Sv-262とは、TVアニメ「マクロスΔ」及び劇場版「超時空要塞マクロスΔ 激情のワルキューレ」に登場する可変戦闘機である。ペットネームはドラケンⅢ。
当初はファイター形態のみが公開され、可変機構がどのようなものかは伏せられていたが、アニメ四話で詳細な変形シーンと共にバトロイド形態が公開された。
その名が示す通り、デザインモチーフはかつてスウェーデン空軍の主力戦闘機だったサーブ社のJ-35 ドラケン。
概要
反統合同盟勢力の開発したSV-51の流れを汲む可変戦闘機。
SV-51は、機体が実戦投入されたマヤン島攻防戦がプロトカルチャーに関わる極秘事項として扱われた事から、機体の生産こそ継続されたものの開発は凍結され、その存在は歴史の闇に一度は葬られた。
しかし、その後のマヤン島攻防戦の情報開示に伴い、Δ劇中から十数年前に凍結解除によって各開発メーカーに散り散りになっていた当時の開発スタッフが再集結。反統合同盟の技術力が統合軍の物よりも高い事を証明するべくSv-154を経て開発したのが、このSv-262である。
可変機構についてはVF-9と似た回転シャフトを使用した腕部の直立収納と、脚部エンジンを密着させ単発機のように見せる独自の構造が際立ち、ファイター形態で機体後方に位置する左腕には展開する事でシールドとして使用可能な垂直尾翼が装着される。このため、内部構造が複雑化しており内蔵するプロペラントの量が少ない。運用が機体単独によるフォールドでの強襲及び・後述の電子戦・迎撃等の特殊用途が多く、母艦の制空任務等の航続力を要求されるミッションが極めて少ない事から問題視されていない。
コクピットもVF-27と似たバーチャル・コクピットと装甲キャノピーが採用されている。
主兵装のビームガンポッドは、ファイター形態時には機体下部に半没する形でマウントされるが、スイングさせる事が出来る為射角は広い。
主翼先端部には追加ブースター・武装ユニット・増槽を兼ねた無人戦闘機「リル・ドラケン」が装着され、これによって推力・火力・機動力などを強化する事が可能。
また、強力な電子ジャミング機能と擬装用光学迷彩を装備しており、リル・ドラケンを使用する際にジャミングをかける事で機体が三機に分裂したかのように欺瞞する事が出来る(ちなみにリル・ドラケンもサーブ社の技術検証機であるサーブ 210がデザインモチーフである)
完成した機体は統合政府に対して不満を抱えるウィンダミア王国へ提供され、同国の精鋭部隊「空中騎士団」によって運用された。
「空中騎士団」の運用する機体は、装甲キャノピー表面にパイロットの出自を表わす家紋が描かれているが、機体の出自を明らかに出来ない任務に於いては、先述の光学迷彩を利用して所属不明機を装う事もあった。
なお、ウィンダミア王国の運用する機体はEXギアシステムなどの耐G装備は施されていない(機体の高機動に対しての過負荷を減らすためにISCは装備されている)。しかし、ウィンダミア人は短命と引き換えに高い身体能力を持つ種族である為、最新技術を投入したVF-31にも引けをとらない機動を可能としている。
バリエーション
- Sv-262Hs
指揮官機でウィンダミア王国「空中騎士団」のエースパイロットであり『ダーヴィントの白騎士』キース・エアロ・ウィンダミアと「空中騎士団」団長であり、ウィンダミア王国宰相を兼任するロイド・ブレームの2機が確認されている。イメージイラストとして公表されたのがこちら。後述の一般機と比べ大型のフォールドクォーツを装備し、出力を引き上げており格段に速い。
- Sv-262Ba
一般機。空中騎士団に配備されている。Hs型との違いとして主翼が三角翼のHs型に対して、元デザインのドラケンに近いダブルデルタ翼になっており機首が短くなっている。
- Sv-262Ba(ミラージュ機)
劇場版に登場。劇中でミラージュ・ファリーナ・ジーナスがウィンダミアの格納庫にあった予備機を強奪しそのまま乗機にしている。登場の際に識別コードを入れた事でミラージュのイメージカラーである赤紫になる。
関連動画
関連項目
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