T-ZONEとは、かつて存在したパソコン・パーツショップである。
概要
株式会社T・ZONEストラテジィが運営していた、パソコン・パーツショップである。
一時は、全国展開していたが2010年11月29日に秋葉原に最後まで残っていた
「T-ZONE PC DIY SHOP」が閉店し、廃業。前身を含め35年の歴史に幕を閉じた。
全国展開
秋葉原で電子部品を取り扱っていた亜土電子工業(1975年創業)という会社が1987年に一号店を開店したのが始まり。
T-ZONEの「T」はこの一号店がアマチュア無線機器の専門店であるトヨムラの本店が元々あった場所に開店したことからToyomuraの頭文字であるTを取ったものである。
1980年代後半のパソコン普及期やバブル景気が追い風となり国内だけではなく国外まで店舗を展開していた。
一時は国内外合わせ約42店舗(フランチャイズもあるので約と明記しています。)もあった。
秋葉原地区だけでも6店舗あり、現在のドン・キホーテ秋葉原店やツクモexの建物もT-ZONEの店であった。
不採算店舗閉店へ
2002年辺りから国内外の不採算店舗の閉店が進み、同年2月8日秋葉原本店リニューアルを行うが
3カ月後の5月31日には「T-ZONE AKIBA PLACE」へ縮小移転。
だが黒字化は達成できず翌年の2003年2月に店舗縮小を行い、4月20日に突如閉店した。
最後まで営業を行った「T-ZONE PC DIY SHOP」だけが残る形となった。
事業廃止、そして閉店へ
2010年11月29日に秋葉原に最後まで残っていた「T-ZONE PC DIY SHOP」が閉店し、完全廃業した。
この背景には以下の事情がある。
2003年からは「T-ZONE PC DIY SHOP」のみの1店舗で事業継続をしていたが、
親会社である「MAGねっとホールディングス」の税務調査による差し押さえにより
「T-ZONE ストラテジィ」の運営資金である1億4500万円が滞納税額の一部として収納されている。
その結果資金繰りが悪化し事業廃止に繋がったと思われている。
2010年10月辺りから在庫の量が減少してるのが確認されている。
尚、他の理由としては、平成22年度3月期のT-ZONEの決算で営業利益4750万円の赤字が出ている。
こうしたことも今回の事業廃止に関連したのではないかと思われる。
今後の展開
今後は、株式会社サードウェーブ(ドスパラの運営会社)に事業移管され
「T-ZONE PC DIY SHOP」があった場所には、2011年3月7日に「ドスパラパーツ館」が開店した。
秋葉原でのT-ZONE
一時期、ツクモex・ドンキホーテ秋葉原店もT-ZONEであり秋葉原のシンボル的存在であった。
当時から品揃えに関しては定評があり、特にストレージ系の品揃えに関しては秋葉原屈指の存在であった。
最新製品のデモ等も頻繁に店内で行っていた。
例:RAIDカードを使用し2TBのHDD24台で48TBのデモ。
休日には「ロッキータイム」というタイムセールも行われており、タイムセール中に
ロッキーのテーマが流れていたので覚えている人もいるかと思う。
関連動画
関連項目
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