Spintires(スピンタイヤーズ)とは、Oovee社(英国)が開発した、オフロードトラック・ドライビングシミュレータである。
概要
ゲーム名 | Spintires (スピンタイヤーズ) |
デベロッパー | Oovee社 (英国) |
販売方法 | パッケージ版 / ダウンロード版(Steam等) |
発売日 | 2014年6月13日 |
大まかなジャンルとしてはドライビングシミュレーターで、オフロードトラックによる悪路走行にポイントを絞ったのが特徴。言わば「オフロードトラックシミュレーター」である。
舞台となるのは、雪解け後と思われるロシアのどこか。オフロードトラックですらもがくほどの泥濘路をトラックで駆け抜ける(と言うほどにはスピードが出せない)。
プレイヤーに与えられるタスクは、伐採所から加工所まで木材の配達を行うこと。但しその経路が悪路にしても悪路過ぎるので、思わずミグ25に乗り日本に亡命したくなってしまうこと請け合いである。
他のトラックゲームとの比較
トラックで貨物を輸送するゲームとしてEURO TRUCK SIMULATOR 2(ユーロトラックシミュレータ2 以下、ETS2)等があるが、トラックを運転するという大まかな括り以外はかなり異なっている。これは優劣の話ではなく、ゲームの趣旨が異なっていることから生じるもの。
とりあえずETS2と比較してみよう。バニラ(MODを入れていない状態)における、SpintiresとETS2の大まかな違いは以下の通り。
比較項目 | Spintires | ETS2 |
マップ | ロシアのどこかにある、人気の無い場所 | イギリス、フランス、ドイツなど欧州各国 |
トラック | 旧ソ連製の古い物が中心 | メルセデス・ベンツ、ボルボ、スカニアなど、 欧州各メーカーの長距離輸送用セミトレーラ |
路面状況 | タイヤが埋まるほどの泥濘路 | 一般道又は高速道路で、殆ど舗装路 (採石場など一部施設内にラフ路面あり) |
運転 | 泥濘路で、不慣れだと前進するのも悪戦苦闘 | とりあえず前進するのは容易 |
積荷 | 木材(原木)のみ | セミトレーラーに積載された様々な物品 (食料品、医薬品、電子機器、重機など) |
配達時間と ペナルティ |
ペナルティなし | 指定配達時間に遅れた場合、 報酬が減らされるペナルティあり |
運転手の疲労 | ゲーム中の運転手は疲れないが、 プレイヤー自身が激しく疲労する |
ゲーム中の運転手に疲労度があり、 一定間隔以内に休息しないと居眠りする ついでにプレイヤー自身も疲労する |
MOD | 対応 (無料デモ版も対応) |
対応 |
日本語 | 対応 (機械翻訳) |
対応 (有志が翻訳してSCSに提供したもの) |
マルチプレイ | 公式で対応 | MODで対応 |
入力装置 | キーボード・マウス XBox 360コントローラ ステアリングコントローラー |
←に同じ |
Spintiresは原木輸送と言うタスクは課せられているものの、それが主たる目的ではなく、むしろ運ぶ過程で泥濘路を突破することに重点を置いている。泥濘路に悪戦苦闘することこそ本分であり、仕事終わりのウオトカだけを生き甲斐とする労働者をシミュレートしている。
これに対しETS2はセミトレーラーを牽引し、トラックで貨物を輸送することに重点を置いている。プレイヤーが苦労して悪路を走破することは重視していない。
ETS2にもごく一部ではあるがラフ路はあり、そこでは走破性を考慮しなくてはいけない。例えば6x2/4など1デフ車で重量物を牽引し、ラフ路の急坂を上ろうとしても上れない(特に雨天)。重量物を牽いてそこを上るには、6x4か、MODではあるが8x4の重量物運搬車など、2デフ以上の走破性の高いセミトラクターが必要となる。つまりその程度にはシミュレートされているわけだが、Spintiresのようにタイヤが埋まりようなことはない。
マップが、ETS2の方が縮小しているとは言えヨーロッパ規模なのに対し、Spintiresが森の一区画という狭い範囲なのも、こういった違いがあるから。というかSpintiresでそんなに広かったら、絶望でウオトカを昼間から飲み干しちゃうでしょ。
ここでETS2の世界を羨んではいけない。それは敗北主義者の考えであり、唾棄すべきブルジョワへの羨望だからだ。諸君らは共産主義の理想のために、党が与えた崇高なる使命を達成しなくてはならない。あの原木はただの原木ではない、労働者の血と汗であり、労働者の勝利そのものなのである。
その腕と足で、あのトラックを動かすのだ!
MOD
一般ユーザ作成によるMODでの機能拡張が可能。MODでできることは、車両モデルの追加・変更や、マップオブジェクトや車両のテクスチャ変更などである。
MODを入手するには、各種MODサイトからダウンロードする。
開発経緯
Train Simulator 2014のDLC開発を行っていた同社の技術を活かし、2013年にクラウドファウンディング(Kickstarter)で資金調達を開始。めでたく目標となる資金が集まり、本ゲームが開発された。
資金調達期間 2013/3/14 - 2013/6/13
目標金額(日本円の金額は2014年6月時点でのレート換算)
40,000ポンド(日本円:約700万円)
開発、リリース
50,000ポンド(日本円:約850万円)
coop機能実装
追加アイテム(トラック、マップ等)
80,000ポンド(日本円:約1400万円)
マルチプレイヤー VSプレイ(?)
各種プレイモード
ドライバービュー
追加アイテム(トラック、マップ等)
100,000ポンド(日本円:約1700万円)
クロスプラットフォーム(Mac用)
資金調達期間内に60,935ポンドが集まり開発が決定した。
目標金額の50,000ポンドを超えたためcoop機能(マルチプレイ)は最初から実装。
80,000ポンドに届かなかったためドライバービューは未実装。
将来のアップデートもしくはMODでの対応が期待されている。
使用可能な車
バニラでは6種類である。
(以下の型名はモデルの元になったもの。ゲーム上の表現ではタイプx(アルファベットA,B等)-数字となっている)
- UAZ-469: Ul'yanovskiy Avtomobil'nyy Zavod社製 オフロードカー
- ZIL-130: Avtomobilnoe Moskovskoe Obshchestvo - Zavod Imeni Likhachova社製 トラック
- Ural-4320: Uralskiy Avtomobilnyi Zavod社製 オフロードトラック
- KAMAZ-6522: Kamskiy avtomobilny zavod社製 ダンプカー
- KrAZ-255: Kremenchutsky Avtomobilny Zavod社製 トレーラーヘッド
- MAZ-7310: Minski Automobilny Zavod社製 ミサイル運搬車
- MAZ-537: Minski Automobilny Zavod社製 戦車運搬車
マップ
バニラでは5種類ある。
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関連項目
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