Stay homeとは、お家で過ごそうである。
お家で読むための概要
2019年12月に中華人民共和国武漢にて発生した新型コロナウイルス感染症COVID-19。
そのウイルスの勢いは凄まじく、僅か4ヶ月ほどでほぼ全世界のあらゆる大陸、国々にまで広まってしまう世界的大流行、即ちパンデミックの状況におかれ、人類の危機に陥った。
そのような危険な状況下でウイルスの感染を防ぐ有効な手段の一つとして提唱された言葉がこのStay homeである。
2020年4月時点ではまだ完全な特効薬や有効なワクチンなどが開発されておらず、また作られるとしても少なくとも半年から1年はかかるであろうとみられる事から、感染の危険性が高い外での行動をやめ、人混みを避けて、家で極力多くの時間を過ごすことで、これ以上の感染拡大を防ごうという意味合いである。
企業によっては、在宅勤務やテレワークなどの形で業務を回す事でこれに対応しているが、医療従事者や工場の作業員などは仕事の性質上現場に行くことが必要とされる為、なかなかこれを実行できない面もある。
また、国内においては、4月に緊急事態宣言が発令された事もあり、多くの大型商店、ショッピングモール、百貨店などが臨時休業となり、小中高校や大学も授業時間の短縮や休校といった措置が取られ、ファーストフード店や食堂なども座席の間隔を開ける、テイクアウトの持ち帰りのみの対応とするなどが行なわれて、家で過ごす時間を増やすように社会的に協力している。
最低限必要となる薬局や食料品スーパーなどもレジに感染防止のビニールを吊るすなど徹底した感染対策が取られ、家で過ごす事が難しい者たちに対応している。
このStay homeは、2020年の世界中の合言葉となり、4月19日には、歌手のレディー・ガガ主催の「One World: Together At Home」という全世界の一流ミュージシャンが自宅からインターネットを通じてセッションを届けるという現代ならではのテレワークコンサートのイベントも開かれているほか、日本航空提供のラジオ番組「ジェットストリーム」でも、飛行機会社という性質上本来なら旅行に行ってもらわなければ困るにも関わらず、Stay homeを推奨し、イマジネーションの旅を自宅で楽しむようにというナレーションが付け加えられていた。
2021年5月21日に武田/モデルナ製ワクチンの製造販売承認が国内で行われて以降、同24日以降に高齢者を対象に接種が開始され、6月17日から18~64歳が対象に加わり、6月21日からは職域接種も開始、8月2日には接種対象年齢が「18歳以上」から「12歳以上」に変更されると急速にコロナの勢いは減衰していくこととなり、2022年に入る頃には複数回のブースター接種が大半の国で完了、日本国内でも2023年に入る頃には7~8割の国民がワクチン接種を完了したことで感染症法での位置づけも2類から5類へと引き下げられている。
2023年12月13日には、国産ワクチンの投与も開始され、5類に移行した2023年5月8日からはマスク姿の一般人もあまり見られなくなるなど、街も以前の賑わいを取り戻しつつある。
しかし、Stay Home推奨の影響で生じた経済的なダメージは絶大で、コロナによって生じた人口減少や外食、旅行、集団イベントなどの自粛による様々な箇所での規模縮小や廃業、廃止も相次いでおり、完全に元の生活に戻るにはさらに膨大な時間がかかると言われている。これにロシアによるウクライナ侵攻なども加わって世界的に物価の高騰が発生するなどの新たな問題も浮き彫りになっているほか、次のパンデミックが起きる確率も各地で議論されている。
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