてしまうのだろう。財団の明日は、お先真っ暗である。
SCP-920-EX
邪悪なネットワークプリンタ
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関連項目
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