Serial ATA (シリアルATA) とは、HDD や光学ドライブとマザーボードを接続するためのインターフェース規格である。略称は「SATA」 (サタ)。
概要
Ultra ATA に代わる新しい規格として登場した。きしめんみたいなケーブルとデカい長方形のコネクタなUltra ATAと違いちっちゃいコネクタに細いケーブルで取り回しが楽なのが大きなメリット。Ultra ATA の転送速度が最大で 133MB/s だったのに対し、Serial ATA 1.0 は 150MB/s, 上位規格の Serial ATA 2.0/2.5 は 300MB/s となっている。また、SSD の高性能化に伴い 300MB/s でも帯域不足となる場面も見られるようになり、600MB/s の帯域を持つ Serial ATA 3.0 も徐々に普及してきている。2010年代後半にはSerial ATA 3.0ばかりになった。
上記の通り Serial ATA に劣る Ultra ATA は、今や過去の規格になっており、現在市場に出回っている HDD や光学ドライブのほぼ全てが Serial ATA になっている。なお、Ultra ATA は intel ICH8 シリーズ (965世代) 以降ではサポートされていないが、ユーザーがパーツを流用したりする場合を考えて、ICH8 シリーズ以降もしばらくはサードパーティー製チップにより供給され続けた。しかし P67/H67 世代にもなると、Ultra ATA ポートを搭載しないマザーボードも相当数出てきており、Serial ATA の普及により Ultra ATA は確実に淘汰されてきているといえる。そして現在はUltra ATA ポートを刺すにはPCIe変換で刺すしか方法はない。
2010年代に入るとSSDがPCに搭載されるようになってきたがSerial ATA 3.0も帯域不足になる場面が出始め、Serial ATA Expressと言う1000MB/s~2000MB/sくらい出せそうな規格を制定したがケーブルが3本も出ていてIDEケーブルの様な扱いづらさ、スロットを3つも使い限りあるスロットを使い潰すスタイルが嫌がられ、ストレージで採用製品は現れず、USB3.1に変換する製品が出ただけで黒歴史となった。その後はM.2というケーブルレスで取り扱えSATA Expressと同じ1000MB/s出せる規格が出るとSSD屋はみんなそっちにシフトしている。現在メジャーであるM.2 Gen4.0は7000MB/sのスピードが出せる。(2019年に制定された)もしSerial ATA Expressでそれを実現するにはあと5年の歳月とスパゲッティーの様な大量のケーブルくっついたコネクタが必要となるだろう・・・。
上記の通り M.2 に劣る Serial ATA は、今や過去の規格になって・・・いるかと思いきやHDDを刺すに当たってUSB3.1と並ぶ唯一の規格となっており、またpcieのレーンの制約から2つから精々4つくらいしか付けられないM.2と違い、安いのでも4つ~6つ、多くて8つ以上とか付けられるSerial ATAは重宝するため、今も搭載されている。Serial ATAのSSDはM.2のSSDに比べ価格が安く、そこまで遅くないのでゲーム置き場やフリーソフト置き場に使っている人も多いだろう(執筆者はこれまでに撮影した写真・動画のメイン置き場やエ◯画像・エ◯動画置き場に使っている。)ちなみにBD・DVDはSATAから外付けのUSB3.1にシフトしている。というかディスク事態がオワk(ry (一応内蔵式も作られているが、互換性をもたせる為だろう)
ちなみにSATA SSDをRAIDで24台束ねてもM.2 Gen3.0にも敵わないので注意(今のSSDでやれば多少奮闘するかもしれないがランダムアクセスはRAIDで上がらないのでお察しである。)
関連動画
関連項目
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