この記事は、フリーソフトについて記述しています。サークル「STELLARiUM」によるアルバム「Stellarium」は「Stellarium -ステラリウム-」をご覧下さい。 |
Stellariumとは、星空好き、プラネタリウム好きなあなたにぜひ使ってみて欲しいフリーソフトである。
概要
Stellariumプロジェクトにより開発されているプラネタリウムソフト。GPLライセンスに基づいており、オープンソース、無償で公開されている。 Windows、Mac OS X、Linuxに対応しており、また日本語を含め多数の言語にも対応している。
OpenGLをプログラミングライブラリとし、リアルタイムに天体の動きを描写する。座標設定により地球上、または月や太陽系惑星のあらゆる場所を観測地点とできる他、時間操作や背景設定、流れ星表示など、様々な設定ができるため、好きな状況の星空を再現して観賞することができる。
動作スペック
OpenGL対応のグラフィック性能が必要、かつCPUもよく使うためそこそこのスペックが求められる。しかしながら、今のPCであれば(よっぽどでない限り)最低限以上のスペックは自然と確保しているであろう。
必須構成
Linux / Windows 2000/XP/Vista/7/8 / 64ビットのMac OS X 10.6.8以降
OpenGL1.2 をサポートする3Dグラフィックスカード
256MiB のRAM容量
120MiB のディスク容量
推奨構成
Linux / Windows 2000/XP/Vista/7/8 / 64ビットのMac OS X 10.7.0以降
OpenGL2.1 以上に対応した3Dグラフィックスカード
1GiB 以上のRAM容量
1.5GiB のディスク容量
ISSを表示させよう
Stellariumにはデフォルトで衛星プラグインが同梱されている。 衛星プラグインを使うとStellarium上に主要な人工衛星の位置を表示する他に、ISSやHSTも表示することができる。各種人工衛星(ISS含む)は単純なシンボルで表され、また一定時間中の軌道も表示することができる。
注意として、satellitesでは地上から実際に見えるかのシミュレートはできない。なので目視できるかどうかは、国際宇宙ステーションを見よう(JAXA)や ToriSatなどのISS目視情報サイトなどをお勧めする。
設定方法
- 左メニューから環境設定ウィンドウ(F2)を開き、プラグインタブを選択。
- プラグインの一覧の中から衛星を選択。
- オプションの「開始時に実行」にチェックを入れる。
- Stellariumを再起動。
- 下メニューのsatellite hints(Ctrl+Z)でオンオフを切り替える。
小惑星などの太陽系天体をStellariumに追加しよう
Stellariumは数多くの天体を表示できるが、デフォルトでは太陽系内の天体は惑星や衛星ばかりで、小惑星や彗星等は殆ど登録されておらず表示されない。しかしバージョン0.10.6以降ではSolar System Editorプラグインが同梱されており、これを利用することで簡単に太陽系天体を追加することができる。バージョン0.10.5までの場合はssystem.iniという構成ファイルを自身で編集することで天体を追加可能。
- 左メニューから環境設定ウィンドウ(F2)を開き、プラグインタブを選択。
- プラグインの一覧の中からSolar System Editorを選択。
- オプションの「開始時に実行」にチェックを入れる。
- Stellariumを再起動。
- プラグイン一覧を再び開きSolar System Editorを選択、設定をクリック。
- Solar Systemタブを選択し、下のInport orbital elements in MPC format...をクリック。
- Online searchタブを選択
- 入力ボックスに追加したい天体名を入力し、右のボタンをクリック。
(天体名は英語名、小惑星番号、彗星符号のいずれかで) - ヒットしたら、対象の天体にチェックを入れ下のAdd objectsをクリック。
- これで登録されたので、検索等を利用して探してみよう。
おまけ
ssystem.ini に登録されている天体は観測地点として選択することができる。 Stellarium左メニューの現在位置で観測場所ウィンドウを開き、現在位置情報の惑星の項目で該当する天体を選べばよい。
これを用いると小惑星イトカワから見た星空、といった設定も可能となる。
関連コミュニティ
関連サイト
関連項目
- 3
- 0pt