SEED(ガンダムシリーズ)とは、機動戦士ガンダムSEEDにおける、いわゆる覚醒現象である。
劇中で発動したのはキラ・ヤマト、アスラン・ザラ、カガリ・ユラ・アスハ、ラクス・クライン、シン・アスカの5名のみ。
後述する発動時のイメージ映像から一般的な俗称を種割れという。 ファンの中で言及される場合はだいたい種割れと言えば通じる。
劇中での概要
正式名称はSuperior Evolutionary Element Designed-factor(優れた種への進化の要素であることを運命づけられた因子)で、SEEDは頭文字を取った略語。命名者はエリカ・シモンズ。
ナチュラル・コーディネイター問わずに一部の人間に発現する「人類が一つ上のステージに上がる可能性」(ノベライズ版より)といわれるもの。
ただ、「火事場の馬鹿力の表現」や「人間性の喪失を表現したもの」と監督と発言するなどSEEDシリーズのお家芸である設定の揺らぎが見られる。
劇中ではこれを持つものは特別な存在と一部の人物(SEED世界のフィクサーことマルキオ導師、ギルバート・デュランダルプラント最高評議会議長ら)に認識されているようであるが、有名な要素とは言いがたいようである。
アニメ劇中では発動すると、発動者の虹彩の色をした種子(シンなら赤、キラなら紫)が割れるイメージとともに、眼のハイライトが消える。 実際怖いしレイプ目っぽい。。
発動中は反応や判断が格段に速くなり、迷いなく的確に相手を殲滅する「バーサーカー」とも形容出来るような凄まじい戦闘力を発揮する。
感情の昂ぶりや危機的状況で偶発的に発動することが多く、感情の昂ぶりがトリガーとなるのだが性格面では口数が少なく感情の発露が少なくなるなど、感情を殺す方向に作用する。
ある程度回数を重ねるとコントロールが利くようにできるのか、SEED後半以降、フリーダム搭乗後のキラは任意での発動ができるようになっており、SEED DESTINYでの戦闘時はほとんどSEED発動状態で戦っており凄まじい戦闘力を発揮していた。本気出してないなんて大嘘じゃないですかー、やだー!
コントロール下での発動では、感情を殺すような面はあまり現れなくなる。表情は相変わらずレイプ目で怖いが。
ちなみにアスランもジャスティス搭乗後はコントロール出来ていたのだが、SEED DESTINY前半は迷いが多いのが悪影響を及ぼしたのか、一度も発動していない。
シンとカガリ、ラクスについては作中でコントロールできていたかどうか不明。 シンはいつもキレっぱなしで感情の昂ぶり放題だったしカガリは戦場に出て極限状態に陥ったのがSEED最終話付近とSEED DESTINYのオーブ攻防戦くらいしかないので判断がつかない。ラクスはコントロールしてそう。
人類に普遍的にある要素のようにも感じられるが、作中で発動したのはコーディネイター4人とナチュラル1人とコーディネイターに偏っている。
コーディネイターの遺伝子操作によって因子の発動が促されているという説もあるが定かではない。
また、割と好き放題やってる外伝のASTRAYシリーズでは意外なことにSEED因子持ちキャラは今のところいない。
他作品での扱い
スーパーロボット大戦ではシリーズによって扱いが異なるが、気力上昇で発動し与ダメージ・最終命中・回避・クリティカル率に大きめの補正がかかる強力な能力として再現されている。
キラ、アスラン、シンが強力になるのは勿論、カガリも発動中はそれなりに使えるようになるし、ラクスも戦艦故になかなか発動させ難いが、発動を安定して出来るようにしてやるとエターナルで戦闘を積極的にこなせるようになる。
ただ、カガリやラクスは封印されている時期が長く、作品によってはアスランも後半になるまで封印されていることがあるためキラとシンが双璧の強さになることが多い。
Gジェネレーションシリーズだと戦闘関連の能力値+5、超強気で更に覚醒値が+20される固有アビリティとして登場している。
微妙な能力値上昇と、原作通りSEED系列のMSに乗せようとするとストライクフリーダムやプロヴィデンスのドラグーンにしか補正が入らない覚醒のアップのため、スパロボのそれよりは効果が低く、使い勝手もあんまり良くない。
人によってはスロットの無駄として外して使われることもある。あんまりだ。
VSシリーズにおいては、ガンダムVSガンダムではフリーダムの特殊武装として実装されていた。効果は発動中任意のタイミングで行動キャンセルが自在にできるというものであり
他を圧倒する異常なまでの機動力と自由度の高い立ち回りでガンダムVSガンダムではぶっちぎりの強さを誇った。
次作であるNEXTではシステムの改変でキャンセルが全機体できるようになったり、SEED自体も弱体化したためそこまで強力なものではなくなった。
EXVSシリーズでは、フル覚醒で種割れ状態のカットインが入るくらいに見えるが通常の覚醒と比べると若干違う能力補正がされて差別化が図られている。
関連動画
関連項目
- 機動戦士ガンダムSEED
- 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
- キラ・ヤマト
- アスラン・ザラ
- シン・アスカ
- カガリ・ユラ・アスハ
- ラクス・クライン
- 明鏡止水(ガンダムシリーズで一番近しい覚醒系能力)
- ゼロの領域(監督が同じサイバーフォーミュラにおける覚醒)
- 胃割れ(似たような何か)
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